HiHi Jets Arena Tour 2024 BINGO 参加にあたっての色々
あと数分で歳をとるので駆け込みで恥をさらす。
32さいにして生まれて初めてアイドルの催し物に行った。初めての取り組みはいいことなので新鮮な気持ちをここに記す。ライブレポではなく自分のお気持ちの現状整理です。
観に行ったのはHiHi Jetsです。
おことわり
※旧J事務所、ジャニーズ、などという言葉が混在しています
※旧J事務所関係の知識は2024年に入ってスピードラーニングしたので間違った情報が多くある可能性があります
※この内容は本年3月末に大部分を書き上げ、その後少しずつ修正をしています
わたしについて
いまは2.5次元のオタク。人生の半分くらいヴィジュアル系バンドに執着していた。大体背の高いベーシストが好き。
好きな2次元の男は羽風薫と摂津万里。男のギャルが大好き。勝ちまくりモテまくりの男がとにかく好きで、イケメンは全員金髪にしろと思い込んでいる恥ずかしい独身女性。
わたしと旧J事務所について
ジャニオタの才能はあるはずなのにここまで旧J事務所を通ってこなかった。でも生まれて初めて買ったCDの1枚は当時流行っており単純に曲が好きだったV6のDarlingだったことを今思い出す。
母が嵐ファンであったことと、わたしの世代は様々なグループが活躍していたので鉄腕DASH、学校へ行こう!、うたばんなどを毎週楽しんで見ていた。何を見てもかっこいいからキムタクのドラマも大好きだった。
携帯電話もSNSもそこまで発達していない当時はテレビが世の娯楽のほとんどであり、旧J事務所の者たちとの接点は生活のそこかしこにあったが、わたしにとって彼らはガチ恋の対象ではなく「いつもテレビに出ている面白いにいちゃんたち」だった。
そしてわたしはおそらくKAT-TUN全盛期世代だが、その頃はヴィジュアル系を頑張っていたので全然興味がなかった。同世代の陽寄りのバンギャは割とKAT-TUNを通っている人が多いが、残念ながらわたしは全くついていけず。
わたしと橋本涼について
22年の冬くらいに、Twitterでジュニア公式チャンネルのJETの解禁映像を見かけた。サムネイルにいる「ピンクの豹柄を身に纏っておまけにおでこに同柄のバンダナを巻いている景気のいい金髪」に度肝を抜かれ、この人誰???と聞いたらフォロワーが教えてくれた。
この導入の仕方は普通に大事故だと思うし、一昔前のWeb露出NG体制のままであれば絶対に得られない接点だったはず。
なぜこのタイミングでコンサートに行ったか
JET解禁から間をあけて2024年に初現場となった理由は、2.5で好きな男が24年になってから仕事が激減しておりシンプルに3月頃かなり暇だったからだ。ちなみにその彼は先日ちょっとしたことで燃えた。かわいそうに。
チケットは先のフォロワーが「福岡ならある」ということで手配してくれた。にわかが初現場で飛行機に乗って福岡まで行くのオモロすぎる。その頃わたしはまだメンバーの名前も何も覚えていなかったのでジュニアYouTubeチャンネルで至急橋本涼以外のメンバーを覚えることにした。
メンバーの印象
橋本涼
見た目がとにかく景気の良いギャル(※JET解禁時衣装)
友人女性に顔が似ており、当該友人へ写真を送りつける迷惑行為を複数回行った。あまりにも金髪とピンクの豹柄が似合いすぎているので勝ちまくりモテまくり人生なのかと思っていたらそうでもなく、どちらかというと
あざと可愛い系のキャラもあった。ただ過去にしっかり燃えていることを知り、期待を裏切らない強い納得感を得る。
YouTubeチャンネルで数々の料理を披露しており、そのギャップに混乱する。わたしの中で料理のできる男はファンタジーなのでこの属性はかなり刺さった。
ところで4月にコロナに罹っている最中ちょっと年齢設定に無理のある素晴らしいドラマを見てしまい、アンニュイな表情と口角を片方だけ上げるタイプの笑みのせいで別の病気を発症しそうでこわかった。2期おめでとうございます。このあと見ます。
とにもかくにも橋本涼さんは随所から「この人ちゃんとモテたいんだろうな」ってのがじわじわ滲み出ている辺りが最高。
イガリ
顔に特徴がありすぎたので覚えた。よくメシを食う。橋本涼がギャルだと思ってこちらの世界に飛び込んだが、真のギャルはどっちかというとこっちであった。令和モテしそう。与えられた役割を随所で全うしていそう。大野くんに似ているというのが第一印象だったがよく考えなくてもラップをするのは櫻井くんであり大いに間違いである。
WESTか何かを好きなバンギャルのともだちが、「アンタ橋本涼なの?バンギャルはイガリが好きなんじゃないの?」と言っていたが、クセがあり強いこだわりがありそうな点についてはバンギャルがイガリを好きな理由としてとてもよくわかる。
さくま
お手本のようなジト目だったからすぐ覚えた。何もないところに立っているのをただ遠目に観察するだけで何かのエンタメが成立しそうなくらい不審で面白い。
映像の仕事にたくさん出ているらしいなぞの男。首が長くスタイルが良い。正直まだ何者か分かっていない。
みじゅき
最後まで覚えられなかった二人のうちのひとり。顔が可愛く、歌がうまく、メシを食べない。かおかわと歌うまは強みなのになぜ覚えられなかったのか今振り返るとかなり謎だ。福岡に連れて行ってくれたフォロワーが「カービィみたいな顔をしている」と言っていたが、実際現場で見て本当にカービィみたいな顔をしていてウケた。つよいオタクがついていそう。
ゆうぴー
最後まで覚えられなかった二人のうちのひとり。額にめちゃくちゃ皺を寄せながらよく喋るから勝手にリーダーだと思っていた。わたしはジャニーズへの知見がほぼないが、「すごくジャニーズみたいな顔だな」という印象の顔だ。この偏見はMJ担の母を持っているからか、眉毛が凛々しくてはっきりした顔にジャニーズっぽさを感じてしまう。系統としては山田涼介とかケンティーとかと同じ括り。
このジャニーズっぽい顔立ちは一番興味がなかったが、ゆうぴーがHiHi Jetsに入るまでの経緯を色々聞いて、いまはなんだかとても応援したいと思っている。頑張れ。
なんやかんやいま2番目に好きなのはゆうぴーかもしれない。ゆうぴーはすごく頑張っている。
ライブについて(環境編)
主に主現場との違いを中心に挙げていく。N=1なので間違った認識もあるかもしれない。ごめんね。
①チケット代が安い
一番衝撃だったのはチケット代が安いということ。
わたしの主現場である2.5次元舞台は元々7,000〜8,000円前後でチケットが購入できたが、コロナ禍に突入してから3,4年でどこも3,000〜4,000円程度の値上がりをしており、いま1公演あたり10,000円〜手数料まで払ったら13,000円前後のチケット代を払っている。値上がりしているなりに安く見られるのはテニミュくらいなものだけれどもそのテニミュもいまは6,800円だし新の方はやはり10,000円近い。
そんなこんなでHiHi Jetsのチケット代は8,000円程度であり、これらと比べるとムチャクチャ安い。CDデビュー前のグループでパフォーマンスはデビュー組に劣るところももしかしたらあるのかもしれないが、セットや特効を含む様々な演出の含まれた価格であることを考えるとお得感が強すぎたと思う。
②物販がオモロ
物販の窓口に「おしながき」がなく、空で欲しいものを言わなければならなかった。
ヴィジュアル系も2.5も東宝ミュージカルも全部窓口のテーブルに手元でラインナップを確認するための「おしながき」があった。HiHi Jetsの物販ラインナップはテントの上の方に貼り付けてあるだけだ。出演者と役名の異なる舞台関係は取り違い防止をはじめとしたオペレーションの問題で紙や専用アプリで作るオーダーシート(おかいものリスト)があったり、グッズに振られた①②③の番号で注文する方式がかなりポピュラーになってきているため、「橋本くんのうちわください」と口に出すのはなんか面白かった。橋本くんのうちわって何。友達かよ。
あと思ったよりグッズが少なくラインナップが普通だった。BINGOのグッズはうちわとフォンタブステッカーセット、タオル、Tシャツ、バッグだった。嵐のコンサートが決まるたびグッズをバカスカ買う母を見てきたので、これがデビュー組とそうじゃない組の違いなのか、などと思ったりした。
あとここまで書いて、ここまでのわたしの経験したメジャー最大級エンタメはL'Arc〜en〜Cielとユーミン(23年秋初参加)だったので、大手のエンタメ=旧J事務所もあれくらいトンチキで豪華なグッズがあるのだろうという偏見があったことにも気付く。
③さまざまな用語
ヴィジュアル系や2.5の用語はジャニーズから流れてきてさまざまな現場で使われているものがある。そのため多少の知見はあり分からない言葉もある程度想像することができたが、ここでコロペンという言葉を初めて聞いた。ファンサをもらうためにメンバーカラーのペンライトをコロコロ変えることを指し、その行為はまあ嫌われるとのこと。そんな話を聞いていると箱推しのファンはそんな時どうすれば良いのかと疑問が生まれた。てかそもそもコロペン以前に箱推し自体が嫌われたりするのかしら。
そんなコロペンの話だが、HiHi Jetsはローラーで高速移動するため他のグループよりコロペンの者が少ないとのこと。
④割と無法地帯
2.5のイベントは開演前の注意事項アナウンスがバカほど多いそして長い。日本のエンタメ現場において割と多く禁止されていると思われる事項のほか、自撮りを含む撮影録音行為をするな、カメラ仕込み対策のため観劇中手元にぬいぐるみを置くな、客降りでキャストに触るな、過度にファンサービスを求めるな、など。旧J事務所こそこのような注意があって然るべきと思ったが、HPに注意事項の掲載はあるものの来場者向けアナウンスとしては何もない。
何もないからなのかみんな普通に客席内で自撮りを始める、セットを撮る。そしてそれについて注意するスタッフはそんなにいない。オモロ。結局一体何が本当にダメで何がグレーで何が許されているのかが分かるけど分からない。
しかしながら入場時の本人確認や中買いは激しく取り締まろうとする風潮があるらしい。普通にやめてあげてほしい。
ライブについて(中身編-マリンメッセ福岡の場合)
会場に入るとラスベガスのような派手で景気の良いセットが座っており、もうこの時点でテンションが上がる。デカいスロット台と、流れ続けるギラッギラの映像。わたしはこういう「あまりにも非現実」がとにかく好き。
スクリーンは前方メインステージに3つ、後方にも角に2つありどこを見てもちゃんとスクリーンが目に入るのがすごい。わたしはたぶん会場後方にもスクリーンがある現場に来たことがない。
花道はアリーナ全体に広がっており、さながらサーキット。立ち位置にこだわりはじめたらそんなこともなくなるだろうが、基本的に最前の表面積が広く幸福にさせる客の数が多いのは良いことだと思った。
この日は前方後方で言うと本当に中ほどあたり、高さもスタンドの中段の座席だった。曲によっては橋本涼の立ち位置を引けたので双眼鏡で抜きやすくとてもよかった。
HiHi Jetsはデビュー前のグループの中でもオリジナル曲がめちゃくちゃ多いそうだが、すでにCDデビューをしている先輩たちの曲もセットリストに入ってくる。今回のカヴァー枠はSMAPや嵐の曲が多かった気がするが、このチョイスが良かった。ジャニーズに詳しくないテレビも見ないアラサー女でもさすがに有名すぎてわかるセットリストだったからだ。ジャニーズを知らないアラサー女こそHiHi Jetsだと思う。
多分この枠がもうちょっと新しめの、具体的にいうとキンプリやSnow Manだったらわたし何もわからなくて虚無ペンラをすることになったと思うが、結論全編通して知らない曲はさくまがやった大野くんのソロと橋本涼がギター弾いた赤西のソロだけだった。
1曲目はHiしかのテーマ曲。ローラーで登場するんじゃないんかい、と思ったけどのちのイガリブログで語られた内容を受けて大納得。この曲は個人的にめっちゃ嵐みたいという印象があり、うちの母が好きだろうなとおもった。
SMAPのカヴァーである$10では上から紙幣が降る演出があり、勝ちまくりモテまくりな演出に爆沸き。考えたイガリ超天才。この才能のまま羽ばたいていかないか心配になるレベル。
橋本涼のソロはOne and only系統で来ると思っていたのでああこういうアプローチもあるのか、という気持ち。なんとなくわたしが橋本涼で見たいものと橋本涼が見せたいもの、そして何よりわたしが掴みきれていない彼の本質の部分への乖離は感じているが、楽器も弾けるんだなーという気持ちで眺めていた。
さくまのソロ(大野くんのTwo)はランウェイ道中に足をかけて座ってターンするようなフリがあり、あの瞬間さくま付近にいたオタクの安否が気になった。カメラに向けられた憂いを帯びた視線は曲の雰囲気に溶け込んでいて、ひゅっと息が止まる。さくまはわたしにとってまだ謎の男だが、異様に人気がある理由が少しだけ分かったような気がしないでもなかった。
ゆうぴーのきらっきらなソロはKinKi KidsのKissからはじまるミステリー。これも世代的に知っており、トレンディ感溢れる曲調が大好きなので非常に良かった。ゆうぴーって王子様みたいだよね。ステッキ落としたのをイガリか誰かがフォローしたのも良い。
みじゅきの曲はこれをアイドルに歌わすの攻めてんなと思った。イガリのソロはYOSHIKI。ピアノも弾けるんですか…。
グループオリジナルの新曲を聴きたい気持ちはもっともだけれども、先輩カヴァーを沢山ライブで披露するのはデビュー前のジュニアのうちだけだと思えばその間に色々聞いておきたいかもしれない。さながら本盤を組む前のセッションバンドのように。
ところでジュニアのYouTubeチャンネルを見ると先輩たちの楽曲について語っている場面も多くあり、この人たちはちゃんと自分のいる世界が好きなのだということも若干分かって嬉しくなった。ヴィジュアル系は「ジャンルの壁を越えていく」人たちがたくさんいたので、アイドルであることとその楽曲に対する思い入れみたいなものを(ビジネスかもしれないが)見られたのは良かった。
話を戻してフラミンゴ。
ネタバレを可能な限り防ぎつつもどうやらフラミンゴのような曲をやるということだけは知っていたが、一体誰があれを想像しただろうか。前の曲が終わると突如動物番組のような映像が始まり、周囲のオタクたちがパラパラ席を立ち始める。もしかして衣装替えとか休憩タイムでフラミンゴの映像を流すだけ流しておしまいなのか…などということを考えているとフラミンゴの着ぐるみを着た真顔の橋本涼とゆうぴーとさくまが現れる。フラミンゴの皮に包まれながらやたら良い声で歌い、愛を囁く橋本涼。ラップ作詞高橋優斗。あっけにとられている間にさくまによる会場を巻き込んだ求愛ダンスが行われ、ゆうぴーが哺乳瓶にミルメークのいちご入れてさくまに飲ませていく。最後にフラミンゴのママであるママミンゴが現れ、子供たちである3羽を回収していく。嵐のような時間だった。
1番最後にHi Hi Jetのバラードアレンジみたいなやつがあり、その時スクリーンに5人の顔だけを切り取るかたちで5つ抜かれたのでだいぶウケた。お星様になっちゃったじゃん。でもお星様になった直後、わたしの知っているHi Hi Jetが始まる。散り散りとなりローラースケートで爆走していくJetsたち。なんかこう、その様子が落ちてくる前の隕石みたいな5人だなと思ったりした。
おしまい
そんな感じでおしまい。その後新潟と愛知のオーラスにも入ったのだけど、初現場の鮮烈さはいまも瞼の裏に焼き付いており、気持ちの整理のためにこのたび文章化しました。
このあと1ヶ月の間にコロナに2回罹ったり、扁桃腺おかしくして入院したりしているうちにうっかりデビュー組にも屈した話はまた書きます。
最後にひと言今後の要望ですが、橋本涼さんはきみはペットとかに出てください。女優は浮世離れレベルのマジでガチの年上美人をつけてください。よろしくお願い申し上げます。
次回予告案
・デビュー組のFCに入る