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シュウマイシュウマイシュウマイ。

中華系おかずといえば…?
そう…
『ギョウザ』
…ではない!

『シュウマイ』
でしょう。

でも世間的には
『ギョウザ』の方が圧倒的人気なんだ。

冷凍食品やチルド食品コーナーでも
シュウマイコーナーは1列ほどなのに
ギョウザコーナーは3列ぐらいある。

スーパーの惣菜売場でも
シュウマイよりギョウザの方が圧倒的に出てくるパック数が多い。

なんならギョウザは
『肉ギョウザ』と『野菜ギョウザ』の2種類出てきたりする
もちろん『シュウマイ』は1種類だけだ。

最近流行の無人販売でも
冷凍ギョウザはよく見るけど
冷凍シュウマイの無人販売は一度も見たことがない
なんならスイーツやらラーメンまであるのに。

移動スーパーをやっていると、より分かりやすく
ギョウザは一日に数パックは確実に売れるのに
シュウマイは一日に1パックも売れないときもある。

ギョウザが無くなって文句を言われたことはあるが
シュウマイが無くて文句を言われたことはない。

このギョウザの圧倒的な人気
そしてシュウマイの残念な不人気ぶり。

でも自分は
そんな『シュウマイ』が大好きだ。

ギョウザのことを話すときは
『ギョウザはさ~』と言うが
シュウマイのことを話すときは
『シュウマイちゃんは…』とつい親しみを込めて話してしまう。

ギョウザも嫌いなわけじゃないが
ギョウザとシュウマイが並んでいたら迷わずシュウマイを選ぶくらい好きだ。
いや、シュウマイと金塊が並んでいても
シュウマイを選ぶだろう、きっと
そんなおかしな状況はないだろうけど。

もともと自分は『しっとり』したものが好きなんだ
チャーハンも、パラパラが正義みたいな風潮だけど
自分は、しっとりチャーハンのほうが好きだ。

揚げ物も、揚げたてサクサクが至高という世の中だけど
自分は、タルタルとかのソースがかかっていて
すこししっとりした揚げ物のほうが好きだ。

だからギョウザよりも、しっとり度が高いシュウマイのほうが好きなのかもしれない。
あとは、ギョウザという人気者の影に隠れて頑張っているところに
強いシンパシーを感じてしまうのだろう。

そんなわけで
ついついギョウザよりシュウマイを応援してしまう自分がいる。

とくし丸で揚げ物惣菜を持っていくときも
ギョウザのほうが売れるが、かたくなにシュウマイも同数持っていく。
いやそこはシュウマイのほう多めに持っていけよ、と言うかもしれないが
自分も生活かかってますんで…
あと、売れ残って毎回お店に戻すのも悪いじゃないですか、ねぇ。

でも、とくし丸の揚げ物コーナーでは
さりげなくシュウマイのほうをちょっと良い位置に置いたりする。

が、やはり売れるのはギョウザのほう
くやしいが、いつも売れるのはギョウザのほう。

『今日はなんにしようかしら…』
と迷っているお客さんがいれば

さりげなく
『シュウマイどうですか…美味しいですよ(心の中ではシュウマイシュウマイシュウマイシュウマイ!と唱えている)』
と声をかける。

しかし大抵は
『シュウマイねぇ…うーん』
とあまり良い反応は返ってこない。

だけど
本当にシュウマイは美味しいんだ
しっとりジューシーな肉の旨味のなかに
ギョウザにはない、タケノコやレンコンのサクサクとした食感がとても良くて
辛子醤油で食べたら、白米2合くらいは軽く余裕でイケちゃう。

そんな中
たま~に、シュウマイ好きのお客さんも、いる。

たまたまシュウマイを出し忘れていたときに
『今日はシュウマイ、ないの?』と聞いてくれたIさん。

野菜の食感がとても良いと言ってくれた、分かっているHさん。

この人達と自分は密かに、そして勝手に
【シュウマイ同盟】
を結んでいる。

同盟って密かに、勝手に結ぶものなのかは、分からないけど。

いつか
ギョウザよりシュウマイのほうが良く売れる日が来るまで
この地道なシュウマイ普及活動は続いていくんだろう。

もしいつか
ギョウザよりシュウマイのほうが売れる日が来たら
そのときは
今度は『ギョウザ』を応援し出すかもしれない。

結局、自分は
人気者の影に隠れているモノに肩入れしたいだけなのかも。

それでもやっぱり
シュウマイを愛し続けることには変わりないと思うけど
だって、しっとりして美味しいから。

どうですか?あなたも
『シュウマイ同盟』
結びませんか?

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