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虎杖←読めますか?

4月の中旬、アケビの芽を採取したのと同じ日、同じ河川敷である植物を取ってきました。というか、そもそもの目的はこっち。
その植物というのが……

イタドリ!!

そう、虎杖と書いてイタドリと読むんですね。
読めた人は賢いか呪術廻戦を読んでいるかだと思います。読めなかった人は今からでも遅くないので呪術廻戦を読んでみてね。
このような字になったのは、杖のような茎に虎斑模様があるからだとか。

そんなに虎かな?


だいたい2週間前、3月の末に探したときは全然見つからなかったこのイタドリ。今ではその独特な赤みを帯びた葉が、草むらの中でこれでもかとその存在を主張しています。背丈が1m以上になっているものまでありました。
もう一月もすれば2m、3mとなって人間の背丈を超え、茎も頑丈になります。当然、そうなっては食用には適さないので、今、40㎝前後のものを取っていこうというワケです。

こちらが5月下旬のイタドリ。
見た目通りその茎は硬い。


それで、取り方は超簡単!

まだ小さく、ずんぐりとしたイタドリを見つけたら、根元からパキッと折るだけ。

太さ、大きさともにこのくらいがベスト

これだけ取れれば十二分。成長が早く、強い植物なので適当に取っても問題ないです。持ち帰って調理をしていきましょう!

調理

そのままではシュウ酸を多量に含むイタドリは、アク抜きが必須。下処理は皮を剥き、適当な大きさに切って40秒くらい茹でた後、何度か水を変えながら一晩水にさらしておくだけ。
だけ、といっても皮をむくのは結構手間がかかります。最初に50度くらいのお湯に浸けると皮が剥きやすくなるそうです。

調理も特に凝ったことはしません。水にさらしておいたものをごま油で炒め、めんつゆで味付けしただけ。一度茹でて火は通っているし、歯ごたえが重要な食材なので炒めの工程は短めに!!

実食

こちらが完成したイタドリのきんぴら。
さっそく食べていきます!

まず感想としては、普通に美味しいです。シャキッとしていて歯応えが良く、ちゃんと山菜らしい味もする。個人的には酸味の効いたフキという感じがしました。
ただ、穂先の部分は美味しくないです。見た目はすごく美味しそうなのに。先端の皮を上手く剥ききれなかったのと、そもそも葉に強いえぐみがあるのではないかと思われます。穂先は天ぷらにするといいのかもしれません。
そして、もう一つ問題が。なんだか喉がイガイガする。明らかにシュウ酸が十分に抜けていません。とりあえず残った分はもう数日水に晒しておきます。

リベンジ

それから2日が経って作ったのがこちら。

イタドリとキャベツの肉味噌炒め

今度は酸味が大幅に抜けていました。喉もイガイガしません!イタドリは他の具材と合わせても美味しいですね!

最後に

実はこのイタドリ、高知県やその周辺では山菜としてメジャーな食材で、その美味しさはよく知られているそうです。現地では、旬の時期に大量に採ったイタドリを塩漬けや冷凍で保存しておくんだとか。
一度、本場の料理を食べに行くのも面白いかもしれません。その辺で取れるので僕はやりませんけど。


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