
とり天と、ごまだしうどん@大分県佐伯市
とり天といえば、大分県。
「ごまだしうどん」といえば、佐伯市なのです。
「佐伯ごまだし」は、焼いたエソ・アジ・カマスなどの白身魚を、胡麻と一緒にすりおろし、醤油などを混ぜて作られる大分県佐伯市に百数十年前から伝わる調味料です。ゆでたうどんに佐伯ごまだしをのせてお湯をかけ、「ごまだしうどん」として食すのが一般的。
佐伯ごまだしは、元々は漁業が盛んな佐伯の漁師の家庭で、エソが大量に採れた時の保存食として作り始められた佐伯の漁師町の家庭料理のひとつでした。ある程度の保存性があるので作り置きしておいて、食べたいときにすぐに食べることができます。うどんだけでなく、お茶漬けのトッピング、豆腐やゆでた野菜などとあえて一品料理にしたりと、万能調味料としても使われます。
佐伯ごまだしは元々は家庭料理なので、各家庭・地域によってそれぞれに味が異なります。また、食べる人も好みの味の濃さを調節できるのが特徴です。
私が佐伯市を訪ねたのは、一昨年のことでした。ごまだしうどんを食べたのは、佐伯市に住む友人一押しの店、味愉嬉食堂です。

こちらの店の「ごまだしうどん」は、ごまだしを小さな器に入れ、うどんのお湯で割って好きな濃さにします。つまり、ごまだしの"つけ汁"なのです。
一般的には、初めからうどんの器にごまだしが盛られていて、食べながら混ぜているようです。
なので、この店は"つけ汁"にして「好きなだけ濃い味にできる」というのがウリなのです。
ごまだしがね~、魚の旨味たっぷりなんですよ!
魚はエソを使っています。佐伯は、海の街だなぁ
とり天も負けていません。カラッと軽くて、ぺろりと食べてしまいました。

「ごまだし」は、奥にあるペースト状のものです
瓶入りの「ごまだし」をお土産にしたのは、言うまでもありません。
小学生の姪も気に入ってくれました。ご飯に乗せて食べるのが美味しいのですって。
佐伯、また行かなくちゃ。
