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映画『サイドバイサイド 隣にいる人』について考える

疑問、こじつけ、妄想を ばぁーーっと書いてみる。


●色
心の変化によって莉子の服の色が変化していく
再び 莉子と関わることで未山の服も黒に染まる

「ここは怖いくらい星が見えるね」って莉子が言った次のカットで、莉子の服が暖色になってた。"星が見えた"後に。星は 詩織や美々のことかなぁ。
莉子はエスカレーターの出来事が起こる前からどこか暗い雰囲気のある人だった。
元から人付き合いが苦手だったのか、未山との過去からそうなったのか、それは分からないけど、詩織や美々と関わっていくことで、少しずつつ明るい色に染まっていって、莉子も"美しい"を見つけられたのかなぁ。
(莉子が飴を落として美々が近づくシーン。接し方が分からない莉子が不器用に歩み寄ろうとしてるのが良かったなぁ。なんかちょっと飛鳥ちゃんみを感じました。笑)

莉子が容器を足で倒して墨を溢してたけど、その後、牛乳を溢してて、そこでも白と黒の対比があって面白いなぁと感じた。

白いものしか食べられない莉子のために白以外を取り分ける未山
目玉焼きの白身が白いイメージの未山
黄身が君=莉子
だとすると、
未山から切り離された莉子?
過去に未山が莉子から逃げたことを表現していた?



●3時34分
莉子は1人だけ時が止まっているような人
3時33分から時が動き出すと
3(未)3(山の)4(死)が訪れる
(山は音読みでサン、漢字を90度回転させるとデジタル表記の3に見える)
または、334(美々しい)

莉子の時が動き出すと、未山が死ぬ暗示?

エンジェルナンバーの333は、才能が開花したり、新しい道が開けたり、好転する時の前兆らしい

●役割
人の想いを繋ぐ未山

詩織は、未山にとって憩いの場

太陽のような詩織にもずっと探しているものがあって、それは食卓を照らす明かりで、その明かりをつけた、穴空きの心の中を埋めたのが莉子だった

美々が莉子の部屋で牛の絵を描いてるシーン
詩織の手を引いて部屋に入れる美々
詩織は莉子に「あなたのイメージそのもの」と言う
(ここのシーン良かったなぁ)
美々もまた 誰かと誰か(この時は莉子と詩織)、隣りにいる人を繋ぐ役割なのかな


●不思議な力
そこに存在しない"誰かの想い"が見える

あばあさんの時もミャンマーの青年の時も、その人に触れることで、"誰かの想い"が見えてた
もしその不思議な力に発動条件みたいなものがあるなら、「触れる」ことなのかな?
なぜ草鹿の想いが見えたのか
自分に触れてるから?

美々にも草鹿が見えてたけど、同じ力がある?
未山が詩織の髪を結んでる後ろで美々がずっと窓の外を見たり部屋のドアを叩いてたり、何かを探してる様子だった
あれは草鹿が見えてたということ?
美々も未山に触れたことで草鹿が見えた?

美々があの絵を「未山くん」だと分かったのは
莉子の手に触れて想いを感じ取ったから?

美々が莉子にみかんをはんぶんこするシーンでは、みかんを渡したあとに莉子の胸に手を当ててたけど、そこでも莉子の気持ちを感じ取ったのかな?
「はんぶんこしよ?」「…うん」じゃなくて
「はんぶんこしよ?…ほしい?」「…うん」って
莉子が自分の意志で白いもの以外を受け取って口にしてて感動した
時が動き出した莉子
目が合った時、お互い何を想ったのだろう
「ごめん」と「ありがとう」に込められた想いは──


そこにただ立ってるだけの"想い"がコミカル且つ不気味で良かったなぁ。テレビ番組のスタッフさんも、蚕を飼ってる奥さんが未山の手に蚕のフンを塗ってる抜けに映ってるラバーガールの飛永さんも"誰かの想い"のように見えて面白かった。


また、未山は死期が近いと分かる力もあったけど、自分の死期が近いことも分かってた?
美々が「冬」が言えなかったのもそれを暗示してた?
だから、「ちょうどいい」と言った?
川?湖?を隔てた向こう側を眺めるシーン
未山は何を見てたのだろう
向こう側は別の世界?


●詩織の夢
詩織は食卓の夢を見てた
未山と詩織が同じ方向で寝てた時、未山は詩織に触れようとしたけど触れなかった
詩織は泣いてた?
未山は涙を拭おうとした?
夢の中の食卓に未山がいなかったのかな?


●トンネル
草鹿が立ち止まった、消えたのは何故なのか
トンネルのこちら側と向こう側は別世界?


●バスのおばあさん
未山の隣に座ってるおばあさんがみかんを食べてる
未山もみかんを持ってる
はんぶんこ?
おばあさんは何十年後かの美々?
あのシーンだけ時が違う?


●牛
白と黒(光と影?)
迷子
氏神(うじがみ)?(同じ地域に住む人々が共同で祀る神道の神のこと[wikipedia調べ])
神の使い?


●未山は最後どうなったのか

序盤、草鹿の想い(生き霊?)が畳を擦る足音が聞こえなかった
最後の未山がお皿を拭いているシーンではお皿を置く音がしなかった
未山はそこに存在していない?

崖から落ちた?莉子の子に生まれ変わった?

2回目観た時に ふと思ったことは
「あ、未山は牛になったんだ」です。笑

未山牛説(笑)

冒頭のバスのシーン
草鹿と左のお年寄りの顔は影で見えないのに、未山の顔だけ半分光が当たっていて、光と影、二面性を持っているようだった

牛に対して「迷子?」と言ってた
それはまるで、今の生活と過去で揺れ動く未山自身に言っているかのようだった

皆から愛されてた
(氏神様、もしくは神の使いの牛だから?)

莉子が描いた未山の絵の輪郭に糸か紐が使われてるように見えるんだけど、使われてたのかな?
絵の近くには糸が置かれてたと思う

糸は人と人を結ぶ象徴として考えてみると
もし絵に使われてるなら
莉子にとって未山は人と人を結ぶイメージだったのかな?

蚕=糸のイメージ
未山=牛(丑)のイメージ
未山は蚕のフンを手に塗られてた
糸+丑=紐
未山は人と人を結ぶ存在?
(そういえば、未山は主夫なのかな?それともヒモ?)

というわけで、未山の存在は牛と同化したのかも?笑

しばらくして、成長した美々が牛に触れて「未山くん?」って見つけ出すのかも。笑

『千と千尋の神隠し』みたいに。笑

『千と千尋』と考えるとトンネルもそれっぽく見えてくるなぁ。笑
東京、富山と転々として、トンネルを抜けて
あの場所に迷い込んだのかも。笑

BiSHのセントチヒロ・チッチさんも出演してますし。笑


●転生説
未山が莉子の子どもに生まれ変わったと考えてみる

未山は父親から暴力を受けてた?
父親もまたその父親に暴力を受けてた、みたいなことを言ってたと思う
未山にもそういう側面があったのかな?
エスカレーターの件は未山が押したのか、他人にぶつかられたのか、分からないけど、未山はそこから逃げ出した
自分自身に父親の像が見えたのか、莉子から逃げ出したかったのか…

(優しい部分と黒い部分を持つ未山、ラピュタのロボット兵みたい。笑
ロボット兵は2種類いたし、鳥が止まってた)

脱線しますが、
ドラゴンボールの神様というキャラクターは、神になるために自分の中の悪の心を追い出して神になることができた
その悪の心がピッコロ大魔王となる
そのピッコロ大魔王は死に際、ピッコロを産む
そして、後に、そのピッコロは再び神様と融合して一つになる

未山の黒い部分(凶暴性)によって生まれたのが莉子(過去の思い残し)で
その莉子の子どもに未山が転生(融合)
と考えると、ドラゴンボールの神様とピッコロの構図に近くなるので

未山=神様=ナメック星人ということになる

え?笑


●未山はどこから来たのか

ナメック星

え?笑



以上、こじつけ妄想でした。笑

全然まとまらなくて

訳が分からなくなってしまいました……。笑

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