猫の分離不安症
猫のアルバはこの夏で7歳。3年前、分離不安症になりました。
過剰グルーミングでハゲを作ったり、家中あちこちにマーキングをしてホウキの穂先やペットシートを食べたりと問題行動は尽きません。
猫が食べられないものを食べてしまう症状を「ウールサッキング(異食症)」というそうです。
ウールサッキングの原因は
・ストレスや不安
・好奇心
・早期離乳
・遺伝
などあがります。
うちの猫は、ストレスや不安からの問題行動だと思います。
ウールサッキングを防ぐ対策は
・食べてしまう物を隠す
・ストレス要因を見直す
・ねこじゃらしなどで満足するまで遊んであげる
・知育トイなどで遊んであげる
・フードを変更する
これらの対策をしても反応が乏しい場合、動物病院で抗うつ薬の治療を勧められる事があります。
アルバは反応が乏しく、約2年間抗うつ薬での治療を受けました。
はじめは「早く飲ませればよかった」と思うくらい、日々の暮らしが楽になりました。
しかし、薬の効果で一時的に不安感が和らぐと、同居猫に酷く攻撃的になり怪我をさせてしまう症状が出るようになりました。
獣医さんに相談すると
薬の量が増える
↓
一時的に良くなる(ほぼ一日中寝ている)
↓
また症状が悪化する。
という負のループに陥っていきました。
薬の力を借りて良くなる子もいると思いますが、うちの猫は分離不安症以外の問題行動も起こるようになり、症状は更に悪化していきました。
昼夜おたけびのような鳴き声をあげ、体の置き場がないのか高いところからジャンプしたり、壁に体をぶつけたりする。
知識不足からどうしていいのかわからず、問題行動の止まらない猫を抱きしめて泣いた日もありました。
そんな苦しそうな姿を見て「この治療は違う」と思い、数ヶ月かけて慎重に減薬断薬しました。
今思えば、抗うつ剤は最終手段にすれば良かったと後悔しています。
現在うちの猫は、ストレスケア成分(ミルクプロテイン、トリプトファン)を含むキャットフードを食べています。
症状が強く出る時は、ジルケーンというサプリメントを与えています。
他にも、ストレスを緩和させるというフェロモン製剤のフェリウェイも使っています。(フェリウェイは、6 割の猫が2ヶ月以内に効果を発揮するらしいです。)
こういったストレスを緩和させるものをいくつか利用する事でマーキングの回数も減り、穏やかに過ごせる日が増えてきました。
問題行動のある猫と暮らすのは初めての経験で、まだまだ知識不足です。
完全室内飼いの猫が抱えるストレスが少しでも軽減するように、猫と一緒にたくさん学び、狩ごっこで十分遊んであげたり、リラックス効果のあるフードやサプリメントも獣医さんと相談しながら取り入れつつ、これからもアルバが安心して穏やかに過ごせる環境作りをしていこうと思います。
拙い文章、ここまで読んでくださりありがとうございました。
みなさんのお家の愛猫ちゃんも幸せに過ごせますように。