メタルヒーローシリーズ
1962年3月5日から1999年1月24日までの17年間、平成ライダーが始まる前にスーパー戦隊と肩を並べて放送されていたヒーローたちの総称である。
作風
「宇宙刑事シリーズ」や「レスキューポリスシリーズ」など、テレビ本編同士で世界観につながりを持たせることが多いシリーズでもある。
宇宙刑事シリーズは、宇宙刑事ギャバン、宇宙刑事シャリバン、宇宙刑事シャイダーの三作品の総称。ネットでは宇宙刑事三部作とも称され、メタルヒーローシリーズの原点であり、基礎を作ったシリーズでもある。
後年に作られた巨獣特捜ジャスピオン、時空戦士スピルバンと言った宇宙刑事シリーズと似ているが、後年のメタルヒーローのような様々な作風を生み出すきっかけになった作品もある。
6作品目となる超人機メタルダーはこれまでのメタルヒーローとは違った作風の切り口を作り、続く7作品目となる世界忍者ジライヤは成功を収めた。
8作品目の機動刑事ジバンはメタルダーのようなロボットヒーローでありながら、刑事の要素を盛り込んだメタルヒーローの正統派作品となった。
9作品目の特警ウィンスペクターから特救指令ソルブレイン、特捜エクシードラフトの三作は人命救助に視点を置いた作品として、レスキューポリスシリーズと言われており、宇宙刑事シリーズのように同一の世界観が強く押し出された。
12作品目の特捜ロボジャンパーソンはロボットヒーローでありながら、メタルダーやジバンと違い、常にロボットの姿であり、人間への変身はない変わり種であるが、複数の敵組織と戦う、魅力的なラスボスと気合の入った作品になっている。
13作品目のブルースワットはリアル路線の徹底化として制作され、スーツの装着は手作業、素肌の出た装備、ブルースワットのメンバーの戦闘力に個体差がないなど、中盤からテコ入れとしてコミカルな描写や明確な的集団の組織化といった路線変更があり、そのもっともたる例が、ゴールドプラチナムとハイパーショウの存在であった。
14作品目の重甲ビーファイターはメタルヒーローシリーズでも特に人気を博した作品であり、王道のヒーロー展開から女性戦士の交代、主人公に敵意を向けるブラックビートと怒涛の展開が目白押しだった。
さらにビーファイターの特別編では、ジャンパーソンとブルースワット、彼らと敵対したラスボスの復活といった、現在のアベンジャーズのような豪華な盛り上がりを上げた。
15作品目はビーファイターの人気を受けて制作された続編のビーファイターカブト。先代のビーファイターに加え、ビーファイターの仲間となるメダル戦士やメダル戦士から生まれたビークラッシャー、巨大戦力のカブテリオスにクワガタタイタンといった前作にも負けない要素が魅力である。
16作品目はこれまでのメタルヒーローシリーズのような王道ヒーローではなく石ノ森章太郎のロボコンの印象が強いビーロボカブタック。カブタック達ビーロボと主人公が願いをかなえるスターピースを求めて、競争をするというもので、シリアスな展開はほぼないが、子供向けらしく明るく、ビーロボたちはかっこいいスーパーモードに変形することが出来る。豪華声優陣によるビーロボ達の演じ分けは必見。
ビデオ作品ではあるが、ビーファイターとコラボしたりと、メタルヒーローとのつながりを意識させる作品もある。
17作品目にしてメタルヒーロー最終作は、カブタックからコミカルな路線を引き継いだテツワン探偵ロボタック。ビデオ作品でコラボしたカブタックより、シリアス路線が強めだが、カブタックに負けない人間ドラマがあり、効果声優陣も健在である。
王道から異色の作品までそろっているメタルヒーローシリーズに興味を持ってくれると幸いです。