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昭和へのタイムトンネル
一昨年の話ですが、市の空き家対策の一環の「空き家の見学ツアー」に参加した時のことです。
この家は、昭和30年代に建てられた画家であり美術大学の教授のアトリエ兼ご自宅でした。誰も住まなくなって、かなりの年月が経っているそうです。
けれど、建物自体は歪みもなくしっかりと保全されているようです。
息子さんが現在このお宅のオーナーとのことでした。「片付けが全くできていないですけど」と、恐縮されていました。さっそく、参加者10人程が上がらせていただきました。
まずは、アトリエから。
広く、天井が高いです。照明のスイッチは入れずに、窓からの日光だけで、充分な明るさでした。
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照明を使っていないのがわかるでしょうか。本当に窓からの自然光だけなのです。この写真に写っている窓の他にも大きな窓がありました。
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本棚には、画集などの本や、雑誌、資料、写真があふれていました。今では簡単には手に入らないものもありそう。
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アトリエを見学した後、住居部分も見せていただきました。
2階の和室も昭和のままでした。
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そして何よりびっくりしたのは、中二階にあった息子さんの部屋が「昭和」そのものだったことです。
タイムカプセル?昭和をフリーズドライしていた?のでしょうか。
先ほどのオーナーの方の青年時代の部屋ですよね…
わぁ、すごい😲としか言いようがない(語彙力のなさが悔しい)
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そして、びっくりなポスターが・・・
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長年、締め切っておられたのでしょうか。ポスターは、日焼けや、劣化をほとんど免れています。
昨日か、今日の朝に出掛けたそのまま、といった感じでした。
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この見学会は、一昨年の12月のことでしたが、その後しばらくして借りたい方が現れたそうです。
天井が高いアトリエを有効活用したいという方だそうです。デザインから染色も手掛けるテキスタイルデザイナーさんで、洋服も作られるとか。
もちろん、オーナーさんが必要な(思い出の)荷物を運び出し、要らない物は処分し、少しリフォームされたそうです。なので、このお宅はもう”この姿”ではありません。
どんな素敵なアトリエになったでしょうか。昭和の雰囲気も良いのですが、主が変わって再び新たな作品が生まれる場所となり、そうして建物も活かされるって、すごいことですよね。
私?借りたいわけではなかったのですが、見学だけの目的でもオッケーとのことでしたので参加しました。ただの興味津々な”やじ馬”です😊
実は、(もう最終回を迎えてしまいましたが)昭和と令和を行き来するドラマを観ていて、ふと「リアルに昭和に飛ばされた感覚をどこかで味わったような・・・」と思い出したのです。そして、写真を探したら、続々と出てきたので、”記録しなくては”と思ったのです。
それにしても、昭和へのタイムトンネルは、意外なところに”本当に”あるものですね。