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手紙〜夫が息子に贈る想い

なんて弱い生き物なんだ!


、、、、


朝活が終わった途端に
こうも起きられないとは。


時計の針は5時45分。


笑えるくらい
自分は弱い。


だけど、そんな自分も自分。


*****



はやいもので

もうすぐ、中学校3年生の
息子の卒業式だ。

昨日夕飯の時に、ふと聞いてみた。


「卒業式は何を歌うの?」


息子は、

「あれ、あれ、十五のなんちゃら」


なんと
我が家の夫が大好きで、

聴くと必ず泣いている
(夫は感性が豊かなのか、
歌を聴いてよく泣いている🤣)


アンジェラ・アキの
【手紙〜拝啓十五の君へ】だった。


しかも、数日前に
夫が息子のLINEに
この曲を送っていたという。
(もちろん夫はこのことを知らずにね)



夫はなぜか
中学校の卒業式へ行くのを
拒んでいるので
私が一人で行くことになっている。


神様が夫にも行くといいよって
最後の最後で
背中を押しているのかもしれない。


「パパの一番好きな歌じゃん。
ほら〜一緒に卒業式に行こうよ!」


「やだよ〜。俺、絶対泣くし。
恥ずかしい。」


陶芸家の夫は、とても
繊細な感性の持ち主だから


自分の心の琴線に触れるものに出会うと
一人で勝手に号泣している。


【 美しい 】ものに対する
センサーが人一倍強いのだろう。



日常生活の中で

テレビやYouTubeの中で

SNSの中で

音楽の中で


彼の目に映るものが
彼の中の琴線に触れれば


いつだって
なんにだって反応する。


そして、
ぼろぼろと
大粒の涙を流して泣いている。


昔はそんな感じではなかったので


「歳をとって
涙腺が緩くなっているんだろう」


と、自分では言っているけど。



夫は54歳。
私より9つ歳上である。


だけど、

いつまでも



少年のように無邪気で
真っ直ぐで純粋で


時に鬱陶しいくらい


自分の感情というものを
前面に押し出してくる夫。


喜怒哀楽の全てをストレートに
ぶつけてくる。


私とは全く正反対のタイプだ。


私は、泣く時は声を殺して泣くし
怒っても、それこそ感情的にはならない。



人に泣いていると気づかれるのが嫌で

涙を拭く仕草もなかなかできない(汗)


だから、夫みたいに
ぼろぼろ泣くというより

ひっそり泣く(笑)
マジで誰も泣いているなんて
気が付かないだろう。


そんな私の
鏡なのか??


夫は人目も憚らずに泣く(笑)。
涙を流す。
感情をあらわす。

いや、涙なんて
勝手に溢れるから
仕方ないのだろうけれど


子供の前でも平気で
感動したらぼろぼろ泣くのに
最初は驚いた。



でも今は家族のみんな


「ま〜たパパが泣いてるよ」


くらいの感覚だ。



さて、
この夫の琴線に必ず触れる歌の
一曲である


アンジェラ・アキの

【手紙〜拝啓十五の君へ】を


息子が卒業式で歌うとは楽しみだ。


ちょっと歌詞を
読んでみたいと思う。


拝啓この手紙を読んでいるあなたは
どこで何をしているのだろう
十五の僕には誰にも話せない
悩みの種があるのです


未来の自分に宛てて書く手紙なら
素直に打ち開けられるだろう

今 負けそうで泣きそうで
消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じて歩けばいいの?
ひとつしかないこの胸が
何度もばらばらに割れて
苦しい中で今を生きている
今を生きている


拝啓ありがとう十五のあなたに
伝えたい事があるのです
自分とは何でどこへ向かうべきか
問い続ければ見えてくる

荒れた青春の海は厳しいけれど
明日の岸辺へと夢の舟よ進め

今負けないで泣かないで
消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの
大人の僕も傷ついて
眠れない夜はあるけど
苦くて甘い今を生きている

人生の全てに意味があるから
恐れずにあなたの夢を育てて


負けそうで泣きそうで
消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?

ああ負けないで泣かないで
消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの


いつの時代も悲しみを
避けては通れないけれど
笑顔を見せて
今を生きていこう
今を生きていこう

拝啓 この手紙を
読んでいるあなたが
幸せな事を願います


なんという・・・
歌詞を書いているだけで
泣いちまったよ。


深いな、この歌詞。



これまでの結婚生活で
伝えたがっていた


夫の苦しみと悲しみと
そして深い愛情が重なった。


誰よりも夫は夫自身に
この言葉を言い聞かせて
ここまできたんだろうな。



卒業式まであと1週間。

一緒に行けるといいな。





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