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【L@エッセイ】彼女の彼女になった私 episode4 レイラの視線
記事全文はこちらのマガジンで読めます。
プロローグ
レズビアンの私がノーマルの女性と出会った。
出会いのきっかけはXの最初のダイレクトメールでの彼女からのナンパ
エッセイの登場人物
・空(くぅ):
元看護士。アロマセラピストでサロンの経営者。
離婚後シングルマザーとして子育ていっぺんとうの人生がやっと解放されて自分探しを始める。
・レイラ:
シングルの投資家で同性愛者(レズビアン)
自由奔放な性格。そして謎の女。
ストーリー
空(くぅ)からのXのDMで始まる二人の目線で語るエッセイ。
空(くぅ)は異性愛者でストレートだったが、レズビアンのレイラと出会ってから自身のセクシャリティーを初めて知ることになる。
しかしレイラに数百万人にひとりしかいない身体を持って生まれてきたことを告白された空(くぅ)だったが、初めての女性との恋に戸惑いながらも引き寄せられたように同じ道を二人で歩き始める。
エピソード1~2は空(くぅ)の目線でエッセイは始まり
エピソード3~4はレイラの目線のエッセイが続く
エピソード5は再び空(くぅ)の目線で綴る
エピソード6は再びレイラ目線で綴る
エピソード7以降は交互の目線で物語は展開されることになる。
レイラの視線~2
愛してるけどB型女にてこずる私
空(くぅ)はB型女だ。
それを知ったのは付き合ってから3日目のこと。
まじかよ。
私の人生で避け続けてきたのが血液型のBの女。
でも
空(くぅ)の吸い込まれるような笑顔と
無表情の顔のはざまに困惑しながらも
でも
惚れちまったからにはどうしようもないと自分に言い聞かせる。
しかし、驚いたのはまだたくさんある。
彼女が泊りに来た時に私と同じだって確認したことがある。
女子なので
世の中には目に見えないところで自分なりのおしゃれ感を
主張することってある。
例えば、インナー(下着系)とかね。
でも、私と空(くぅ)がシンクロしたのは
そこよりもっと深いところだった。
ベッドの中でそれは発覚した。
何が発覚したかということだけど
私は首から下には「体毛」がない。
つまりTゾーンも、Oゾーンも、すべてのゾーンを
美容形成外科で脱毛してるってこと。
私は、「毛」に執着がないのでつるつるが好き。
「毛」って邪魔。
そんな嗜好の持ち主の私と同類がいた。
空(くぅ)にも「毛」がなかったのだ。
剃ってるのではなくてレーザーで永久脱毛なわけ。
それを発見した時にいちゃいちゃするのも忘れ
Tゾーンや、Oゾーンの脱毛時の情景を思い出して笑い転げた。
最近では女子の無毛は結構いるけど
私の歴代のパートナーさんにはいなかったので
ちょっとうれしかった。
正しくは理想のパートナーが出現した瞬間だった。
女同士の愛し方は到達点がどこなのかわからない。
使うのは指と舌。
ふと二人の間にある問題があることに気づいた。
なにかが違う。
二人とも「M」だわ。
ぎくしゃくしながら必死でしがみつく空(くぅ)を
必死で受け止める私。
進まないセックスのシルエットは滑稽だったかもしれない。
次の日、さらに新たに気づかされる展開になった。
私は他人とは違うところに
自分らしさを求め続ける性格だけど
空(くぅ)はさらに私の上を行く。
空(くぅ)の心の中には
時系列でこれからやることのシナリオがある。
しかしB型特有の特徴があって
彼女はさっき描いたシナリオをいとも簡単に書き直す。
こっちはさっきのシナリオしか聞いてないので
それで準備してるわけだけど。
それは突然彼女の頭の中で書き換えられていて
こっちには伝わってない。
だからこっちは慌てるわけなのだ。
つまり
分かれ道の手前で右って言っておきながら
突然左にハンドルを切る。
これがB型女の特有なのか。
その現象が連続で襲い掛かってく時は流石に疲れる。
今になって思えば人生で避けてきたB型女との恋愛は
こうして進んでいくことになる。
そして私は
B型女の攻略法を研究する羽目になった。
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空(くぅ)の視線 episode5は近日公開です。
お楽しみに。