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佐賀旅「伊万里からの有田、ちょっと武雄」

やってきました、伊万里です。
さっそく焼き物の里、大川内山へ向かいます。下調べのためにネットでも見たけど、実際に行ってみないとわからないことが多いですから、すごく楽しみです。

お腹がすきました。まずは、ランチですね。「basecamp伊万里」に決めました。ここは、カフェだけでなく宿泊もできるようです。

色とりどり、色々なものが少しづつのランチ
古い民家を使った店内

店内は、古い建物を使っていて落ち着いた感じです。本やおもちゃ、雑貨が様々に置いてあるけれど、不思議なことになんとなく調和しているのです。
ついつい、のんびり食事しながら話が盛り上がりました。気づくと他にお客がいなくなりました。
さぁ、散策に行きましょう。

「太一郎窯」です。共通の友人に太一朗さん(”郎”が違うけど)がいるので、私に紹介したかったみたい。なんだか親近感。

明るい青から、深い藍色までのグラデーションが美しいです。商品の幅も広く、店内はものすごい物量です。

太一郎窯
壁にもっと近づいて

そして、青山窯へ。
こちらは全く違う印象です。入口のお雛様がかわいい。

青山窯のお雛様

店内に入ると、高級感があります。
季節は違いますが、磁器の風鈴がいくつも飾られていました。模様のセンスが伝統とモダンが程よくミックスされています。
どれを見ても素敵です。けれど、衝動買いするには高価・・・ですね。

「隣に青山窯のカジュアルラインのショップがあるよ」と友人。
「うん、行こう!」
以前の工場跡をリノベーションした店内に、普段使いできる食器などが並びます。俄然、現実味を帯びた感じ。商品を見る目も変わります。ふふふふ
というわけで、悩みに悩んで選んだ1品を購入しました。

こちらの「畑萬陶苑」も、店内が美術館のよう。ため息がでるような美しさです。いいものを見せていただきました。友人によると、伊万里の地元で結婚式の引き出物の定番ブランドらしいです。(つまり、どの家にもあるって、なんて贅沢)

まだまだ見切れないけど、次は有田へ向かいます。
はじめに「佐賀県立九州陶磁文化館」へ。

入り口を入ってすぐのロビーに、磁器のお雛様です。色はありませんが、輝く磁器の質感が上品です。

陶器のお雛様

第2展示室の「柴田夫妻コレクション」を中心に鑑賞しました。
すごいです。本当に何と表現してよいのかわかりません。語彙力のなさに言葉を失います。
古伊万里が17世紀のものから順を追って展示されています。年代が新しくなると、陶磁器の発展の様子がよくわかりました。生地の色が砂っぽい感じから澄んだ白になり、絵付けの色が鮮やかに絵柄も繊細に・・・
そして、その量たるや!

他にも九州各地の陶磁器が展示されているのですが、じっくり鑑賞していたら、時間が全く足りません。このコレクションを無料で楽しめるなんて、素晴らしいとしか言いようがありません。
でも、このあたりで次へ移動しましょう。

有田では、友人おすすめの「深川製磁」を訪ねました。

まず、忠次館へ。

階段を上がると、忠治館
ここでも河津桜が満開です
そして、奥は初夏になるとラベンダーガーデンになるのですって

こちらは、美術館と言っていいと思います。館内は撮影禁止なので写真はありません。

深川製磁の初代・深川忠次が手がけた作品から、そのスタイルを継承している現代の作品まで、深川様式のすべてが一堂に会したランドマーク。緑に囲まれた、敷地内の丘の上に佇むギャラリーです。ほぼ100年にわたり、門外不出として本店参考館に所蔵していた1900年パリ万国博覧会金牌受賞の大花瓶も、「チャイナ・オン・ザ・パーク」20周年を機に一般公開いたしました。忠次作品を模倣するのではなく、現代の食器として磨きをかけ続けていることへの誇りを込め、創業当初の作品から最新作までを同じ空間に展示しております。深川様式の魅力を余すところなくご体感いただける空間です。

深川製磁 公式HP

芸術品を鑑賞した後は、工場に併設された「瓷器倉」つまり、深川製磁の工場直営「アウトレットショップ」へ向かいます。

木々の向こうは、工場とアウトレットショップ
富士山のデザインがトレードマーク

ショップには大きな花瓶などの大作もありますが、普段使いできるカップや皿もたっぷり並んでいます。でも、ここではぐっと我慢。たっぷりと鑑賞しました。

有田の街は、焼き物の店が立ち並びます。古い建物も残り、歴史を感じます。春の有田陶器市のときは、大変な人出で賑わうそうです。とはいえ、祭りでもイベントもないこの時期は人影がまばら。なんだか、もったいない。
今回、私たちも時間がなく、街を車から眺めるだけでした。もっと時間に余裕を持った旅がしたいです。

そして、友人がおまけに武雄の有名施設に寄ってくれました。
「武雄市図書館」、革新的な公立図書館の先駆けとなったところです。
まず、建物は柱のない大胆な構造で、天井の丸い明り取りの窓も特徴的です。また図書館なのに、蔦屋書店、スターバックスが入っています。
それだけに観光客が多いのです。まぁ、私もその一人ですけど。海外からの観光客も多い印象です。案内には日本語だけでなく、ハングルも併記されていました。伊万里や有田の陶磁器の店よりも人口密度が高くてびっくりです。

思ったより規模大きい
武雄市立図書館
館内、柱が見当たらず
なんかすごい…

館内は、原則として撮影禁止なのですが、許可された撮影ポイントがあります。皆さん、同じような角度で撮影していたので、真似しました。だから、この角度のイメージがあったのですね。妙に納得。

喉が渇いたので、”お茶でもしましょうか”と、なりましたが、館内のスターバックスは激混みなので、諦めました。しかし、すぐそばに独立した建物のスターバックスがあるのです。武雄も地元同然の友人が連れて行ってくれました。さすがの判断、こちらの店舗は空いていました。

スターバックス佐賀武雄店にて

さて、本日の締めの夕飯は、伊万里で"肉"と決まっていました。
友人おすすめの店に連れて行ってもらいました。しかし、金曜日の夜なのに暗い・・・。車を降りて近づくと、「本日、休業」の張り紙がありました。うーん、残念!レモンステーキ食べてみたかったけど、仕方なし。
ちなみに、レモンステーキは長崎(佐世保)が発祥とされるものですが、伊万里の「チムニー」の名物となっているとか。
次回のため、忘れないように記録します。

そして、選んだのは「石けり」という老舗の店でした。

いかにも歴史ある洋食屋さん、といった雰囲気です。肉のメニューが様々ありました。選んだのは、ハンバーグです。セットにしたので、サラダ、スープとご飯が付きました。

ジュウジュウ音を立てるハンバーグ

美味しいです。伊万里で”肉”と決めていたので、念願叶いました。

やはり、佐賀県は完全な車社会なので、伊万里、有田を旅するときは公共の交通機関だけでは身動きが取りにくいと実感しました。
私は運転免許は持っていますが、一番運転した車が教習車というレベルのペーパードライバーなのです。うーん、まったく役立たずな私。
本当に楽しかったけど、友人に頼りすぎてしまったなぁ。
それだけに、伊万里から有田、ちょっとだけ武雄と、車を出して、こんなにもバラエティ豊かな場所に案内してくれた友人に感謝、大感謝です。

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