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Kハイでブラフキャッチ??

割引あり

この記事は、Aハイボードでのリバーの「ブラフキャッチ」について解説する記事になります。

X(Twitter)で投稿した問題を例にして、GTO戦略について解説を行ったのち、「最適なエクスプロイト戦略」の考察をします。

均衡戦略だけでなく、エクスプロイト戦略の構築まで行った座学の内容をまとめました。

この記事が、均衡戦略の理解を深め、エクスプロイト戦略の構築の手助けになれば幸いです。

記事の内容

・GTO戦略では、「Kハイ」がブラフキャッチに使用されることはあるか?
・BB側のプローブ戦略の特徴
・一般層にはどのようなリークを抱えていると考えられるか?
・想定リークに対する「最適なエクスプロイト戦略」は?

これらについて、解説・検証を行いました。



取り扱う問題

本記事ではX(Twitter)に投稿した以下の問題を使用します。
筆者のアカウント (@rion_poker_sss)

https://twitter.com/rion_poker_sss

CO vs BB 2bet pot (5% 4bb)

・Flop 9♤9♣︎5❤︎  (5.5bb)

x/x

・Turn A♣︎

x/x

River 4♤ (5.5bb)

BB bet 4bb
CO ??? (hero K7s♠)

りおん(https://twitter.com/rion_poker_sss

(Twitter(X)アカウント)
 今回のボード

このスポットを考察するにあたって、必要な要素を簡単にまとめる。

・Flopはペアボードであるが、「check around」 であった
・Turnで「A」が落ちた
・River で OOPが「large bet」をした

Xでのアンケート結果

回答者の 65%が Fold をしている。

・リバーのGTO戦略

さっそく、リバーの均衡戦略について解説をする。

結論からいうと、K7s の K ハイはピュア Fold (call EV -0.22bb) である。
この理由を GTO 戦略を見ながら解説する。

CO の call range

まずは、CO の全体の Defense 戦略について見てみる。

COの均衡戦略(リバー)
K7sの戦略

Kハイのミドルキッカーには、call EVがない。(常に0未満)
しかし、Kハイを全てフォールドするわけではない。
キッカーの強い K highは call と foldの indifferent である。
(indifferent:どちらもEVが同じである)

Kハイだけを切り抜いた戦略を下記に示しておく。

COの均衡戦略(リバー)

次に、ブレークダウンから IP のハンドランク毎の戦略を見ると、
KK(ワンペア)~ Kハイ」までのハンドを満遍なくコールしていることがわかる。
Aのワンペア (Top pair) 以外は全てバリューレンジに負けているハンドであるため、call EVは0であるとわかる。KK~TT をピュア call している方は注意していただきたい。

BBのcall range(役別)

これは、BB のバリューハンドが Aヒット以上となっているためである。
したがって、Ahitは当然callとなる。

このように、均衡戦略を理解するには相手の戦略にも注意を向ける必要がある。
次からは BB の bet range の解説に進む。


BB の bet range

次に均衡戦略におけるBB のベット戦略を確認する。

BBの戦略(リバー)

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