銀座ウエストにて
銀座といえば思い出す店の一つが、銀座ウエストです。かなり昔、友人と入ったことがあり、とても印象深かったのでした。
店内インテリア、音楽、店員さんの雰囲気に格式を感じて少したじろぎ…
さらに、他のお客様が「おじさま」ばかりで、「紳士」か、老舗の旦那衆といったオーラを放っていたわけです。とはいえ、排他的な”一見さんおことわり”、ではありません。はぁ~、これが銀座の店なのね、大人!と印象づけられたのでした。
そして時は流れて、ものすごく久しぶりのウエストです。
選んだのは、カスタードと生クリーム両方が入ったシュークリームと、コーヒー。コーヒーは、おかわり自由です。テーブルの間を廻っている店員さんがさりげなく気遣って、声を掛けてくれます。これは、昔からの伝統です。
このシュークリームは、間違えなくシュークリーム最高峰の味。
実は、このシュークリームはテイクアウトで買っていました。でも、銀座の店ではなくて、工場直売店で。実家の近くにウエストの小さな工場があって直売店が併設されていたのでした。妹が高校生の頃にアルバイトしていたこともあったくらい身近で、「ちょっと良いお持たせ」とか、「特別な時のデザート」でした。シュークリーム、クッキー、リーフパイ、何もかも美味しい!
何年か前に、同じ市内でありながら工場が移転してしまって、ご無沙汰でしたけど。
それにしても、店内では初めて。シュークリームをナイフとフォークで食べるのも初めての体験です😊
美しい花が活けられています。初夏らしくて素敵だな、と眺めていたら、「紫色のテッセンは、朝はつぼみだったんですよ」と教えていただきました。次々と移り変わるところが、花の美しさですよね。
写真を撮っても良いですか、と伺うと、「どうぞ」とのことでしたので、遠慮なく…
ピシッと糊のきいた白いテーブルクロス、椅子の背もたれの白いカバー、蛍光灯の間接照明で照らされた清潔感あふれる空間。
銀座は大人の街なのだ、と実感できるようになりました。