江口寿史展ノット・コンプリーテッド@世田谷文学館
雨の日の休日、家にいるのが息詰まりそう。
家でやることはある、やらねばならないことは数多く。でも、外の空気が吸いたくて、飛び出したのです。
ならば、気になっていた「江口寿史展」に行くしかない!
やってきました、世田谷文学館。
入口には「STOP」、でも期待を大きくして入ります。
当日券を買い、階段を上がります。
休日だけど雨の日のためか、それほどの混雑ではありません。
心なしか、”そういう”世代の男性が多めです。やっぱり。
受付から展示を見ると、こんな感じです。
わぁ、この壁に展示されているイラスト!
私にとって、「江口寿史」のイメージは”これ”なんです。
正直、マンガはあまり読んでいなくて・・・(もちろん、人気マンガは知っていたけど)
色々な場面で出会ったイラスト達。思い出す、あの頃。
80年代のポップな色彩、おしゃれな人たち、カラッとした明るさ。
マンガの原稿も展示されています。途中の段階も惜しげなく。
短編マンガなどは、展示部分だけで楽しめてしまいます。
じっくりと読み込んでいる方、多数。
展示室の一角にある小部屋です。
毎回この部屋は、さまざまな展示テーマによって、特色ある空間になっているのです。こうなっていることは、世田谷文学館のSNSで知っていたので、実物を見るのが楽しみでした。
本当にご本人が使用していた道具や、ラジカセ(ペンキで色が塗ってありました)が雑然と、ついさっきまで作業中だったように展示されています。
たまに、いらっしゃって作業の続きをされるそうです。江口さんが!
驚くことに今回の展示は、基本的に撮影OKなのです。
すごい、太っ腹!
NGなものはガラスケースに入っているものが中心で、「撮影不可マーク」があります。
その内容は、アイディアノートというか、作品になる前のもの、編集者や他の作家とやり取りした手紙、FAXとか・・・
読んでみると、他愛もない内容だったり、プライベートな話題だったりと、素顔の作者がわかります。
ちょっとしたイラストが添えてあったりして、絵は文字の内容や思いを一瞬で伝えられて、素晴らしいですよね。
展示の後半に初期作品が多くありました。
70年代から80年初めころの作品です。少し作風が若い感じがします。女の子の絵がほんわりとかわいい。
最後の展示は、今回のメインになっている作品です。
それほどの混雑ではなかったこともあり、もう1周しました。
2回目は写真を撮らず、じっくり味わいました。いくらでもいられそうです。
それにしても、観覧者は皆、ニコニコ?ニマニマ?しているのです。
気持ちがわかりすぎて面白いです。
「江口寿史」と文字を見ただけで”ニマニマ”してしまう方であれば、是非見ていただきたい😊
さて、展示の後のお楽しみ、ミュージアムショップです。
壁には販売している複製画のサンプルが飾られています。
うーん、いいですねぇ
そして、『江口寿史扉絵大全集』全352ページの定価5,500円(税込)。
いいなぁ、と思ったのです。が、今回はポストカードを購入しました。
世田谷文学館の併設喫茶でお茶を飲みながら、撮ったばかりの写真を見て思い出します。
会期は来年2月4日までと長いですから、また来てしまうかもしれません。
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