劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel]」I〜IIIの考察・感想 間桐桜の聖杯戦争 その1
前回のNoteはこちら
今回から、少し視点を遠くして物語の全体像を、間桐桜を中心にして振り返ってみます。(その4として、さらに掘り下げる事のもいいのですが、1シーンに拘り過ぎるのもNoteが歪な感じになりそうなので)
私がHFを見ようと思った動機は、演者さんのインタビューです。
特にひっかっかった点をあげていきます。
――『Fate/Zero』の時は、間桐雁夜が桜を助けるために奮闘していましたが、下屋さんには雁夜の存在はどう映りましたか? 彼もなかなか評価が難しいキャラクターだと思いますが。
下屋:裏にどんな感情があったにしろ、桜を守ろうと思って命をかけて戦ってくれた人がいたということは、私にとって救いだったんですよね。だから「もし雁夜おじさんが生きててくれていたら……」と、ついさっきまで思っていたんですが……。
――……ということは、今は違うと?(笑)
下屋:先ほど川澄さんと佳奈ちゃんと話していて、「もし雁夜おじさんが逃げずに最初から間桐の当主として聖杯戦争に参加してたら、桜は養子にならなかっただろうから、そもそもは雁夜のせいなんじゃないか」と2人が話しているのを聞いて、なるほど……と納得してしまって(笑)。
一同:(笑)。
下屋:それでも、雁夜おじさんが桜のことを大事に思ってくれていた事実は変わらないので、やっぱりありがたいなという気持ちはあります。
下屋さん(桜)は、
「もし雁夜おじさんが生きててくれていたら……」と思っていたところ、
川澄さん(セイバー)と佳奈ちゃん(遠坂)は、
「いやいや、そもそも雁夜おじさんが出奔しなければ・・・」
と二人に言われて、その場では納得してしまう。
でも下屋さん(桜)は
「桜のことを大事に思ってくれていた事実は変わらないので、やっぱりありがたいな」と考えている。
そりゃあ、セイバーと遠坂が一緒になったら、桜に勝ち目はない訳で。
それでも、雁夜おじさんへの感謝の気持ちは忘れない。
この話って、ゲームの桜とオーバーラップするんですよね。
桜のイメージを壊さないようにしているっていうのもあるんでしょうけど、インタビューとしては100点じゃないでしょうか。
とても下世話な言い方で演者さんには迷惑でしょうけど。巨大コンテンツのFateで、セイバーと遠坂凛は元々の人気もあって、サブコンテンツで大活躍ですし。この辺はお仕事の面でも影響あるようなぁとか正直考えてしまう。
他には、
──では、下屋さん、士郎を推す理由を教えて下さい。
下屋:他のルートでは、それぞれセイバーだったり、凛だったりを士郎は選んで来たので。私個人的には、10数年待って、やっと士郎がこっちを見てくれたっていう気持ちもあります。
まあ10数年っていう時は、桜には関係ないんですけどね(笑)。すごい葛藤もあるし、ハッピーな話ではないんですけど。
士郎が桜に対していろいろと考えてくれたり、行動してくれたりすることをすべて含めて、[HF]でやっと士郎は桜のことだけを見てくれたんだなってことが感じられました。
うーん。100点。やっぱり、健気な点が桜とオーバーラップしちゃうんですよね。
このへんもHFを見てみようと思った動機です。
振り返ってみると、HFを観る前から大分桜に肩入れしちゃってますね。
申し訳ない点として、私は映画館で観ていないということ。
BDは買いますので勘弁してください。