劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel]」I〜IIIの考察・感想


本当に今更。
劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel]」(以下HF)I〜IIIを観てみました。

以下、ネタバレを多分に含みますのでご注意ください。

今回、劇場版HFを改めて見ようとしたキッカケは、たまたま見かけた演者さんのインタビューに興味を惹かれたから。
どのインタビュー記事が引っかかったかは追々説明します。

記事を書いている人の略歴


型月作品は、月姫(同人)、歌月十夜、空の境界(小説)、Fate/stay night(R18)版、Fate/hollow ataraxia、DDD、Deen版アニメ、Fate/Zero小説/アニメ。UBWアニメまでプレイ/視聴済み。劇場版UBWは未視聴。月姫リメイク、まほよは未プレイ、FGO未プレイ。それぞれほぼリアタイかな。年齢は須藤監督と同じぐらい。男性です。

型月作品をガチで楽しんでいる人とは知識に大分差があると思うので、私の妄想、勘違い等はご容赦ください。

劇場版HFを見るまでの感想


大昔のゲームプレイ、HFの思い出せる感想は「暗い」「爽快感なし」。
セイバールートは95点、UBWが120点とすると、HFは60点ぐらい。
陰鬱で、話が長く、サーヴァントのぶつかり合いというよりも黒い影にどんどん飲まれていくような。そんな暗いお話だった記憶。
所謂、原作のHFルートはあんまり良く無かったなぁ的な人だと思います。

劇場版全編を通しての感想


もう、とにかく桜がかわいいです。
この一言に尽きます。どのシーン、どのカットもとにかく可愛い。

下屋則子さん(桜の演者さん)へのインタビューによると

「監督は、他のスタッフさんから上がってきた原画をチェックする際に、桜の出ているところだけを一箇所にまとめて、後でチェックするということをやっていたそうですよ(笑)」
もちろん、贔屓をしているわけでなく、どのシーンも大切にされている中でのお話なのですが。

https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1544583886

とのこと。納得。これは嘘偽りないと思う。

演者さんの声の当て方も本当に素晴らしい。
あとは強烈に、本当に強烈に庇護欲が掻き立てられる。
それはもう身悶えるぐらい。

たぶん、映像、声、音楽、この3つがキチンとハマっているんだと思う。

須藤「原作ゲームのテキストから受けた印象を映像でも感じてほしいと思いました。僕が伝えるのはあくまで“印象”。映像にすることでより印象を強められるように!を意識しました。(以下略)」

https://moviewalker.jp/news/article/180790/

大の桜ファンという須藤監督は、こんな感覚で原作をプレイしてたのか。と思わず脱帽です。原作プレイ時の私は浅かった(若かった)んだなぁ。。。

ここまで掻き立てられる庇護欲は原作のプレイ時は無かった。これははっきり言える。なんだろう。純粋に「好き」という感情とは正直、大分違うと思う。多分セイバーや凛とは違う、桜が放っておけない子に映る。

特に「Ⅱ.lost butterfly」の「RAIN」(雨の公園の桜と士郎)は全編通して1番の名シーンだった。

桜は感情のまま、告白出来なかった苦しみや葛藤を、思いつくまま洗いざらい士郎にぶつけて行く。士郎は何一つ答えを間違えなかった士郎は限りなく優しい。桜のあの言葉にはショックを受けていたようだが(斜めのカット、口元から判断して)、すぐに立ち直った。偉い!

逆に、士郎が全て答えを間違えたのは、「Ⅲ.spring song」冒頭、衛宮邸で黒桜と士郎の対話のシーン。

黒桜の問いかけは、士郎の事「だけ」をずーっと、考えていたからできる問いかけ。黒桜の問いかけは、今までの桜と士郎の会話の答え合わせだと思う。

この考察、感想は別のNoteで。何故引っかかったのか当たりも含めて。

ド派手な戦闘シーンは勿論素晴らしかったですが、私は人間ドラマみたいな部分でHFは傑作だと思いました。








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