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夢想の朝食

 とある廃退地区にある古い雑居ビル。
僕はその一室を借りていて、いつの間にか居着いた猫と半同棲暮らしをしている。
年老いた三毛猫だが見た目は美しく元気で
若い猫のようにはしゃいだりすることはないけれど、何でもお見通しのような振る舞いをする。


この街は昼間から暗く、アリの巣のような迷路になっていて、露店や商店が一定間隔にある。どこもかしこもバラック作りのセピア色でカラフルとは程遠い景観。


徹夜明け、少し空腹なのに気づぎ散歩ついでに商店を眺めながら朝食屋台へ向かう。
150円程度の朝食で空腹を満たすことはできないけど、何軒かハシゴするのもいい。

準備中の店や、もう既に営業している店があったりする。


おめあての朝食屋台。
今日は味付き目玉焼きと、ウインナー
生クロワッサンのトースト。


ミルクコーヒーと一緒にいただく。
 クロワッサンの焦げた部分が香ばしくて美味い。
目玉焼きは一口で頬張ると、白身に乗っている刻んだトマトやベーコン、マヨソースの味が
まろやかな黄身と一体になり、そして鼻から抜ける美味しい匂いがまた幸せな気持ちを増幅させてくれる。
最後にウインナーと齧り残したクロワッサンを詰め込んで、ほんのしばらく口の中で味わう。

明日はどんな朝食だろう。


と…こんな妄想をしながら
今日はまだ暗いうちから、軽い朝ごはんをつくりました。

めんどくさいけど
刻んだベーコンとトマトを香り付け程度の醤油で炒めて目玉焼きにのせ、塩コショウとマヨをかける。
地味だけど ささやかな馳走になるよ。
食パンに乗せてもウマウマ〜。

まぁ、
味付けや、のせるものは好きなものでも大丈夫。残った小さなクズ野菜でもいいね。

朝食だけじゃなくて、小腹が減ったときや
おやつにもいいよ。









 

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