手紙社が手掛けたUR試験施工住居 見学会
手紙社がURの住宅、つまり団地をリノベーション、と聞けば、興味津々ですよね。
先日の神代団地クリスマスマーケットにあわせて、見学会が開催されました。
予約不要だったので、クリスマスマーケット内のURのブースで整理券を受け取り、案内を見ながら部屋へ向かいます。
部屋では、URの担当の方がいらっしゃいました。知りたいことを教えてもらえます。
こちらは、ベランダ側に並ぶ部屋です。
濃いウォルナット色の木材が落ち着いた雰囲気で、寝室に良さそう。ベランダからの光も明かるく、気持ちよく目覚められる気がします。
お風呂、洗面台、トイレは最新の設備に交換されています。
しかし、ここでちょっと気づいたことがあります。洗面台が最新の大きめなものとなったためか、トイレのドアを開けると、ギリギリ…でした。
そうですね、やはりこのあたりは団地サイズ、仕方ないですね。
ダイニングテーブルの上の紙に、「手紙社団地部」という文字があります。今回のURとのプロジェクトについて記載されていました。
ここ、神代団地は手紙社の本店があります。その「本店をイメージした空間を作った」とあります。さらに、「ものづくりや、表現するすることに興味があり、いつか自分でもやってみたいと考えている方などをイメージしてコーディネート」とのこと。
既存のものの個性を大切にして、木部屋既存の部品を残して素材感を活かしているそうです。
なるほど、シンプルで住む人の個性が活かせそうです。
*注
「試験施工」とのことで、すぐに貸し出されるわけではないようです。
何といっても、ベランダからの眺望が素晴らしいのです。団地敷地の境目の棟であり、高い建物が近くにないので、視界を遮るものはありません。
今は葉が落ちていますが、少し前は並んだ銀杏の木が美しく黄色に色づいていたそうです。
北側の部屋も、統一された雰囲気にすっきりとした感じにリノベーションされています。この部屋の窓とベランダが廊下で繋がっているので、両方開け放つと風が通ります。夏であっても、よほどの気温でなければ、エアコンなしで気持ちよく過ごせそうです。
同じく手紙社がリノベーションを手掛けたレトロマンション(URではなく)で見学した部屋を思い出しました。
風が抜ける気持ち良さは、まさにこんな感じです。
古い団地は、敷地に余裕をもって建物が配置されています。向かい側の棟まで、ある程度の距離があります。
昭和に建てられた、50年を超す歴史ある団地です。天井は低いし、規格が小さいので背の高い現代人には小さいかもしれない。私は昭和サイズの小柄なので、違和感なし!ですけど。
けれど、人は生活していくのに案外それほど広い家は必要ないのでは?とも思います。
コンパクトに、必要な大切なものだけと暮らしたい方にちょうど良いのではないでしょうか。