お姉ちゃん
私はひとり親家庭で一人っ子だ。現在は。
私が生まれる前に、9年前に姉が生まれた。染色体異常で7年という短い命だった。
彼女に会ったことない私がこんな言い方していいのかわからない。
母は姉のことをこのくらいしか言わない。
私も聞けない。
私が思うのは、彼女は姉だけどその実感が湧かないということがすごく申し訳ないというか、本当にこれでいいのかと思う。
彼女が旅立ってしまったから私はいるのだろうと考えることがある。私は運良く健康に育ったし教育もしっかり受けれて大学生になれた。
正直、もし兄弟がいたら、生活は苦しかったし、私は今のように好きなことをして生きていられなかったのだろう、就職していただろうなと思う。
しかも障害児が家族にいたらどうなっていたのだろうか。
私はきっとNICUの看護師か医者を目指していただろうなと思う。
誰かのために生きていたのかもしれない。
このことはいつかちゃんと向き合わないといけないと思う。彼女のこと知っておかないといけない。でも怖いんだ、ちょっぴり。
とても重い病気だから、みるのが怖い。
お姉ちゃんごめんね。