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№15 経営コンサルタントの「考える技術」

前回、「№14経営コンサルタントが教える思考の可視化ロジカルシンキングのコツ」の続きです。

outputに重要な重要なことがもう1つ。
仮説の立案と検証、思考の可視化や問題解決をするのに、必要な「word」をどうやって頭の中から導き出すか。

企業診断やレポーティング、様々な場面で、答えが出せず、PCと睨めっこをしてoutputが出来ないでいる人がいます。
一方で、PCに向かうとタイピングする人、ノートに筆記をする人、デスクワークはoutputに時間を割いている人がいます。

前者は「悩んでいる」
後者は「考えている」

私の定義ですが、悩んでいる人と考えている人の違いを下記のように定義しています。

【考える】
経験値×情報量=creative

【悩む】
経験値×ゼロ=ZERO

その差は情報量(勉強)です。
目の前にある問題に対する解決策を、今までの経験値だけで解を導き出そうとしても、情報(前例)がなければ、最適解を導くことはできません。

私も経験したことのない業界を担当する時は、業界紙や同業他社の有報(有価証券報告書や業界紙など、色々な資料に目を通しますが、日常的に新聞や専門誌、資格の勉強などをしています。

意外とびっくりするのが、会社に入ると新聞を読んでいる人がそれほど多くないという事です。
私の新人時代は、デスクに行くと日経新聞が1人1人に置いてあって、就業前に新聞を読むという、そんな時代でした。
新聞が全てではないと思いますが、どうやって世の中の情報を得ているのだろうか…疑問に思います。

営業マンの場合、決裁者の多くは40〜50代以上の年齢層が多く、面談時に「今日の新聞にも載ってたけどさぁ、〇〇ってどう思う?」なんて意見を求められることも少なくありません。
僕は政治には疎いので、それらしい主張をすることはできませんが、記事を知っているだけで「〇〇と書いてましたが、これってどういう意味なんでしょう?」と教えを乞う事ができます。
知らないことは「知らないので教えてください。」というスタンスには、大体の方は、喜んで教えてくれます。
年配経営者に好かれる技かもしれません。

私の周りの大人でも、活字を読むのが苦手で…という人も少なくありません。
私も学生の時、活字を読むのが苦痛で…
でも、活字Inputが苦なく出来るようになったのは、趣味で呼んでた歴史小説のおかげ。
今はYouTubeなどで情報が簡単に手に入る良い時代ですが、専門的な情報は依然として活字の情報が圧倒的に多いのが事実です。

活字アレルギーがあるなら、最初は漫画でも良いと思います。
活字との接点を増やす事で、活字Input力(読書力)を身に着けて、徐々に活字だけの書籍を読んで、情報量を上げていく事が必要だと思います。

読んでやる気の出る自己啓発本でも構いませんが、人生の指南書は生活習慣の変容やmotivationの向上には役立つ情報かもしれませんが、実際にビジネスでの現場で役に立つかどうかは定かではありません。
と私は思っています。
できれば、自分の専門性を伸ばすInputに時間を費やす方を優先した方が良いかもしれませんね。

コンサルティングの現場のみならず、仮説の立案や検証の際に使うメソッドは、社会人にとっても有効な手段になります。
1日30分から
なんでも良いので、活字と触れ合う時間を作って、読書力を上げてください。

ではまた!

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