タバコをやめられない哀れな男の話

私はみんなの大嫌いな喫煙者だ。
喫煙歴は今年でだいたい17年くらいになる(ちゃんと20歳から吸い始めてるんだよ!エライね!)。

大学時代、サークルのBBQの前日の夢に、敬愛するTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのチバユウスケが出てきて「お前も吸えよ」と言われたので従った。

今まで全くタバコを吸わなかった私がいきなりサークルのみんなの前でタバコをふかし始めたもんだから、周りからは「急にイキリ出したな」とバカにされていたと思う。

しかしそれからというもの、私はタバコの沼にハマっていくことになって今に至るのだ。

当時はバンドをしていたからか、周りはだいたい喫煙者。
タバコを吸うことが当たり前の環境だったというのもそれに拍車をかけていたんだと思う。

30過ぎたあたりから「なんでこんなもの吸ってるんだろう」と感じるようになってきた。度重なるタバコ増税や自分の低所得な環境もあり、タバコをやめたいと思うようになった。それからは「生涯最後の一本」が積み重なっていった。
ちなみに低所得者層の方が喫煙率が高いらしいよ!コレ豆知識ね!

今の職場が時代に逆行していてタバコに超ゆるいのも良くない。
ボスが「QOL上げるためにガンガン吸おうぜ!」な人なのも良くない。
いや、悪いのは私です。わかっているんです。そしてQOLは絶対に下がっていると思う。


先日、私に(夢の中で)タバコを勧めてきたチバさんが食道ガンに罹ったというニュースがあった。

詳しい原因は私たちが知るところではないが、あれだけ酒とタバコをこよなく愛していた人だ。きっと何かしらの因果関係はあるのだろう。憶測で申し訳ないけど。

このニュースを聞いた時はすごく辛い気持ちになったし、自分もついにやめ時かなと本気で思った。

その数十分後には私はタバコを吸っていた。
ごめんチバさん、俺無理だったよ・・・
(チバさんには本気で快復して欲しいと思っています)


話変わって、さっき仕事帰りにバイクのヘルメットを地面に落とした。フェイスガードに目立つ傷が入ってしまった。「あー、買い替えかな。2000円くらいかー、もったいねー」

タバコを5日くらい吸わなければ余裕で賄える金額である。

「よっしゃ、いい機会だ。タバコやーめた」と家路についた。

で、家に着いたら一本吸った。「あー、くっさ!クソまずい。なんでこんなもの吸ってるんだろ。もうこれが最後の一本だな!」

てか、俺さっき禁煙宣言しなかったっけ?

こんな感じで全くタバコをやめられないのである。


禁煙本も何冊か読んだ。

おそらく禁煙本界隈で最も有名な「禁煙セラピー」もしっかり読んだ。私が母と祖母の次に愛する年上女性の椎名林檎嬢(その次に愛してるのがYUKIちゃんと川本真琴さんです)もこの本で禁煙に成功したらしい。
この本、超要約すると「タバコは毒だ!害悪だ!吸っててストレス解消とか幻想だぞ!お前たちはタバコに騙されてるんだよ!」という終始攻めの語り口からなる、タバコをやめたい人には必読の一冊である。

ちなみに著者のアレン・カー氏は既に故人であり、死因は「肺癌」である。
もう無理です。やめれません。


タバコをやめれば浮いたお金で旅行に行ったり、ゲーミングPC買ったりできる。
全部タバコのせいで躊躇している。
あと、呼吸が苦しかったりするのも解消するんじゃないかとも思っている。

わかってはいるのにやめられない。
最近はもうタバコをやめたすぎるストレスのせいでタバコを吸っている始末である。
吸い始めたのは自分だから自業自得。本当に哀れな男である。

10代の方や非喫煙者の方、これから吸い始めたいと思っている方、本気でおすすめしません。絶体吸っちゃだめ。


こうやってnoteに書いて色々と振り返ってみれば少しでもやめるキッカケになるかと思って今回の記事を書いた。ここまでお読みいただいた方、ありがとうございます。気持ちわかる方いたらいいね下さい。


ふう、書き終わったら一服したくなったのでこの辺で。




オチでふざけたけど結構深刻です!


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