朧月
旅から自宅に戻り、荷解き、片付け、洗濯機を回しながら、植物達の様子を見て水遣り、留守中に萎れてしまった切花の処分、届いていた郵便物の整理、シャワーを浴びてすっきりし、旅行にかかった費用の記録、領収書の整理など済ませ、ひと休みして食材のお買い物に出かける。旅行中は外食が続いたので、久しぶりにお料理できるのが嬉しい。
今回は、事業の方でお世話になっている取引先の社長を訪問するという目的もあった。ふだんメールや電話で事足りていても、機会があればできるだけ顔を合わせたいものである。ご挨拶程度と思っていたが、資料を用意していてくださり、仕事の話も進められた。こちらの社長は、さっぱりとして話のしやすい方である。事業家というより勤め人風で、犬種ならば柴犬のような穏やかさがある。同年代なのだろうなあ、と思いつつ、それでもここまで自分の会社を大きくして経営しているのだから、それなりに「したたか」でいらっしゃるのであろう…とか、いろいろ考えさせられた。地元のお土産をたくさんいただいた。
帰ってきて感じるに、やはり東のほうがだいぶ陽が短くなっていて、夕闇が急いで舞い降りてくるような。見上げると朧月である。