日々雑事1
50歳になったとたんに、義父の入院に実父の交通事故、実母の軽い認知症、と色んな事が起きる。それがいつ来るかは誰にも分からぬが、誰でも知っている死とか終わりについての物語を考えてしまう。
今日は車が廃車になり、買い物に行きたいという両親に会いに千葉まで行った。東京湾を潜り房総半島を走り九十九里の海岸近くの村まで。家から一時間半の道程。
母は細かい計算や、スーパーでの自動レジに手こずりながら買い物は終了。郵便局のATMもなかなか危なっかしかったが、時間をかけて用事は終わった。父親は普段買えない重いものを買えて少し満足そうだった。
半年に一度ならば何とでもない用事でも、毎月とか二週間に一度となれば、どうだろう?
やはりめんどくさいなあ、と思ってしまう。
しかし、そんなめんどくさい人生をこの二人は八十年以上こなして来たことを思うと、正直申し訳なく思う。自分の娘二人も大きくなったのだし、ここは後悔のない時間を送るべきだなと考えてしまう。
泊まりで行ったので夜はゆっくりと本を読めた。
みすず書房の「長い読書」島田潤一郎著
島田さんの文章はやさしい語り口で読みやすく、集中力の続かないわたしのようなタイプでも飽きずに読める。
選書リスト【夏葉社】をつくった100冊を見ていると、自分の読んだ本があるとなんだか嬉しい。しかしまだまだ読んでいない本のほうが多いので、今後の本選びの参考にしたい。
リストを眺めながらひとつ後悔するのは、自分にたっぷり時間のあった学生時代に長編小説を読んでいない事。ダンテもドストエフスキーもプルーストも兄の本棚にあったのに、最初から読むのを諦めていた。読んどけば良かったなーと未だに後悔します。
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