63 どうして年下独身男に沼った?不倫編
私は不倫をする程、暇な人間じゃない。
家の事、子どもの事、仕事もそうだし
子どもの将来の為に必死だった私。
しかし彼に出会ってからは暇な時間は無くなり子供のために使う時間やお金でさえも
恥ずかしながら不倫相手に使っていた。
子どもと過ごすためにわざわざ仕事を休んでいたのに彼に会いたい、彼と一緒に仕事をしたい そんな不純な気持ちで子どもをほったらかして仕事に出る。
そして仕事ならともかく、子どもをだまし
『仕事』だと言って彼と遠出する。
少なからず罪悪感はあった。
彼に使うお金は自分が欲しい物を我慢して彼との時間に使う。
しかし、子どもとの時間は
もう過ぎ去ってしまった今は後悔しかない。
きっと1人で留守番しながら私の帰りを待っていたろう。 そんな事を後悔しても
もうどうにもならない、ただ私が馬鹿だっただけ。 年甲斐もなく年下外国人に熱をあげて周りが見えなくなっていた事は今になれば
みっともない過去。
私が興味なかった年下にハマったのは
なぜだろう? しかも外国人‥
育って来た環境も思想も違うからこそ
その人の事を知りたいと思った。
しかし普通の会話だけならこんな深い付き合いにはならないはず。
同情をかうような哀しい過去や彼の未来についてよく聞いていた。つたない日本語で
一生懸命に伝える姿。
話をしながら洗脳されていく自分。
ある時には私の事を尊敬していると伝えてきた。
ズルい日本人ばかりに会ってきた…
外国人にとって日本人は勤勉で優しく
ルールはきちんと守るとにかく真面目なイメージを持っていたそうだ。
そう聞いていたが実際は不真面目な人が多く 働いていると
そんな日本人が多く幻滅したし
こんなはずじゃないのにと日本人や
日本を引っくるめて 残念だ と言われた。
しかし、私だけは違っていたと。
唯一、真面目な日本人で尊敬している
そのように言われた。
私とだけ話する、私以外の日本人には
興味ない だから自分以外と仲良くして欲しくないと 話せば話すだけ
私を支配しようとして来ていた。
今なら 支配 そのように言うけど
彼に沼りだしていた当時の私は マウントを取られていたのだろうけど、私の事が気になっているんだわ 嫉妬してるんだわ と
プラスに思ってしまっていたように思う。
私しか頼れる人が居ないんだ、私しか仲良くしてる日本人がいないんだから
彼にとってはこれから先は力になってあげたい
と思うようになった。
彼が私を頼るのは私が立派な日本人に思えたからだから期待を裏切りたく無いとも
思った。
一緒の仕事の日はお弁当を作ってあげたり、
日本の綺麗な四季を見せてあげたいと
春夏秋冬を感じられるようなスポットや
イベントに連れて出かける。
私しか彼には居ないのだからって
使命感もあった。
困った時には私を頼って来ていたので
助けてあげる。しかしそれ以上の事も
手を出しすぎた結果、私は
『優しい日本人』 から
『便利な日本人』に成り下がってしまう。
こんな事を彼に言えば
勝手に思うな!そんな事言ってないのに!
絶対にそう言い反論するだろう。
でも、やっぱり月日が経ちこの関係が
慣れて当たり前になればなるほど
便利な日本人、便利な女 そんな扱いに変わって来たような気もする。
イチャイチャしたいからって夜中に出て来いだなんて家族がある私に言うなんて!
『まだ?早く来てよ』と急かせる。
変な関係ー 彼の言いなりになり
夜中こっそり出て逢瀬。
やりたいだけじゃん、とは言わなかった。
薄々、セフレだよねこの関係は と
思うが 彼は私だけだったから
体を求めればそれに応じてしまうし
金銭的に困ればATMの代わりに貸してあげた。
悲しむ彼を見たくないし、日本で頑張りたいからって気持ちを素直に応援したかったし。
遠距離になり東京まで飛行機で1人
会いに行った時‥
本当にこれは純愛だって思ってた。
大金かけて、飛行機なんか新婚旅行しか乗った事ないのに…
アイニキテヨ アイニキテヨ 淋しそうな彼が本当に愛おしくてたまらなかった時期。
『私しか居ないんだ』そう考えたら何が何でも会いに行きたい。
不倫が1年、2年、3年、、
そうやって当たり前に関係が続いていくと
別れるタイミングさえ見つけれなくなるし
ケンカしてサヨナラになるべきところも
サヨナラじゃなく 仲直りをしてしまって。
これから先もずっとー
そうお互い願って 彼は関係が変わるだけで
私とはずっと繋がっていたかったようだし
私もそれを望んでいた。
便利な日本人 そんな立場でも良かったんだ、正直。
彼と約束した
日本にいる限り、お互いを家族のように思って繋がっていたい 困った時にはお互い助け合う 彼の結婚や子供の誕生を祝いたい。
不倫をして彼を大好きになり
他の誰かとの幸せを見るのが苦しくなった
1年前。 どんなに時間の無駄になっても
お金の無駄になってもずっとずっと
私だけでいて欲しかった。
私が大人の女性だからこそ冷静に
最後は引き下がるのがやはり暗黙のルールだろう。
4年間のがっつり不倫期間中
私は
一生懸命に最後の恋愛を楽しんだと思う。
年甲斐もなくドキドキした事。
キレイになりたい、歳をとりたく無いと思い努力した事も、毎日元気でいた出た事も、
彼を思い泣いたり笑ったり怒ったり、
持ってる感情をフルに出した事も、
人を好きになるってこんなに自分が変わるんだとこの歳でよく分かった。
普通の既婚女性はしないような経験だったが私は最後の恋愛、純愛だったと
思って この不倫が少しは良い思い出に
なるように。
いつまでもいつまでも続いて欲しいと
願っていた