実力確認テスト vol.6 ~解説 前編~
本記事は、この問題の解説記事です。
まだ解かれていない方は、先に下のリンクよりテスト解いてみてください。
問題の内容は、先日、大阪にあるポーカーの座学コミュニティにて、議論に上がったシチュエーションを一部抜粋して出題しております。
標準的なスポットから、一般的に均衡戦略との乖離が多そうなスポットまで幅広い難易度の問題を取り扱ってみました。
だれでも、途中までは無料で読めます。
google フォームのフィードバックで簡易的な問題の説明は載せていますが、それに対する補足を目的としています。
この記事は、フィードバックでは書けなかった、
「問題の難易度」「出題意図」「GTO戦略についての解説」
をまとめた内容です。
GTO wizardをみれば、50%くらいはわかる内容だと思うので、あくまでこのテストの補足説明が書いているんだな~という感じで読んでください。
出題意図では、一般的に考えられるリークを挙げています。
エクスプロイト戦略の構築の参考にしてください。
記事が長くなりすぎたので、前編と後編に分けて公開予定です。
後編は後日公開予定です。
不備等ございましたら、DM等でご指摘いただけると幸いです。
筆者:りおん
(https://twitter.com/rion_poker_sss)
校閲 : neru_poker
(https://x.com/nerupoker43787?s=21&t=DydYzF28fw_7Fu6Pr_Tc1w)
以下、本文です。
問1
回答:check
難易度:1(5段階評価)
出題意図:
・プレミアハンドを過信していないかどうか
・ bet size の 分割リーク
解説
KK は全て check である。
基本的に 77 以上のポケットペアは、checkと覚えていていいだろう。
この理由は、バリューベットするには弱く、ブラフベットするには強すぎるためである。
実際 BTNが 75% size のベットをすると、BBはバックドアのドローが無い J hitがフォールドしている。
このボードで使用するCB sizeについても触れておく。
AJ9のボードでは、安いCBが使用されることは少ない。
これは、A+ブロードウェイのボードの特性が影響している。(詳しく知りたい方は、集合分析を参考にしてみてください)
~コラム①~
簡易的にレンジ全体で33% or checkの戦略を構築する場合、KKはベット可能だろうか?
検証方法
GTO wizard の simplified ソリューション (IP) を使用する。
Flop の bet size が 33% or check のソリューションである。
(Turn は 2 size & check である)
このときのBTNの戦略を下記に示す。
bet sizeを33% sizeしか使用しない戦略を使用すれば、KK は bet 可能である。
ただし、この戦略をGeneralソリューションと比較すると、レンジ全体で0.04bbのEVロスがある。
それ故、この戦略を使用することはあまりオススメできない。(ただし、相手が33%単一の戦略でミスをする場合は、レンジ全体でEVロスが無くなり単一戦略が優先されることもある)
この問題の解説はここまでにする。
このような感じで、実力確認テスト vol.6 の 解説を行います。
想定の2倍ほどの分量になってしまいましたが、
興味がある方はこの先も読んでいただけると幸いです。
※本記事は単品購入することも可能です。
メンバーシップでは、過去記事を含め定額で読めます。9月中は入会初月は会費無料となるので、メンバー向けの本記事も実質無料となります。
不特定多数に学習内容を公開することに抵抗があるため、このような形式をとっています。
記事作成チームのモチベーションにもなるので、ぜひ応援していただけると幸いです!!
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?