はじめてのお使い
テレビ番組「はじめてのお使い」をご存じでしょうか。幼児が一人でお使いに出かけ、お母さん(お父さんのこともある)に頼まれた商品をお店で購入するというストーリーです。初めての経験なので、たいがいは頼まれた商品を忘れてしまい、悪戦苦闘する姿がなんともかわいらしいのです。でもそんな時、お店の方が親切に聞き出してくれるので、どうにか目的の商品を購入できるというわけです。このあたりは、「地元のお店ならでは」と私はお思います。
初めての使いでの購入場所は地元のお店であって、ショッピングセンターや大型店ではありません。なぜなら、幼児が一人でお店に行かなければならないからです。ショッピングセンターや大型店は、家族同伴で行く場所なので、幼児が一人で買い物する場所ではありません。
以前、なぜ地元商店がなくなってしまってはいけないのかという疑問に対して、ある街づくりの専門家が「お買い物というのは交渉ごとの一つです。地元店がなくなってしまうということは、「一人で買い物をする」という、幼少期の大切な交渉体験の場を、奪ってしまうことなのです」とおっしゃっていました。社会教育上からも、地元店の消滅は防がねばならないのです。
個人的には、地元店のなくなってしまったまちには、つまらないので寄り道したくありませんが。
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