
レッチェからマンチェスターユナイテッド!?パトリック・ドルグ移籍の噂
ナポリ、ユベントス、ミラン、リヴァプール、マンチェスターシティ、そしてマンチェスターユナイテッド、多くのビッククラブが狙っていたレッチェの宝石が今冬にマンチェスター・Uに移籍することがほぼ確定したと多くのメディアが報じた。
パトリック・ドルグのプロフィール
2004年生まれ
国籍 デンマーク
身長 185cm
体重 80㎏
左利き
ポジション サイドバック
レッチェのプリマヴェーラで育ち、23/24シーズン開幕のラツィオ戦でセリエAデビュー
デンマーク代表にも選ばれており、U19、U21さらには、24年9月6日スイス戦でA代表デビューを果たし、その試合で得点を決めるなど成長が著しい選手。
プレースタイル
ポジションと役割
プリマヴェーラやトップチームデビュー当初は左のサイドバックとして出場していて、同ポジションのアントニオ・ガッロより攻撃的でフィジカル能力を活かした対人守備でガッロとの激しいポジション争いをすることとなる。
そんな中、ルカ・ゴッティ監督との出会いが転機となる。ゴッティは、ドルグに自身の守備戦術を理解するのが難しいと考えたのだろう。就任初戦でドルグをウィングで起用してガッロとのダブルサイドバックのような形で守備組織を構築する、ドルグの長所を活かして短所を補う起用法を選択。
今季(24/25シーズン)からは、クリストビッチの空けたスペースやコースに走り込めるようになり、ゴール前でより攻撃的に振る舞えるようになった。
ドルグの適正ポジションは、左利きではあるが右のウィングバックだろう。役割は、ワイドから斜めに走り込んだり、サイドでボールを受けてカットインを狙う役割がやりやすそう。
攻撃
恵まれたフィジカルを活かしスペースにボールを運んだり、ファイナルサードでは、アーリークロスを入れたり、カットインからシュートを積極的に狙う攻撃的なサイドバック。
とはいえ、まだまだ発展途上で多くの課題があり、サイドの深い位置でのプレー選択やクロス精度自体もよくない。また、ポゼッション時のポジショニングは右だとファジー(サイドバックを釣り出せる場所)をとれるが、左だと立ち位置が低くプレスの餌食になる。そのほか、ビルドアップ時には判断の遅さが目立つシーンもあり、レイオフの要領で味方に落としたい場面で迷ってしまうなど、アドリブに弱い印象。
守備
データだけで見ると、同ポジションのガッロと比べてインターセプト、タックル、シュートブロックでは上回っているが、準備力や各種対応ではガッロのほうが上に感じる。
攻撃的なサイドバックがウィングを経験したら起きる守備の戻りが遅くなる症状が出ている今、守備ではかなり穴にはなっている。また、チャレンジ&カバーの判断が悪く、味方のセンターバックがチャレンジに行っているのに不用意に囲みこもうとしてしまうところもありまだ粗削り。

プレミアリーグ適正
フィジカル能力は問題ないだろう。また、プレミアリーグの過密日程ではどうかわからないが、未だ大きなけがもない。
心配なのは戦術理解だが、組むセンターバックが富安やダルミアンのようにサイドバックとセンターバックを高いレベルでこなせる選手と組めれば問題ないだろう。実際、右のサイドバックのギルベールと同じサイド(ウィングで出場時)の時はフィニッシュワークに絡んでいけるが、攻撃モードのサイドバックのガッロと組むとチグハグになり良さを消しあい、センターバックのギャビー・ジョーンと組むと立ち位置が低くかったり、逆に高すぎたり…ユナイテッドのセンターバック陣ではどうか(マンUを追ってないからわからないです。)
移籍の可能性は?
一時は冬の移籍を否定していたレッチェだが、マンチェスター・ユナイテッドとの交渉の末、3600~3700万€での合意が近づいており、5年契約を結ぶものと思われている。