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4bet に AK を fold!?

みなさんはタイトな相手に対して、どのようにアジャストしていますか?

タイトなレンジに対してはこちらもタイトなレンジで抵抗する必要がありますね。
本記事では、プリフロップにおける EV の定量的な評価方法について、具体例を通して学んでいっていただきたいと思います。


概要


本記事の目的

本記事の目的は

  • タイトな相手に対してどのように対処すればよいのか?

  • プリフロップのアクションのEVをどのように評価すればよいのか

について理解を深めることである。


本記事の内容

プリフロップのアクションのEVの推定方法を、具体例を通じて説明する。

対象とするスポット

CO raise 2.3bb / 4bet 25 bb
SB (AKo) 3bet 12bb / ???

(GTO wizard NL50 general GTO-GTO)

COからのオープンレイズに対して、SB から 12bb に 3bet すると、COから 25bb の 4bet が返ってきた。
この時の SB 側のアクションが本記事のテーマである。

検証方法

各アクションの EV を、以下の 5 つの手順を追って計算し、比較することでどのようにプレーすることが最適か検証する。

Step 1. COの4betレンジを想定する

Step 2. COの4betレンジに対する Hand の EQ を計算する

Step 3. 均衡戦略から call 時の EQR を見積もる

Step 4. call EV, raise EV, fold EV を計算する

Step 5. fold EV, call EV, raise EV を比較する


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それではここから本編です!どうぞ!

均衡戦略の確認

まず初めに、CO の 4bet rangeを確認する。

COの4bet range

プレミア群のバリューハンドと、AJo, ATs, KJs, KTs などのブラフハンドで構成されている。

次に均衡戦略での AKo の挙動と各アクションの EV について確認する。

 4betに対するSBの応答
AKの各アクションのEV

GTO 戦略に基づく AKo の適切なアクションは、ALLIN 一択である。

レイズALLINとミニレイズが共に 12.34bb の EV を持っており、call EV は raise EVを大きく下回っている。


CO は 均衡戦略のような広いレンジで 4bet しているだろうか?
その場合、AKoは本当にALLINしていいのだろうか?


実践的なEVの検証

実際の相手のレンジを想定し、その想定下での適切なアクションを、各アクションのEVを比較することによって検証する。
パターン1では非常にタイトなレンジ想定、パターン2でもタイトなレンジ想定で検証をおこなっている。


パターン1

COの想定 4bet レンジ

パターン1では極めて極端な例について検証する。

COが非常にニットなプレーヤーであることを想定し、
4bet レンジは 「QQ+、AKs、AKo(の内半分)」であるとする。

現実に即していないと感じられる方もいるかもしれないが、海外のローレートのライブキャッシュなどではあり得るのではなかろうか?

COの想定レンジ
「QQ+、AKs、AKo(の内半分)」
青:全頻度 4bet
濃い青:50% 頻度 4bet

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