荻窪の商店街 暮らしの中の小さな贅沢がある
こんにちは。つくののQちゃんです。神奈川県横浜市の某商店街でレンタルスペースとマルシェをやっています。
先日、荻窪の白山神社という場所に行きたくてうろうろしていたら、駅近くに商店街がいくつもあってワクワクしました。
その後、友人と遊ぶときも「荻窪に行こう」と誘って、気に入ってしまったこの街の様子をレポートします。
13もの商店街があるそうで。
南口商店街、銀座商店街、すずらん通り商店街、北口駅前商店街、、、。
北と南は青梅街道と線路で分断されていますが、それぞれの側の商店街は脇道でつながっていて歩いていると違う商店街に出ます。
商店街をぬけると閑静な住宅街へ。
商店街をぬけると住宅街に出ます。
さらには緑豊かな公園もあります。その周りは超高級住宅街でした。
調べてみると、大正時代から政治家や文化人に愛され、西の鎌倉、東の荻窪といわれていたそうです。
上級階級の別荘地、住宅地として人気がありました。歩いてみると納得です。
一方で、駅に近いところでは戦後の闇市から始まった商店街もあります。
ラーメンも有名だそうで、行列しているラーメン店も見つけました。ラーメンは1980年以降にメディアで取り上げられて街の名物化したそう。
高級住宅街としてのベースがありつつ、庶民的な側面ももちあわせています。
教会につづく商店街
ちょっと変わった商店街を見つけました。
その名も教会通り商店街。
細い商店街をくねくねぬけると天沼教会と東京衛生アドベンチスト病院に辿り着きます。
百貨店にも入っているはちみつ屋さん「ラベイユ」の本店もここにありました。
神社に繋がる参道に商店が並ぶというのは珍しくないですが、教会につながる道に商店街があるというのは新鮮です。
調べてみると、教会は1915年からあったそうですから、古くから教会に通う信者さんがいたと思うと商店街ができるのも納得です。
地域の暮らしを感じる商店街
荻窪の商店街は落ち着いた雰囲気でした。若者向きではないですし、観光地でもない。生活に根差していて暮らしを感じます。
戦利品の数々はこちら。
生活感!(あとワンピースも買った。)
ここでは商店街がノスタルジーではなく暮らしの中で生きています。
荻窪の商店には暮らしの中の小さな贅沢がありました。決して華美ではない、ささやかな贅沢。その塩梅が好きです。
そして、ゴミやシャッター商店街や風俗がほぼないのも、街のプライドを感じます。
素敵なお店の数々
駅そばの「ルクールビュー」。卵とベーコンと玉ねぎのキッシュが美味しかったです。
こだわりの野菜と調味料のお店「グルッペ」。有機野菜など。良心的な価格で家族連れも多い。
コロッケと一口カツの「さとうコロッケ店」。
キムチ屋さん。ナムルも数多い。ゴーヤのナムルを買いました。
駅前の古本屋「岩森書店」。本を三冊買いました。
落ち着いたカフェが多い。
暑いから寄ってこ、寄ってこ。
どのカフェも個性的で、地元にファンがいて、好きな人たちが通ってきている印象でした。
この街に何回か行ってみて住みたくなりました。住みながらお気に入りのお店を探したら楽しそうです。
地域の商店は「贅沢」である。
地域の個人店を利用するのは、スーパーより割高という金銭的な面だけではなく、何より、一軒一軒店に寄る、という行為に時間がかかりますし、会計の手間も増えます。決して合理的ではありません。
そういう事を含めて、地域の商店を選ぶというのは一種の贅沢なのだなと痛感しました。
そして、その贅沢を味わいたいと思う住民がいてお店が成り立ちます。それは金銭的余裕という意味だけではなく、どこに時間を使って暮らしたいか、という志向性の問題も大きいです。
地域のお店はその住む人々の写し鏡でもあるのだなぁと思い、ちょっとした憧れを持ちながら荻窪を後にしました。