アメリカミシガン州 KyokofromTokyo#12 フェイクなメインメディアとデトロイトで食べる寿司♡
デトロイトで寿司!
さあ、デトロイト美術館を歩き回ったらさすがにお腹すいた!
ホテルのベッドに座ってスマホを見ながら「寿司を食べに行こう」とリニー。「寿司屋がデトロイトにあるの?」リニーがスマホ見つけたお店へ歩いていくことに。
まだ小雨が降っている。私は折り畳み傘をさして歩くが、リニーは傘ささなくて全然平気。道路を渡る。日本みたいにはっきりした白線の横断歩道はない。
アーケードのような寂れた商店街、シャッターが閉まってて、アスファルトががたがたで、歩道も心許なく、道路工事の最中で歩きづらく、いろいろな障害物をまたぐのに忙しい。
足が長くて大股のリニーに懸命についていく。車道も広いが道幅の広い歩道をひたすら歩く。ここも歩いている人はいない。
厳かな教会らしき建物を通り過ぎる。「教会かしら?」「さあ?」
リニーも兄のダニーも「さあ?」と肩をすくめるジェスチャーが多かった。しったかぶらないのはなかなか心地よい 笑
着いたところは「WaSaBi Korean & Japanese Cuisine」レストラン。
アジアンの暖色系インテリア、でもメキシカンぽい感じもする内装。メニューを広げると、コリアン料理と寿司が並んでいる。寿司は、まぐろ、イワシ、巻きずしもあった。軍艦巻き、カッパ巻き、かんぴょう巻きも、ひと通りの種類を注文する。
「うまい!」これが結構おいしかった。味覚を通して急に日本がよみがえってきた。リニーも「ん、うまいうまい」とぱくぱく食べてる。
「あと何食べる?」お、メニューに枝豆がある。「枝豆いこ!」冷凍味だけど、ここでは十分うまい。"Edamame"はアメリカでも既にポピュラーな日本食。
そしてラムネを頼むリニー。ガラスのビー玉がはまった本物のラムネだった。"Ramune Drink" もアメリカで人気。
リニーの箸遣いはなかなか上手だったが、話すときに箸を持ったままなので、アメリカンなジェスチャーと共に、目の前で箸がまわる、まわる 笑
そんなマナー的なところはやっぱり気になる日本人の私だった。笑
「醤油、これは寿司にどうつけるの?」リニーの小皿の醤油に、すし飯が泳いでいる。たっぷり入れたねー。醤油をつける時に寿司がばらけちゃうみたい。寿司ネタに醤油をつけるのは、リニーには難しそうだった。
「醤油はちょっとでいいんだよ。生姜に醤油をつけて、それを寿司にちょんちょん、って醤油をつける方法もあるよ」
「Ha! なんだかややこしいわね!」確かにちょっと小技が必要かもね 笑
ま、難しいことは置いといて、ぱくぱく美味しく食べられれば、それで良しとしよう!
このレストランのウエイター男子が日本人かどうか気になっていた。だってレストラン名は「わさび」だ。リニーが彼に話しかける。その時の彼の身振りで日本人じゃなさそうだなと分かる。彼はコリアンボーイだった。残念。
ここの寿司は一握りがアメリカサイズ、けっこうな大きさで、すぐお腹いっぱいになった。美味しかったよ!
Hotel Saint Regis Detroit セントレジスデトロイトホテル
さ、歩いて帰ろう。雨はやんだみたい。来た道を戻ろう。歩きながら、会社の上役の対応の悪さの世間話。「変な人って、いるわよねー」笑
ベッドでくつろいでいると、タバコ帰りのリニーがホテルの自販機でデザート代わりにプレッツェルを買ってきてくれた。
「私も、ちょっとホテルを冒険してくる」
ロビーから外へ出られる大きなガラス窓のドアがあった。外はテラスになっていて、少し開いてたので、出てみようと思っていたら、背の高い黒人のドアマンが何やら歌いながら近づいてきて閉めようとする。話しかけられたかと思って、ちょっと驚く。
「あ、すいません」「いや、もう閉める時間だからさ、外に出るかい?」「いえ、いいんです」
この街も、このホテルもあまり羽を伸ばす感じの雰囲気ではないな。外に人影はないし、えんじ色の絨毯のロビーは薄暗くて、人もいない。もっといえばだれか、何かいそうな、変な感じがする。暗くなってきたし、部屋へ戻ろう。
暗がりのロビーの自動販売機で、他に食べたいものがなくて、リニーがさっき買ってきてくれたけど、私も同じプレッツェルを買ってしまった。
メインメディアで報道されるニュースの事件とは、、
ベッドに座って、リニーといろいろな話をした。
まずはアメリカ人に直接聞いてみたかったこと、
「9.11はフェイクなの?」「そうよ。ニュースでよく出てくる乱射事件もフェイクよ。あんなニュースは嘘に決まってる。俳優が演じてるのよ。インタビューで子供が殺されてあの程度の泣き方はありえない。母親なら分かるわよ。銃を排除して国民を支配したい民主党側が、"ほら、銃は危険でしょ?" という名目にプロパガンダを広めたいのよ」
うーん、そう来たか。銃は危険だからない方がいいと単純に誰しもが思うけれど、それを逆手にとって一般国民を支配する側がある、という見方があるのか・・・
だからリニーの兄ダニーも、リニーも、パートナーのジョンもテレビを見ないのか。政府もテレビのエンターテインメントも全く信じてないし、興味ないんだ。ハリウッド映画なんて彼らはもっと興味なさそうだ。「全部仕掛けてることよ」2016年にこれを聞いた時は驚いた。でも今ならわかるこの手の話。
「ジョンに聞けば、もっと”コワイ”こと知ってるわよ。私はそれ以上聞きたくないから、もういいって言ったけど。全部監視されているしね」
ホテルの天井を見上げる私。「まあ、いまは大丈夫よ」 笑
世界は陰謀でできている。「死んだことになっている、もしくは、そうなってもOKな犯罪者を演じさせて使う」とかね。ひゃー
改めて考えてみれば、アメリカに限らず、日本でもメディアは人々をコントロールするためにあるともいう。国民の思想を作ると言おうか、国の都合で、国民が思っていてほしい事を情報として流していると。
個人的に疑問に思ったり、ん?とちらっと感じてもそれを打ち消すように、「世の中はこうなっているのよ」的に情報を浴びせてくる。
降ってくる情報やいわゆるメディアが言ってることをに日々対応することだけが人生になっていくように仕向けられているようにもみえる。それに終始していると、きっといつか人生や感情の行き止まりが来るのではないかな。
自分がどう感じたか、なぜそう思ったか、気を付けていなくては自分のことが分からなくなってくる。個人のレベルから世の中は十分に眺めることができ、世の中を生きていくことはできる。
「テレビばっかりみてないで本を読みなさい」っていうのも納得する。本は個人の考えや研究の集約だからね、たくさんの人の考えに触れて、自分の体験と合わせて、自分の思想や信念や生き方を作っていくんだね。
ここに国境なし
戦争の話も聞いた。終戦後、戦地へ行ったリニーの親戚のおじいさんと、とある日本兵が、戦後何年も経ってから再会してお互いに抱き合ったという話。実際に戦っている本人たちにとっては、日本もアメリカもなくて、国の命令で戦っている同志や仲間、といった気持ちだったという。思わず涙ぐんでしまった。
「敵国」と位置付けているのは一体誰なのだろうか。戦地と言えど、もしかしたら現地では友情が芽生えるような人間関係がたくさんあったかもしれない。
寿司食いて〜
リニーはベッドの上で、パートナーのジョンや子供たちと、今日の出来事のメッセージをやりとりしていた。
夕食に寿司を食べたとメッセージしたら「いいなー寿司食べられてー、食いてー!」と返信が来たそうだ。ジョンも寿司は好物みたい。でもお寿司はお土産に持って帰るわけにはいかないしね!
今日の本宅建設の作業が終わった後、今朝子供を預けに寄った隣町の保育所まで、ジョンがレーガンとマーティンを夕方、迎えに行ったそうだ。
「TVつけていい?アメリカのニュースを見たい」「もちろん」
リニーの家では誰もテレビを見なかった。でもせっかくアメリカに来たから現地のテレビをみておきたい。チャンネルを変えてCMもみてみる。でもリニーとメディアのフェイクぶりの話をした後では、なんだか気まずくて見る気にもならず、すぐに消してしまった。
食事の習慣といい、すっかりリニー達の習慣に同調してしまったようだった。笑 (もともとテレビはつまらないので、見ない私だけど)