フィシッフ キュッヒェ@下高井戸
下高井戸周辺を歩きまわったので、少々疲れました。
そこで、気になっていた店「フィシッフ キュッヒェ」でお茶休憩をすることにしました。
ところが、近いはずなのに、たどり着かない…
落ち着いてマップを確認すると、道がないようにみえます。
むむむ・・・車は通れない、住んでいる人しか通らないような住宅の間の細い道の途中に店がありました。
薄暗い、静かな雰囲気です。
営業しているのだろうか…?と心配になりましたが、勇気を出して
「やってますか」
と、声掛けしてしまいました。
店主さん、奥からひょっこり現れて
「どうぞ」。
お客さんは、私ただ一人。
わぁ、大丈夫かな…と一瞬ひるんだものの、古い民家をリノベーションした店の雰囲気が落ち着けることに気づきました。照明も暖かな色で、明るさを抑えた感じが好きです。
注文を済ませた途端、店内の音楽が終わりました。
店主さんは、奥に入ってレコードを交換して、ジャケットをカウンターに飾ります。
ピアノ、弦楽器のクラシックではないコンテンポラリーな曲。不思議なことに、この店、ここにいる今の自分にしっくりしました。
でも私にはジャケットを見ても、曲名も何もわかりませんでした。
コーヒーは、丁寧に淹れたハンドドリップです。濃くて酸味もしっかり感じます。
しばらくすると、小麦の香ばしい香りがしてきました。薄くさっくりとして、少しモッチリとした甘さ控えめなワッフルです。花の形がかわいい😊
クリームもはちみつもなく、粉砂糖が振られているだけの潔さが気に入りました。
コーヒーと良く合います。
店内を改めて眺めると、小さな古本屋のようです。辞書があったり、イラスト、字体、印刷、デザインの本が多い印象。でも、半分はレコードでしょうか。
そして、天井に自転車が吊られています。店主さんの趣味かな。
コーヒーとワッフルを出すと、店主さんは奥に入ってしまうのです。キーボードをたたいているような音が小さく聞こえてきます。
音楽と、かすかな気配だけ。
読書が進みそう。
でも、ふと思うのは
「私、どこにいるんだっけ」
最後まで私ひとりでした。
店を出ると、下高井戸の住宅街に戻っていました。
まさか…!
振り返ると、店はありました。
この店であったことは、本当のことだったみたい。次回もここにたどり着けますように。
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