怪談48「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」
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タイトルだけだと、なんのことだかわからないですよね?
この話は視える系の先輩がある有名な心霊名所の滝に行った時の話です。
ある日の夜中、先輩たちは3人で地元でも有名なある心霊スポットの滝に行きました。
夜に向かってるわけで、当然「キモだめし」なわけです。
メンバー構成は幽霊が視えるA、その友人で視ることができるB、そして同じく視えるらしいBの彼女のCが行くことになったそうです。
Aが運転し、Bが助手席、Cが後部座席という形で車に乗り、さっそくその滝へGO。
その滝へは途中から一本道で、車ですれ違うのも大変な細めの幅の道路になります。
そして、その滝の駐車場の少し前には、Uターンできるようなちょっと広めの空き地があります。
Aは最初、滝の駐車場で降りて、滝まで行く予定でした。
しかしながら、全員が思っていた滝に幽霊が出るという期待とは裏腹に、その途中の空き地に、すでに女性の霊が浮いていたそうです。
黒髪で長め、ボロボロ?なのかヒラヒラとした服なのかわからない恰好だったそうです。
3人とも同時にその幽霊を視認し「お?もういるじゃん」なんて大喜びしてたそうです。
で、もうテンションは上がってますから、Aが「あの幽霊の前ギリギリ通ってUターンしてみようぜ」と言い出したそうです。
BもCも賛成し、Aはその幽霊ギリギリの距離で、Uターンし、道を戻りました。
すると、その幽霊はフワーッと進んできて、Aの運転する車を追いかけてきたそうです。
「おおおお!キタ!来たよ!おもしれ~」なんて全員ではしゃぎながら、追い付かれないようにスピードを上げる。
しばらく進むと、幽霊はまるでゴムかなにかに引っ張られたかのようにスーッと戻っていったそうです。
もう3人は大はしゃぎで「なあ、もう一回行ってみようぜ!」ってなったそうです。
Aはさっそく、Uターンできる場所を探し、また、幽霊が浮いていた空き地に戻ることにしました。
空き地に戻ると、先ほどの幽霊が、まったく同じ場所で浮いていたそうです。
Aはまた、その幽霊ギリギリでUターンし、車を走らせる。
するとまた、幽霊はフワーッっと飛んでくるかのように追いかけてくる。
そして、前回幽霊が戻っていった場所に差し掛かると前回同様、ゴムで引っ張られたかのように戻っていったそうです。
その描写というか、その動きの感覚がとても面白いと3人は思ったそうです。
そして、またUターンして幽霊がいる広場に行く。
するとまたいるのでUターン。
そして追いかけられる。
それを楽しみながら数回行った時でした。
幽霊がゴムで引っ張られたかのように戻って行く際に、今までとは違うパターンが起きたそうです。
その幽霊は、戻って行きながら「次・・・来たら・・○してやる」と言ったそうです。
それは、耳で聞こえるというより、頭に直接響いてくる感じだったそうです。
Cが「ねえ・・・今の聞こえた?」と聞くと、AもBも「聞こえた・・・」と答えたそうです。
全員が同じセリフを同時に認識していたそうですね。
その感覚がとにかく「ゾッと」鳥肌が立つような感じだったとか・・・。
そこで、急にテンションが下がり「もう、行くのやめようかな・・」となって、それ以来、3人ともその滝には行かなかったそうです。
「・・・・・ということがあってさぁ・・・」と私はAに聞かされました。
「え~行くの辞めたんですか?ちょっともう一度行って本当に○されるか試してくださいよ~」と私が煽ると「いや・・・さすがに怖えって、頭の中に響く声、まじでゾッっとしたし・・」と答えるA。
「でも、面白かったんだよな、なんかさぁ、フワーッと浮いて追っかけてくるその描写がすごかったんだって。マジで非現実的というか、俺はバックミラーで見てたけどそれでもすげーってなったもん」とAが言う。
「ふ~ん、どんな感じなんですか?なんかもっとわかるように説明してくださいよ~」と私が言うとAは、
「う~ん・・・・・あ!あれだ!あれがそっくりだ!ほら、チャイニーズゴーストストーリーに出てくる幽霊が浮いて飛んでくるじゃん!あれかなり似てた!」と説明してくれました。
まあ、そういった映画を作る最初って、リアリティ求めるために、視える人に意見聞いてから作ったりするそうですが、チャイニーズゴーストストーリーもそうやって作ったんでしょうかね?
余談ですが、零というゲームの最初のほうは、視える先輩がプレイしてた際に「これ!マジでこんな感じで出る時あるわ・・・このゲーム、誰か視える奴に意見聞いて作ってるのかもね」と言ってました。
まあ、後半は全然リアリティは無く、ファンタジーな幽霊ゲームになっていきますが・・・。
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