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アメリカミシガン州KyokofromTokyo#4 森のBarn-小屋でバースデーパーティ!

赤いバースデーケーキ

鍋を借りにリニーの叔母さんの家へ行った帰りにスーパーで買い出し。
「買いたいものある?」「このチーズ欲しいな」
コロラドのダニーの家へ行った時に初めて買って覚えていた穴の開いたスイスチーズ♡!日本でたまに見かけるが、そう買えない。チーズ高いし。
「スイスチーズね」とリニー。
注文していたバースデーケーキをスーパーマーケットで受けとる。自分でバースデーケーキを用意するのだ。
四角いケーキ、チョコのコーティングにカーマイン色の生クリーム!が乗っている。こちらはバースデーケーキというと円形より四角が多い。絵具で塗ったようなケーキがたくさん売場に並んでいた。

パーティディナーに奮闘

家に帰れば、リニーのパートナーのジョンがパーティ料理に奮闘中!ラビオリ、フルーツ盛り、これライスプティング?ライスプティングを指さして、
「Kyoko!これはライスのお菓子だぞ!食べるべきだ!」とジョン。
乾燥ライスを箱からザラザラ出してミルクと固めて作った、ライスプティングといったところ。「えーいらないよー」味は想像できる。あとでちょっと味見したけど、やっぱりまずかった!お米と考えると食べられないね。
ラザニアをオーブンで焼いたり、ハンバーガーもあるぞ、すごいなあ、ほとんどジョン一人で作ってる

「何か手伝いたい」「特に手伝う事ないよ」とジョン。
「じゃあこれやって」とリニー。
「このパンにハムとチーズをはさんで。つまみ食いしていいわよ」と。
窓から外が見えるダイニングテーブルで、小さな山型パンにさっき買ったスイスチーズとハムをひたすら挟む、、、
ちょっとつまみ食いして、それが昼ごはん。こういう生活だと不思議とあまりお腹も空かないなあ。
この家では、昼食や夕食の時間とか、何を食べるとか、食事を用意する、とか決めていないみたいだった。家族揃って食べるという感じもないし、食べたい人は適当に食べて、特に食事がいらなければ食卓に着くこともない感じ。たまたまだったのかもしれないけれど。
「お腹空いたら、冷蔵庫の中のものなんでも好きに食べてね」とリニーが言っていたのは「おやつになんでもつまんでいいよ」ではなく、食事そのもののことだったのか 自由だなあ 笑

パーティは夕方5時からだから、まだ時間はある。午後のまったりした広いbarnにひとり、キッチンにいても手持ち無沙汰だし、リニーもジョンもどこかで仕事をしている。
何をしようか、、、
ダイニングテーブルには、ドーナツ型の丸いプラケースにいろんな形のカップケーキやドーナツが入っている。スイーツセット、カラフル、すごい色だな。それでもよく聞く話で、米国の添加物の種類は日本よりも少ないって本当かしら?比べてどっちが体に悪いのか、見た目ではわからないな。

水兵さん

すると、レーガンが水兵さんの衣装を着て「みてみて~」と来た。劇の発表会の衣装だそう。かわいいね。写真を撮ってあげるね!とてもうれしそう。
部屋を案内してくれるという。2階へ上がる。Barnの奥に階段があって、その手前は柵で仕切って3匹のボクサー犬の寝床部屋になっている。
階段を上がると、2階は広い屋根裏のようになっていて、奥にリニーとジョンの寝室、手前にキッズルームでおもちゃがたくさん散らばってる。
レーガンは「こっちに来て、これはね、、、」と説明してくれるが何を言ってるかまったくわからない。マーティンも参上してきたが、彼はひとりでしゃべって満足している様子。
絵本を読んでと言われる。少し読んでみたところですぐ飽きたのか、私が下手だったのか「もういいや」という感じで「パパとママのベッドルームはこっちよ」と、リニーとジョンの寝室の通路を挟んで、マーティンとレーガンの小さくてかわいらしいベッドルーム、二人で寝ながら話ができそうな素敵なレイアウト。
ひとしきり案内してくれたレーガンと1階に降りて、ほっとする。
レーガンは水兵さんの衣装をパーティ中ずっと着ていた。パーティのための衣装だったんだね。

パーティオープン!

夕方にはBarnに人が集まりだした。今朝、鍋を借りに行ったおばさん、リニーのいとこたち、年配の女性、旦那さん、こどもたちも一緒に。赤ちゃんもいる。次から次へと、もう誰が誰だかわからないが、リニーが紹介してくれる。「東京から来た友達よ」握手して、名前を言い合って「Nice to meet you!」の連呼。

挨拶がひと段落すると、まだ料理に奮闘しているジョンから「フランクフルトを焼いてくれ」と頼まれる。「OK!」テラスにバーべキュー台がある。でかい網にでかいフランクフルトを並べる。蓋をする。すごい、バーベキュー初めてやるわ。
ジョンは料理の準備で、てんやわんや。
ハンバーグとチーズを焼いて、それにしてもでかいハンバーグだ、分厚くて、食べるとこれがすごく固いのだ。食べるというよりかじるといった感じ

親戚が続々と集まってくる

自己紹介

その間にも車がどんどん到着、テラスで自己紹介。
「I'm Rich」 と自己紹介されて、思わず 金持ちという意味の「rich」が頭に浮かび「私は金持ちだ」と頭の中で訳す。
「え、Rich?」と聞き返してしまう。「あ、名前か。Richard ね」いやはや無用に驚いてしまった。ハズカシイ。
自己紹介に慣れているこちらの人達、素敵な笑顔で爽やかに挨拶をする。

真ん中のテーブルに座して話をした。
「Tokyo Japan」に少しでも興味のある人は、東京の気温は?東京の人口は?とか、ニューヨークと人口密度を比べて、東京の都会の度合いを聞いてくる。その話題はジョンも含めて男性が多かった。
おそらく、私が初めて会う日本人だったのではないだろうか。
私は、ミシガンは森が素敵!とか、乾燥して涼しくて心地いいとか、ミシガン州は日本の北海道と似た気候だ、を分かりやすくなんて言おうか、などと頭の中でぐるぐると考えがめぐる。

Barnの一角で、バースデーケーキ、チーズハンバーグとソーセージ盛りなど

ポーカー

東京から来た私が珍しがられるのがひと通り終了すると、リニーの親戚の皆さんは大きなテーブルでポーカーに興じ始める。もはや私は会話に入っていけず、離れたところで料理をつまみ食いしたり、皆さんを眺めていた。リニーもポーカーの輪には入らず、聞くと、リニーはポーカーは興味ないと。やらないって。
「ポーカーもいいけど、食べようよ!」やっと食事が始まって、私は目をつけていたラビオリをまず食べた。お腹空いてたし、ジョンのラビオリ、美味かったよ!

日本のお菓子は甘くない

思いついて、リニーに買ってきた日本みやげの「キットカット抹茶味」を茶菓子に出すと、リニーが駆け寄って回収していった。
「ダメよ、誰にも食べさせたくないわ、後でひとりで楽しむんだから」
リニーのおばさんが抹茶キットカットを一口食べて「甘くないのね」と無感動。そこか。日本のチョコレートは甘さが足りないらしい。抹茶の味を味わうという感覚はなさそうだった。笑

リニーのパパ

宴が始まった頃、リニーのパパが到着する。とっても大きい人、足が少し悪く歩きづらそうだったが、すぐこちらに来て「こんにちは」と日本語で挨拶した。「今日は寒いですね!」わあ日本語だ、ここで日本語を聞くとは思わなかった。感激する。
リニーのパパは日産のミシガン州支社で働いていたから、日本にはなじみがあるのだ。神奈川県相模原の工場にも来たことがあるって。
「パチンコやりますか?」日本のイメージはパチンコらしい。笑
しばらく親戚の皆さんとテーブルで話していたパパ、私が話に入れずぽつんと離れたテーブルに一人でいたところに来て、日本の思い出話をしてくれた。とても分かりやすい英語でゆっくり話してくれた。

折り紙

リニーが私のお土産の折り紙を持ってきて、一緒に折り紙を始めた。
折り紙ならまずは鶴、と思って折り始めたが、「鶴 Craneなら知ってるわよ」とリニー。あれ、もう今や鶴はみんな知ってるわね、じゃあパンダはどうだと折り始めたがすっかり忘れていた。
宝船を作ってみたり、だまし舟もあまりに久しぶりで忘れていて、ぎこちなかったけど、パンダもなんとか作ることができた。

親戚の子供たち

ポーカーも落ち着いてきて、男の子がBarnの中をスケボーで遊び始めた。
とにかくBarnは広いのだ。体育館みたいで、床がコーティングしてあるコンクリートみたいだから、スケボーも大丈夫なのだ。

子供が泣き出して、若いママがあやしている。後から聞いたら、彼女は16才で子供を産んだそうだ。まだティーンエイジャーだ。とにかくキュートな顔をしたかわいらしいティーンエイジャーママなのだ。これまた若いティーンエイジャーパパと子供は血がつながっていないそうだ。うーん、なかなかすごい。なかなか泣き止まない子供、大変だなと見ていたらママと目が合って、やれやれ、困ったもんだという表情の彼女と肩をすくめて目で話した感じだった。

ケーキカットが始まるよ

真っ赤な生クリームの乗った四角いチョコレートケーキを小さなナイフでカットする。料理テーブルに集まって Happy Birthday リニー♪ を歌ってケーキ入刀。マーティンを抱っこしたリニーを Cheese♪ してもらって、記念撮影。

ケーキを食した後は(私は食べなかった。あれは観賞用のケーキだね)
「料理がたくさん余ってるから、みんな食べて~」ラビオリ美味しいよ!
アイスクリームマシンを誰かが持ってきてたり、黒いバラをプレゼントで持ってきたご婦人がいた。

素敵な挨拶

そろそろお開きの時間、夜も更けきて、皆帰っていく。
私と一度握手であいさつした後だからか、女性は帰り際はハグしてお別れ、男性は握手でByeの挨拶、リニーのパパとはハグ、距離を保ちながらリスペクトしたコミュニケーション、素敵だな。
Barnの前がすっかり駐車場になっていて、ライトまぶしく森の中を照らして皆帰っていった。
さあ、後片付けは大まかにしておいて、あとは明日!


ご満悦のジョン、黒いバラと後ろは子供たちのスタディスペース


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