安田記念

春のマイル王決定戦、安田記念。日本の総大将的な馬不在の中、香港からG1、7勝馬のロマンチックウォリアーとヴォイッヂバブルの参戦発表。海外からこれだけの強い馬が来てくれて見れるのは嬉しい限り。迎え撃つ対抗は日本のソウルラッシュ、セリフォス、ナミュール、ガイヤフォースあたりか。オッズを見る限りそこまで全馬のオッズの差がないような状況。先週行われた日本ダービーを9番人気のダノンデサイルが勝っているので今回も一発ある馬がいるのではないかと世間から評価されてこのオッズ差になったような雰囲気。
直線の200メートルない香港、ほとんど右回りの馬場しか走っていない、距離も得意の2000Mじゃなく1600M。それでも実績を評価されロマンチックウォリアーが未知数ながら1番人気に支持された形になり落ち着いた。
パドックを見ていても香港馬はかなり日本馬と違って大きく見えた。馬体重もロマンチックウォリアー520キロ、ヴォイッヂバブル540キロとかなり大型馬な体型。国によって馬の作り方は違うんでしょう。パドックを見て勉強になりました。返し馬の時ロマンチックウォリアーがチャカついておまけに発汗もかなり見られたのでどうなるかと思いましたがそんな心配をよそに各馬揃ったスタート、むしろロマンチックウォリアーは抜群のスタートを切り先段グループの好位置で競馬を進める。隊列があまり変わらない中最後の直線、なんと横と前から壁を作られ、万事休すかと思った瞬間、一瞬開いた所からスルスルと抜け出し、逃げ込みを図る。後ろからソウルラッシュ、ナミュールが追い詰めるも最後まで詰まらないままゴール。2着ナミュールとの着差は2分の1馬身、しかし内容はそれ以上の強さを感じました。なんと言っても馬の勝負根性、こんな根性のある馬は中々いません。抜いたら抜かせない強さ、正直あと100Mあっても差は縮まらなかったでしょう、そのくらいの粘り。この馬の王者たる所以を見ました。半信半疑な私たちをよそ目に強い馬はどこでも強いんだよと示してくれたロマンチックウォリアー。2010年のエリザベス女王杯に参戦して圧勝して帰って行ったスノーフェアリー見た時と同じような衝撃でした。
陣営も自費出走でコメントも強気でしたしレース後のマクドナルド騎手の喜び方見ても嬉しかったんでしょう。すました顔より喜びを大きく表現してくれるのは見ているこっちも気持ちいいもんです。宝塚は出走回避になりましたが秋の天皇賞には来て欲しいですね。
セリフォス、ソウルラッシュは底が見えた感はありました。ナミュールに関してはドバイからヴィクトリアマイル、中2周のローテで安田記念と過酷ローテにも関わらず立て直してきたのは強い。ゲートさえ上手く出れたらもっと良くなると思います。ガイヤフォースは善戦はするもののあと一歩が勝ちきれない。まだ勝つチャンスはあると思います。
マイルの絶対王者がいないまま秋競馬に入っていきます。どの馬が一歩抜け出していくのでしょうか。

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