第17回精神科専門医試験:ChatGPTで短時間&高品質な症例報告作成の極意

はじめに


こんにちは、精神科医のテムです!現在、総合病院で勤務しながら博士課程を目指している精神科専門医+大学院生です。

昨年第16回精神科専門医試験を受験するにあたって、日々の業務に忙殺されながらなんとか合間を縫って試験準備を進めていた1年間でした。(ちなみに3月に指定医試験も控えており、そちらの準備も同時進行でした)
まだ試験を受け終わったばかりの自分の立場から、同じ道をこれから辿る皆さんの負担を少しでも減らすことができるような工夫や役立つ情報の発信をしていけたらと思っています。

今回取り上げるのは、精神科専門医試験の中でも特に時間と労力が求められる 「症例報告(ケースレポート)」 の作成効率化についてです。

 
「症例報告をもっとスムーズに進めたい」
「時間がない中でも高品質なレポートを仕上げたい」
「何から始めればいいのかわからない」

 
皆さんもそんな悩みを抱えていませんか?

私自身、皆さんと同じように1~2年ごとに大学病院や関連病院を異動し、各施設で症例を集めてきました。そして専攻医3年目の2月中旬ごろから、専門医試験のレポート作成に取り掛かりました。当初は計画的に進められると思っていましたが、実際に作業を進める中で、

  • 症例収集やカルテからの情報収集が予想以上に大変である。

  • レポートにする予定だった症例で必要な情報が不足している場合がある。

  • レポートの要件を満たさず、症例を変更せざるを得ないこともある。

  • 字数調整や内容の削除・追加により、文章の整合性が崩れる。

  • 書き直しが必要になることが何度も発生。

といったことに悩まされました。
(さらに3月には専門医試験のレポート作成と並行して指定医試験のレポート作成も進めなくてはならず、同時に異動に伴い数百人の患者の引き継ぎ業務に追われていたため連日夜遅くまで作業が続き、肉体的にも精神的にも厳しい日々でした。)

完成したレポートは、同期とお互いに夜遅くまで添削し合い、誤字脱字の校正を行ったり、不足している部分を補うために何度も関連病院に足を運んだりしました。そして最終的には上司に確認を依頼し、ようやく提出にこぎつけることができました。(ちなみに、こんなに一緒に頑張った同期の一人は、残念ながらレポートが原因で不合格になってしまいました。) このようにいくら時間をかけて何度も複数人で確認した上でも、人間の目だけではどうしても見落としてしまう可能性があります。

そこで登場するのがChatGPTです。

後の検証でChatGPTを活用すると1症例あたり2〜3時間の作業時間を短縮できることがわかりました。つまり、最低8症例を作成すると仮定すると、 約20~30時間の時短効果が期待できます。

「AIを使って症例報告を作成するなんて不正では…?」
そんな不安を抱える方もいるかもしれません。でも安心してください。ChatGPTはあくまで補助ツール(≠サボるためのツール)であり、作業を効率化する手段に過ぎません。

もう少し早くChatGPTの有効活用法を自分が知っていればあそこまで苦労せずに済んだのに…と残念ではありますが、今後自分が上級医として専攻医の症例報告を添削する立場になったときにも同じ方法が使えます。

この記事では、 ChatGPTを実際に活用した症例報告の作成方法の解説、さらに実際にそのまま使用していただけるプロンプトやテンプレートを特典として公開しております。(上述の通り、受験者だけではなく専攻医指導立場にある上級医の先生たちにも使用していただける内容になっております。)
 
必要なツール:ChatGPT(20ドル/月と200ドル/月のプランがありますが、20ドル/月のプランで十分です。)、Wordなどの文書作成ソフト



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