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逸人の実家🏠

8月4日。

とらふぐで初めて夏祭りの営業に行かせて貰いました。それはそれはとても嬉しかったイベントです。


夏祭りの営業なんて、本当に久しぶり。
とてもワクワクしながら会場に向かいました。

本番はヨッシャ比留間さんが流石の盛り上げで、会場にはたくさんのお客さんが詰めかけてくれて大盛況。イベント実行委員の皆さんも大変満足してくださって素敵な夏の思い出となりました。


実はこの日のお祭りはてっちりラジオのアシスタントをしてくれている遠藤逸人(現在ラジオの立ち位置審議中📻)の地元の近くでもあったのです。そして、今回のお祭りの話を持って来てくれたのも、遠藤逸人なのでした。


そんな理由もあって、お祭りの後はみんなで遠藤逸人の実家にお呼ばれすることになりました。(なんで?と思われた方安心してください。僕もずっとそう思ってました。)

なかなか芸人の実家に遊びに行くというのは無いんですが、この日は終わりでみんなで遠藤逸人の実家に遊びに行くということが決まっていたのです。


あまり自分だったら実家に芸人を呼びたくないなぁ、、、と思ってしまうんですが、実家に行ってお呼ばれされた理由も納得です。


遠藤逸人の実家は、とてもとても閑静な住宅街にある、それはそれは豪勢な一軒家だったのです。


これは呼ぶだろうな。
いや、近くに来たら絶対になんとかして呼びたいなとまでも思わせるその一軒家は、とても幸せそうな風が流れていました。


祭りの営業のあと、家にお呼ばれして玄関に入ると、なんとそこに外国人の子どもが複数いたのです。聞くところによると、昔ホームステイでお世話になった外国人の方々が日本に来ていて、遠藤家に遊びに来ているんだそうです。

そしてその外国人の方々は、日本に来たら成田からまず遠藤家に遊びに来るんだそうです。


もう凄すぎます。
国際交流を実家で行なっているなんて、花輪くんとかのレベルでしか実現出来ないようなことを、遠藤逸人は経験しているのです。


それで、あんな意味の分からないシュールなネタを量産できるなんて、人間とは環境だけではないのかなと思われせる、そんな遠藤逸人の実家でした。


そんな最高の環境で育てた息子を、地図にも載っていない関西ローカル出身のただの阪神ファンにめちゃくちゃに言われているとなると、僕が親なら相当頭に来ると思います。


「あの友達とは遊ばないようにしなさい。」


僕なら子どもにそう言うでしょう。
しかし、これはきっと正しいのです。阿部に出会わなければ、遠藤逸人はもっとまともに生きていられた事は実家が証明していました。


絶対に無視していい関西団地阪神ファンと出会ったことを、遠藤逸人は心の底から後悔しないと行けないのです。


そして、遠藤家の中でも関西団地阪神ファンは、とても信じられない大立ち回りをしていました。


僕はこの日、財布を電車の中に置いて来てしまい、祭りの後1人で財布を預かってくれている駅まで取りに行っていたんです。往復で約1時間かけて財布を取って戻ってくると、阪神ファンが1人だけスーパードライを5缶開けて、陽気にその食卓を回していました。


とても高そうなテーブルの上には、遠藤ママがとてもとても愛情たっぷりに作ってくれた料理が並んでいます。


その料理をバクバクと食いながら、スーパードライをぐびぐびと飲み干し、そして背もたれにどっしりと持たれながら、遠藤逸人に意気揚々とものを言っていました。


「こんな家に住んで、こんな料理食べて、お前ごときが生意気やで。」


僕はゾッとしました。

遠藤逸人はそれを軽くツッコミながら聞いていました。遠藤逸人の後ろを見ると台所があって、遠藤ママが次の一品の準備をしています。


「どういう状況なんだろうか。」


僕は一瞬この景色が信じられなかったのです。
お呼ばれして一番実家に帰って来ている雰囲気を出していたのは阪神ファンでした。


一緒に行ったヨッシャ比留間さんはビール1缶しか開けておらず、背もたれにもまだもたれかかっていない状況。実家の遠藤逸人も3缶目。阪神ファンが一番リラックスしてるのです。


その後もずっと遠藤逸人のことをラジオの如しイジり倒します。


「お前はせこいところがあって、自分より上の人と組んで、それで楽しようとするねん。」

とか

「ほんまこんなええ家住んで、なんでこの仕上がりになるねん。なんでお前みたいなもんが出来上がるねん。」

とか

「ほんま生意気。生意気でしかない。俺が住んだろか?」

とか。


この間ずっとテーブルの後ろでは、遠藤ママが料理を僕らのために作っているんです。


僕は後ろを見ないようにしました。


皆さんならこの状況どうしますか?
一回阪神ファンにDAZNを見せて静かにさせますよね?


遠藤逸人は全くそんなこともせず、ずっと「阿部はもう何回かうち来てるから。」と答えるばかりです。


何回か来てたらこれって良いんだ。
いや、でもそんな事はない気がする。だって、もう見ないようにしていた遠藤ママの包丁の音がどんどん大きくなっていたからです。


さっきまでいたアメリカ人の子どもの方が、ちゃんと異国の地で静かにしていました。彼らの方がステレオタイプですが、よっぽど日本人でした。


外国の子どもたちが、阪神ファンをみて思っていた事でしょう。


「オマエ、ボコクデモウイテルヤロ。」


そんな思われようをきっとしている阪神ファンがまた言います。


「こんなに色んなとこに絵飾って。生意気やわ。」


確かに逸人の実家には、玄関や廊下、そしてダイニングに、階段の踊り場、様々なところに絵画が飾られています。

お金持ちです。

リビングには他よりもさらに大きな絵が飾られていました。


僕は思いきって聞いてみました。

「これいくらぐらいするん?」


そうすると逸人が背もたれにどっしりともたれながら、

「30万ぐらいじゃねぇ?」


と言ったのです。

僕はゾッとしました。

阪神ファンみたいになっていました。


ここから暫くして、遠藤ママは疲労を理由に2階へと上がっていきました。


こんな最高の環境で育てた息子が阪神ファンのようになってしまった事に耐えられなくなったのだと推察するのです。


その後終電間際まで宴会は続きました。

ベロベロになった阪神ファンと遠藤逸人。遠藤逸人はその後たばやんのネタ合わせのため、実家から終電に乗って渋谷へと向かうのでした。。(どういうスケジュール?!)


※夏祭りではしゃぐ息子さんと、ベロベロになった息子さん添えておきます。お中元としてお受け取りください。

まだこの時は良かった
立派な息子さん
ダメになっちゃった息子さん


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