![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159504458/rectangle_large_type_2_8bb030630be693b03ab1f26597c5a5c8.jpeg?width=1200)
ゆうぴー脱退に寄せて 他
HiHi Jetsゆうぴーの脱退および退所にあたってメンバー増減員やデビューなどの人事、あとなぜかヴィジュアル系バンドの昔話などでとっちらかったアタマを整理したい。
なおこのブログは元町眉毛出現前に書き、その後にいくらか内容を修正している。あと便宜上ジャニーズという言葉も使っている。
ゆうぴー脱退の報を受信したのはちょうど仕事の昼休みでマッサージチェアに腰を落ち着けて昼寝しようとしていた時だった。HiHi Jetsからのお知らせと記載されたメールを見て、遂にデビューか?などと思っていたのだ。衝撃だった。ちょっと信じられなくてマッサージチェアの電源を入れてタイマーをかけ目を閉じた。その後仕事に戻り、定時を過ぎたけれど、やはりゆうぴーはグループから抜けるようだった。
わたしは今年の3月に初めてHiHi Jetsのコンサートに行った。そして現ジュニアのトップ格であるHiHi Jetsが次に、それこそ来年あたりにはデビューするものと信じて疑わなかった。HiHi Jetsをを好きになったはじめの理由は顔面のドストライクの橋本涼がいたからだが、このグループのファンになったのは今後さらに人気が加速していくだろう、応援して大丈夫だろうという安心感のようなものがあったからだと思う。その前提がぶっ壊れてしまった。
![](https://assets.st-note.com/img/1728709541-kC1e2vzrwlnWZgAOYFxmhEV5.jpg?width=1200)
わたしはHiHi JetsからSnow Manにも行って、CDを買った時の感想をこのように書いていた。いま見ると本当にグロい文章だ。今後HiHi JetsはCDデビューするかもしれないが、この時わたしの思い描いていたかたちでそれを成し遂げる可能性は今後一切なくなってしまった。
ジャニーズをまだ横目で見ていた時にも誰が辞めたとか誰が加入したとかそんなニュースは入ってきていた。インターネットをしていれば興味のない情報でもなんとなく蓄積していくものだ。ジュニアどころかデビュー組であってもいつどこで何が起きるか分からない。グループ仕事である以上この辺の話は安心はできない。
今回のゆうぴーの脱退は本人の意思で他に挑戦したいことができたからという理由だった。それでもHiHi Jetsは現役ジュニア最長クラスの経験年数と全国アリーナツアーを組める実績がありながらCDデビューができないというこれまでがあったので、もしこれがデビュー済みのグループだったら、というたらればは今後もずっと言い続けるのだと思う。そこで人事の話をする。デビュー、加入、脱退の話だ。
ジャニーズのデビューやグループの編成などの様々な意思決定に関しては会社勤め一般オタクのそれと全く同じ、どこにでもある謎の人事と認識している。実際にその力をふるう立場の者からしか見えていない世界、視認できないポイント、そして我々素人が考えようとしても理屈が分からないもの。
上昇志向の強い優秀なメンバーがいつになっても役職をもらえなかったり、また別の社会では経理部で給料の計算していた人がいきなり営業に出されてなぜか大成功したり、バリバリ外回りをしていた人を中で数字と睨めっこさせる仕事に抜擢した末に腐らせてしまったりするやつ。
実力のあるジュニアのグループがデビューできないのは飼い殺し、なのかもしれないけれど人事や経営の話だと言われたら、社会人わたしはそれ以上何も言えずに黙るしかない。いまジュニア界隈で危惧されている何かについても実際発令されたらブチギレるのだろうが、オタクは何もできない。人事はお気持ちで動かない。(動くこともある)
上げられない理由がある、人を動かす理由がある。特に国内最大級の芸能事務所という大きな力に守られ、多くのメディアに支えられて成り立っている巨大ビジネスであるならなおのことだ。
ところでヴィジュアル系の事務所はジャニーズのような養成所的な機能がおそらくほぼない。一部の「(人名)プロデュース」や「A事務所所属バンド●●の弟分」というような売り出し方をするケースを除き、所属アーティストである個人をイチから育成・選定してバンドを結成、世に送り出すというようなマネジメントは一般的ではない。また同じ事務所に所属するバンドAとBのメンバーを社長主導でシャッフルするみたいな人事発令の事例は、少なくともわたしは思い浮かぶ事例がない。
なぜここで突拍子もなくヴィジュアル系の話をするかというと、何か新しいことを経験すると自分のそれまでと照らして考えてしまうからだ。わたしの場合はそれがヴィジュアル系バンドしかない。
こと加入に関するホットな話題としては最近旧SexyZone、現timeleszのオーディション番組がある。メンバー加入が大きな力であることは、わたしの見てきたヴィジュアル系もおおむね一緒だったような気がする。
わたしの知っているヴィジュアル系バンドのメンバー加入で最も成功したのはMoranだと思っている。
Ivyとviviの加入で新たな客層を取り込むことができたように見えたし、わたし自身もその一人だったからだ。成功というのは00年代後半〜2010年代中盤を駆け抜けたバンギャになんとなく肌感としてあった「局所的なヴィジュアル系の勢い」が手伝ったということももちろんあるだろう。
ここから先は「5人体制後の特別なライブやイベントの類いに少し足を運んでいた程度の客」の目で見たMoranの話だ。
Moranは中心となるメンバーが以前に組んでいたバンドからのお客さんも多く、2012年当時で30歳前後、もしくはもう少し上のお姉さんがファンのメイン層のように見えていた。その頃大学生だったわたしには過去自分が高校生の時にイベントで見た4人あるいは3人体制のMoranについて「わたし向けではない」という印象があったが、5人になってからは見え方がだいぶ変わってきた。それはシンプルにメンバー増員を契機に獲得した表現の幅の広がり、そして間口の広がりに起因したものだったと思う。
バンドは人が増える=楽器が増えることであるため、人が増えた分音楽のアプローチもステージでの魅せ方も変わってくる。見え方は派手になったものの音楽性に天地がひっくり返るような変化が出ただとか、新規客が一気に流入してライブのノリが著しく若くなったというようなことはなかったはずだ。
ただしそれまでの独特の空気と閉じた美しさというバンドの印象に、より華やかでスタイリッシュな要素が加わった。これは何かがなくなって取り変わったのではなく単純にプラスのように見えた。
そしてわたしがMoranで好きな曲としてぱっと思いつくのは「同じ闇の中で」と「カクタス亜科」だ。Eclipseではない。ただしこの2曲はEclipseがなければ辿り着かなかっただろうし、なんならその後Fatimaの復活ライブにも行くこともなかったはずだ。あれは壮絶な体験だった。
ところでわたしは高田馬場AREAがなくなった頃からHitomiさんの年齢を数えるのをやめたが、Hitomiさんと最年少のviviとの年齢差はSnow Man92年生まれ組とラウールのそれと同等レベルではないか。
実際当時のHolic(Moranファンの名称)お姉さんたちからもviviはよく可愛がられ、Ivyはそのなんとも独特なキャラクターをもって愛されていたように見えていた。そしてわたしが好きなメンバーもIvyだった。雑な感想だが、ずっと一緒にやってきたふたりと、時代を同じくして交流のあったひとり、そして新しく入ってきたふたりという構成はSnow Manのメンバー加入劇とも多少被る要素があると思う。
もう無理やり話を最初に戻すが、何を言いたいかってどうあっても加入は力だし脱退は最悪だということだ。メンバー脱退を経てもなお人気のバンド、グループはいくらでもある。それを「●●がいなくなって有名になった」「●●がいなくなって良かった」とは絶対に誰も言わない。増員にだってそれまでを見てきた側からすると不満はあるだろう。それでも不満は「新たに生まれてのっかるもの」で、トンデモ解釈をするならある意味プラスだ。脱退や減員は普通に誰かが悲しむだけのもので、それまでを見てきた人の心においてどうあってもマイナスになる。
だからわたしはこれからHiHi JetsがHiHi Jetsのまま活動を続けていくにしても、そうでないにしても、わたしはきっと「この中に髙橋優斗がいてほしかった」と思い続けるのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1728716458-0n6G5SeOp89thNjsXgkWdPMr.jpg?width=1200)
ゆうぴー脱退が決まってから、猪狩の書いた「月へ向かうロケット」の喩えが話題になった。このスクショはわたしが3月に福岡で初めてHiHi Jetsを見た時に書いたブログだ。
たぶんわたしは月で待っている宇宙人側だったんだろうなあ、と思う。わたしのいる星には髙橋優斗を擁するHiHi Jetsは降りてきてくれなかった。それがとても寂しい。
次回予告
・帝劇モーツァルト
・扁桃腺摘出日記
・日本のトップアイドル(もう何書こうか忘れてきた)