紫音

紫音
いつも心地よい音色で
あなたを包む
自由への始まり
とてもやわらかな空気感

時には妖艶に
惑わすゆらゆらゆれるたび
柳のように掴めないで下さい
合わせているように見えて
実はずっしりと芯が太い女が待っております

顔は笑って
心で泣いて
決して涙は見せない
女狐というなら
女優でもなんでもかまわない
それもまた奥ゆかしい
そう、私は女にはならない
強く賢く慎ましく

片方につかずに
冷え切った身体をまた
心も感じさせて
あの時のように温めて
貴方という人で

好きな色は紫
過ごしてきた日々はあの青空のように広い心で包み込み
時には青ざめることも多かった
そんな時は
赤らむ君の頬みて笑うんだ

失敗も成功も
楽しいことも辛いことも
合わせて混ぜて
一つの好きな色に
包み込んでその空気感
飾らない自然体の私になれる

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