結婚12年目

遠くなっていく
忙しい日常に次第に追いかけられて
いつからだろう
ふたりでいる時間が
こんなにもゆっくりと感じる様になったのは
隣にいるはずなのに
どこか遠く遠く離れているようで

話す言葉はどこか他人行儀に聴こえて
これ食べる?
これ食べていい?
あ、ありがとう。別に…
特に話すこともないし
趣味も感性も違う

語り合う仲間でもなくなって
何を話していいか…
毎日の家事と休日のノルマも習慣化されてさ
今じゃどれだけ綺麗に
時間をかけて行うか
いつもよりゆっくりお庭掃除
いつも通りに
ゆっくりしていってと
愛車に後ろ髪を引かれてる

おなじコタツに入って
おなじテレビをみて
おなじ様に脚がぶつかり
もう無言で避けてイラつくも無くなった
寒さもコタツだけじゃ乗りきれない歳になったね
暖房フル稼働
子供の体調第一で自分にゃかまってられない
大丈夫?なんて
掛け合うこともなくなって
眠りにつく君を見届けてどこかホッとしてる
もう二人で一緒になんて
寝れなくなった
孤独が友達
推しが癒しと面と向かって話せるわけないよ
コソコソと好きなこと
逃げる様に炊事洗濯率先して
好きを強要するわけもなく
同じ事を体験して同じ様に感じて
本当は嫌だったって
はなから破綻していたのかもね
無条件で信用してるのも
いい加減にして
信用という名の他人任せ
いつからだろう
遠くなった心も距離も
触れらるはずなのに
どこか緊張
恐くさえ感じる
ゆっくりゆったりとまた近づけていけたらいいな
出会った頃の様に…

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