アツギ「ラブタイツ」炎上について
はじめに
ツイッター上で炎上したアツギのラブタイツキャンペーン。
最近も少し蒸し返されているが、あまり正確な情報がない。
そこで確からしい事項を、自分なりにいくつか拾ってみる。
どのような企画だったか
イラストレーターに、同社のレッグウェア製品のイラストを描いてもらい、公式ツイッターにおいて、引用ツイートで紹介するという広告キャンペーン。(併せて商品プレゼント等の予定もあったらしい)
いつごろの話か
キャンペーン開始は、2020年11月2日⇒今から約2年前
キャンペーン中止が、2020年11月3日⇒わずか1日で中止
なお関連ツイートは、11月3日までにすべて削除されており、今では実物を見ることはできない。
どのようなツイートだったか
ツイートの内容は、およそ以下のような形式で、全28件。
・【作家名】さまにアツギのレッグウェアを描いていただきました。
・描いていただいたのは【製品名】。
・商品詳細page(リンク)
・製品パッケージの写真
・イラスト(引用)
※商品詳細page(リンク)の一例↓
(公式) ASTIGU / アスティーグ 【肌】 素肌感 ストッキング | ATSUGI(アツギ)公式直販 (atsugi-styleup.jp)
イラストに描かれていたアツギ製品は
・アスティーグ各種
・THE LEG BAR各種
・ほかにSchool Time、Exhale等々 全28製品。
参加イラストレーターは
総勢26名。原則一人に一製品が割り当てられた。
若干の考察
当該キャンペーンイラストは、アツギが販売する実際の製品を、精密なイラストで表現し、顧客に製品のイメージを伝えようとしたものと思われる。
漠然と「黒タイツ」を履いた「萌え絵」だと思っている方もいるようだが、各イラストには、夏物ストッキングから400デニールの冬用タイツまで、当時実際に販売されていた28種類の製品が、実製品さながらの質感で描き込まれていた。これらのイラストの主題は、人物ではなく、レッグウェア製品そのものなのだ。
従って、一部の人が言うような「男性向けの広告」という指摘は当たらない。また男性向けの広告ではない以上、いわゆる「性的消費」との指摘も当たらない。
そもそも、ヌードでもなければ下着の描写さえ一切ないイラスト作品を、何故「性的」などと指弾できるのか大いに疑問がある。おそらくレッグウェアの描写をもって「性的」と誤認したのだろうが、レッグウェアの広告だからレッグウェアを描いているだけの事で、下種の勘繰りというものである。
以上、当時のネット記事に掲載された上記の誤解が、広告ツイートの原本を参照できないことと相まって拡散され、いわゆる「炎上」をもたらしたものと思われる。