宝塚記念

上半期の大一番宝塚記念。今年はファン投票歴代最多得票を獲得したドウデュース、去年の天皇賞春馬ジャスティンパレス、皐月賞馬ソールオリエンスに今年の大阪杯を勝ったベラジオオペラのG1馬4頭が出陣。欲を言えばリバティアイランド、スターズオンアース、プログノーシス、ロマンチックウォリアー全馬が出てきてくれたらとんでもないオールスター戦になって盛り上がったと思いますが怪我や陣営の思惑等あるので仕方ない。プログノーシスは出てきたら勝つチャンスあっただろうに頑なに2000メートルしか走らないのは何故なんでしょうか。少しメンバーの薄い宝塚記念になってしまった印象。
メンバー的にも大方の予想がドウデュースかジャスティンパレスの2頭。この2頭が戦ってきたメンツが凄い相手だったのでその予想は当然と言えば当然。ただ主役はドウデュース、ここを勝って凱旋門賞への雪辱というストーリーを観客が一番望んでいた答え。しかし競馬は何があるか分からない。天気予報も雨。そうなってくると適正の差が出てきます。その適正の高さから3番人気に押し上げられたブローザホーン、最後は7.5倍の人気に落ち着きましたがこれは過剰人気とは思えなかった。私の想定は9倍くらいだったのでまあ良しです。馬券もブローザホーン軸でジャスティン、ドウデュースどっちも飛ぶ馬券を購入。
当日は雨が降ったり止んだりだったようですが私は柔術の試合をしていた為YouTubeをこっそり鑑賞、見事に菅原明良とブローザホーンがG1初制覇となりました。やはり重馬場適性のあるブローザホーンには恵みの雨となったようです。体重が420キロ代しかない小柄な馬体なのに良く走ります。あの外ラチいっぱいの大外一気はかっこよかった。雨の馬場では体重が軽いからこそ足を雨に取られない側面もありますが単純に能力が高い。他の馬は500キロ近くあっても斤量は同じですから大したもんです。個人的に体重が軽くてぬかるんだ馬場に足をとられないのなら凱旋門賞でも通用すると思いますが登録追加料が2000万かかるらしいのでいかない可能性が高い。ジャスティンパレスは前から行こうにもやはり出足が鈍くなってました。後方からほとんどの馬が外に持ち出していたのでドウデュースとジャスティンパレスは外に持ち出せず内を選択するしかなかった。最後の直線は内にいた馬は全然伸びてこなかったので内は荒れていたのでしょう。その中でも最後方から内を伸びてきたドウデュースは着順より強い競馬をしています。しかし凱旋門賞を目指すならそれでも勝たないといけなかった。この馬場で結果を残さないと凱旋門なんて勝てません。陣営も適性はないと見ていると思いますが果たしてフランスにいくのか。2着のソールオリエンスも最後詰まってたのに良く伸びてきて皐月賞を思い出しました。最後の切れは素晴らしい、キタサンブラック産駒はもしかしたら重馬場も得意なのかもしれません。
良馬場だったら結果は違ったでしょう。しかし2.3着は4歳馬、史上最弱世代と言われている中でなんとか結果を残した形になったのは汚名返上というところ。良馬場でも活躍できたらいいので今後注視する必要があります。今回は馬場への適正の差が大きく出たレースとなりました。今後のレースの参考にはならないかな。
イクイノックス1強時代から混沌とした時代になりました。現時点で一番強い馬も分かりませんが秋を楽しみにして待ちたいと思います。それにしても宝塚記念の本馬場入場のザチャンピオンはいい曲です。テンションが上がります。岡安アナのカラテの紹介には笑いましたが全馬無事に走り切れてよかった。馬券はすっからかんでしたがいいんです。いいレースでした。上半期はこれで終了。G1は全て違う騎手が勝ちました。新たにG1ジョッキーになった津村、菅原、菱田おめでとう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?