私の場合...WOW2024 Week45
今回のお題はダッシュボードのテーマ切り替えでした。
「Light Theme」と「Dark Thema」で背景色や文字色が細かく設定されているので非常に工程数が多かったです。
加えて、3つ以上のメジャーの軸の同期、角丸の四角で囲んだりとテクニック系のTipsもあり盛沢山でした。
なので、手順解説も長文になります(過去最長…)。
気力と体力が充実していて時間がある時に取り組まれることをおススメします。
▼今回のお題
https://workout-wednesday.com/2024w45tab/
いつものことですが、いろいろな解き方があるので他の人のVizもぜひ覗いてみてください。
以下、私の場合の手順です。
1.全体像を眺める
・Theme Selector で背景や文字色を変える→パラメータ
・テーマごとに以下文字と背景等の色が違う
<背景>「ダッシュボード」「角丸四角の囲みの中」
<文字>「Ctegory・Sub-Categoryのフィールド名」「各棒グラフのタイトル文字」
<その他>「Region切り替えのボタン」「ベースの棒グラフ」
・Region のボタンで緑色の棒グラフを表示(バーインバーチャート)→二重軸
・Category をクリックすると当該カテゴリに属するSbu-Category のフィールド背景が反転→??
・Sub-Category のシートは右端にスクロールバーが表示→1枚のシート(複数シートの組み合わせだとスクロールバーが複数個表示される)→三重軸!
2.パラメーターを作る
背景色や文字色を変更するきっかけは「Theme」と「Category」と「Regionということが分かっているので、それらのパラメーターを作ります。
新しくシートを開き、「パラメーターの作成」から以下のとおりの3つのパラメーターを作ります。
[Theme Selector]
・名前:Theme Selector
・データ型:文字列
・現在の値:Right Theme
・許容値:リスト
・値と表示名:Light Theme|Dark Theme
[P_Category]
・名前:P_Category
・データ型:文字列
・現在の値:Technology
・許容値:すべて
[P_Region]
・名前:P_Region
・データ型:文字列
・現在の値:Central
・許容値:すべて
3.Region選択ボタンを作る
ボタンを作る
左側のデータペインから[Region]を選択し「列」に入れます。
「行」の空白部分を直接ダブルクリックすると、計算式を入れる枠が表示されるので、そこに「MIN(1)」と書き込みます。
※この「MIN(1)」はプレースホルダーと言われ、何もないところにフィールドを作るときに使うテクニックです。
縦軸をダブルクリックし、軸の範囲で「カスタム」を選び「終了値」を「1」に変更します。
画面表示を「ビュー全体」に広げておきます。
これで四角のボタンが4つ並んだ状態になります。
ラベルと軸、枠線、ツールヒントを整える
データペインから[Region]を選び「マーク」の「ラベル」に入れます。
「マーク」の「ラベル」をクリックし「配置」で「垂直方向」を真ん中に変更します。
次に、データペインから[Sales]を選び「マーク」の「ラベル」に入れます。(自動で合計になります)
「マーク」の「ラベル」にある[合計(Sales)]を右クリックし「書式設定」で以下のように設定します。
・数値:通貨(カスタム)
・小数点:1
・表示単位:千(K)
・プレフィックス:$(¥を上書き)
「マーク」の「ラベル」をクリックし、フォントの大きさと太さを変更します。(私の場合14p、太字)
縦軸を右クリックし「ヘッダーの表示」のチェックを外します。横軸も同様にヘッダーを消します。
上部メニューの「書式設定」をクリックし「枠線」と「線」ですべての線を「なし」にします。
「マーク」の「ツールヒント」をクリックし「ツールヒントの表示」のチェックを外します。
色を整える
Region選択ボタンの色変更の挙動は以下のとおりです。
・選択されたRigion→Themeに関わらず青緑(#76b7b2)
・未選択のRegion→Light Theme:濃いグレー(#5c6068)、Dark Theme→薄いグレー(#d3d3d3)
Region選択×Themeでパターン分けできます。
そのための計算式を2つ作ります。
新しく計算式を作り、以下の通り名付けます。
[Region_Select]
//Region_Select
[P_Region]=[Region]
[Is Light Theme?]
//Is Light Theme?
[Theme Slector]='Light Theme'
[Region_Select]を「マーク」の「色」に入れると、デフォルトで選択設定をしていた「Central」だけ色が変わります。
次に[Is Light Theme?]を「マーク」の「詳細」に入れ、[Is Light Theme?]の左側に表示されている詳細アイコン(黒丸の下に3つの白丸)をクリックし「色」を選びます。
※いきなり「色」に入れると最初に設定している[Region‗Select]を上書きしてしまうので、一旦詳細に入れて後から「色」に変更することで複数の要素を掛け合わせて色設定できます。
データペインにある[Theme Selector]パラメーターを右クリックして「パラメーターの表示」を選択し右側にパラメーターを表示させます。
「Light Theme」になっていることを確認します。
Region選択とThemeの組み合わせで
①「偽(Region未選択)、真(Light Theme)」
②「真(Region選択)、真(Light Theme)」
の2つのパターンで色設定がされているので、右側の色の凡例をダブルクリックし「色の編集」画面で①は濃いグレー(#76b7b2)、②は青緑(#76b7b2)に変更します。
次に右側にある[Theme Selector]を「Dark Theme」に変更します。
すると、色の組み合わせが
③「偽(Region未選択)、偽(Dark Theme)」
④「真(Region選択)、偽(Dark Theme)」
に変わります。
③は薄いグレー(#d3d3d3)、④は青緑(#76b7b2)に変更します。
上部メニューバーの「書式設定」をクリックし「網掛け」を選びます。
「シート」のタブで「ワークシート」の色を「なし」にします。
シート名を「region」に変更します。
これでRegion選択ボタンは完成です。
4.Category の棒グラフを作る
今回の棒グラフは、三重軸にする必要があります。
3軸以上のグラフを作る時に登場するのが「メジャーバリュー」です。「メジャーバリュー」を使うと、「メジャーバリュー」の箱の中にあるメジャーを1つの固まりとして扱えます。
バーインバーの棒グラフを作る
選択したRegion の売上棒グラフを作ります。
新しいシートで新しい計算式を作成し[Selected Region Sales]と名付けます。
//Selected Region Sales
IF [P_Region]=[Region] THEN [Sales] END
左側のデータペインから[Category]を「行」に入れ、[Sales]を「列」に入れます。(自動で合計になる)
次に、[Selected Region Sales]を横軸の上にドラックしてくると四隅に「 」(鍵カッコ)が表示されるので、その状態で実の上にドロップします。
「列」が「メジャーバリュー」となり、「マーク」の下に「メジャーバリュー」の箱が表示され「合計(Sales)」と「合計(Selected Region Sales)」の2つのピルが格納されていることを確認します。
「行」にある「メジャーネーム」を「マーク」の色に移動させます。
棒グラフを触ってみると、「合計(Selected Region Sales)」に「合計(Sales)」が上乗せ(スタック)されている状態です。
これを両方が「0」から始まるようにするために、上部メニューバーの「分析」から「スタックマーク」を選択し「オフ」を選びます。
「Selected Region Salse」の方が下になっているので、「マーク」の下にある「メジャーバリュー」の箱で「合計(Selected Region Sales)」が上にくるように順番を入れ替えます。
画面を「ビュー全体に変更しておきます。
「マーク」の「サイズ」に「メジャーネーム」を入れます。
「合計(Selected Region Sales)」の棒グラフが細くなるので、サイズを調整します。
このままでは、Categoryのフィールド名に背景色をつけられないので、Categoryのフィールド名を棒グラフにして、棒グラフのラベルを「Category」にし棒グラフに色をつけることで背景色のように見せます。
新しく計算式を作り[Header]とします。
//Header
WINDOW_MAX(SUM([Sales]))*-0.2
<上記計算式の解説>
お題のVizを見ると、「Order Dateの年」でフィルターをすると合計値が変わる(棒グラフの軸が変化する)にもかかわらず、Categoryフィールドの幅は一定なので、棒グラフの長さを固定にはできないことが分かります。
そこで、右側の棒グラフの軸が変わっても一定の幅を保つために、
・表示されている棒グラフの最大値に対して一定の割合(-20%、軸を同期させたときに「0」よりも左側にくるようにしたいので「-」をつけている)をかけ
・それをグラフ全体に展開(WINDOW_MAX関数)する
計算式をつくります。
[Header]を「列」の「メジャーバリュー」の左側に配置し、右側グラフの横軸を右クリックし「二重軸」を選びます。続けて、下側の横軸を右クリックし「軸の同期」を選びます。
グラフの種類が変わってしまうので「マーク」の「すべて」で「棒」を選択します。
これで「0」よりも左側に新しく別の棒グラフが配置されました。
「マーク」で「Header」を選び、左側のデータペインから「Categry」を「ラベル」に入れます。
続いて「マーク」の「ラベル」をクリックし、「配置」で「水平方向」を「左」に変更します。
見た目を整える
「行」の「Category」を右クリックし「ヘッダーの表示」のチェックを外します。続けて「行」の「Category」を右クリックし「並べ替え」を選び以下の通り設定します。
・並べ替え:フィールド
・並べ替え順序:降順
・フィールド名:Sales
・集計:合計
下側の横軸を右クリックし「ヘッダーの表示」のチェックを外します。
上部メニューから「書式設定」をクリックし「枠線」と「線」ですべての線を「なし」にします。
ラベルを整える
ラベルはRegionが未選択の時は「売上合計のみ」、Regionが選択されいるときは「選択したRegionの売上/売上合計」になっているので、出し分けをするための計算式を作ります。
新しい計算式を作り[Label‗Selected Region Sales]と名付けます。
//Label‗Selected Region Sales
IF [P_Region]<>'' THEN [Selected Region Sales] END
続いて、新しい計算式を作り[Label‗/]と名付けます。
//Label_/
IF [P_Region]<>'' THEN '/' END
[Label‗Selected Region Sales][Label_/]を「マーク」の「メジャーバリュー」の「ラベル」に入れます。
同様に[Slase]も「ラベル」入れます。(自動で合計になる)
「マーク」にある「合計(Sales)」を右クリックし「書式設定」を選び、以下の通り設定します。
・数値:通貨(カスタム)
・小数点:1
・表示単位:千(K)
・プレフィックス:$(¥を上書き)
「合計(Selected Region Sales)」も同様に書式を変更します。
「マーク」の「ラベル」をクリックし「ラベルの編集」画面で以下画像のとおり設定します。
「配置」を「左」にします。
ここで文字が消えますが安心してください。「ラベルがその他のマークをオーバーラップするのを許可」にチェックを入れると現れます。
ツールヒントを整える
「マーク」で「Header」を選択し「ツールヒント」をクリックします。
「ツールヒントの編集」画面でデフォルトで入っている文字をすべて消します。
「マーク」で「メジャーバリュー」を選択し「ツールヒント」をクリックします。「ツールヒントの編集」画面で以下画像のとおり設定します。
色の設定
Categoryの売上棒グラフの色変更の挙動は以下のとおりです。
・選択されたRegionの売上棒グラフ→Themeに関わらず濃い青緑
・総売上の棒グラフ→Light Theme:濃いグレー、Dark Theme:薄いグレー
・選択されたCtegoryフィールドの背景→Themeに関わらず青緑
・それ以外のCategoryフィールドの背景→Light Theme:白、Dark Theme:濃いグレー
Categoryフィールドの背景
新しく計算式を作り[Category_Select]と名付けます。
//Category_Select
[P_Category]=[Category]
「マーク」で「Header」を選択し「色」にある「メジャーネーム」を削除します。
続いて「色」に[Category_Select]を入れます。続けて「詳細」に[Is Light Theme?]を入れて、左側の詳細マークアイコンをクリックして「色」に変更します。
データペインにある「Theme Selector」パラメーターを右クリックして「パラメーターの表示」を選択し右側にパラメーターを表示させます。
「Light Theme」になっていることを確認します。
よくよくグラフを見ると、Categoryの棒グラフの長さが違っています。これは、「Header」の「マーク」に新しい情報([Category_Select][Is Light Theme?])を追加したので、表計算で参照する値が変更になったからです。
改めて、新しい状態で正しく表計算されるように設定します。
「列」にある[Header]をクリックし「表計算の編集」を選びます。
「次を使用して計算」で「特定のディメンション」を選び下にあるすべてのディメンションにチェックを入れます。
これで再びCategoryの棒グラフの長さが揃ったと思います。
Category選択とThemeの組み合わせで
①「偽(カテゴリ未選択)、真(Light Theme)」
②「真(カテゴリ選択)、真(Light Theme)」
の2つのパターンで色設定がされているので、右側の色の凡例をダブルクリックし「色の編集」画面で①は白(#ffffff)、②は濃い青緑(#26aba4)に変更します。
次に右側にある[Theme Selector]を「Dark Theme」に変更します。
すると、色の組み合わせが
③「偽(Categry未選択)、偽(Dark Theme)」
④「真(Categoru選択)、偽(Dark Theme)」
に変わります。
③は濃いグレー(#505050)、④は濃い青緑(#26aba4)に変更します。
棒グラフの色
「マーク」の「メジャーバリュー」の「詳細」に[Is Light Theme?]を入れて、左側の詳細マークのアイコンをクリックして「色」に変更します。
右側に表示されている「Theme Selector」パラメーターが「Light Theme」になっていることを確認します。
メジャーネームとThemeの組み合わせで
①「Sales_Select Region、真(Light Theme)」
②「Sales_Category、真(Light Theme)」
の2つのパターンで色設定がされているので、右側の色の凡例をダブルクリックし「色の編集」画面で①は白、②は濃いグレーに変更します。
次に右側にある[Theme Selector]を「Dark Theme」に変更します。
すると、色の組み合わせが
③「Sales_Select Region、偽(Dark Theme)」
④「Sales_Category、偽(Dark Theme)」
に変わります。
③は青緑、④は薄いグレーに変更します。
上部メニューバーの「書式設定」をクリックし「網掛け」を選びます。
「シート」のタブで「ワークシート」の色を「なし」にします。
最後にシート名を「cateogry」に変更します。
5.Sub-Categoryの棒グラフを作る
基本、Cateogryの棒グラフと同じ書式、挙動なので流用します。
「category」シートを右クリックし「複製」を選びます。
新しくできたシートの名前を「sub-category」に変更します。
データペインから[Sub-Category]を「行」の[Cateogry]の上にドロップします。([Category]を[Sub-Category]に上書き)
「マーク」で「Header」を選び、[Category]の上に[Sub-Category]をドロップして上書きします。
すると「行」にある[Header]がエラーとなり赤く表示されます。
先ほどのCategoryの棒グラフの長さが変わってしまったのと同じ状態で、「マーク」にある情報が変更になったことが理由です。
「行」にある[Header]をクリックして「表計算の編集」を選びます。
「Category」のチェックを外し「Sub-Category」にチェックを入れます。
これでエラーは解消されるはずです。
続いて、「行」にある[Sub-Category]をクリックし「並べ替え」を選びます。
以下の通り設定し並べ替えます。
・並べ替え:フィールド
・並べ替え順序:降順
・フィールド名:Sales
・集計:合計
再び「行」にある[Sub-Category]を右クリックし「ヘッダーの表示」のチェックを外します。
最後に、「マーク」で「メジャーバリュー」を選び「ツールヒント」をクリックします。「ツールヒントの編集」画面で、一行目の左上にある「Category」を「Sub-Category」に変更します。
6.フィルターを設置する
「category」のシートを開き、データペインから「Order Date」を「不連続」の「月」(年(Ordera Date)で青色)として「フィルター」に設置します。
デフォルトでは、すべての年にチェックをいれておきます。
続いて「フィルター」にある[年(Ordera Date)]を右クリックし、「適用先ワークシート」で「選択したワークシート」を選びます。
「ワークシートにフィルターを適用」画面で「Sub-Category」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
7.グラフ背景の角丸四角を作る
角丸四角は「注釈」を活用します!
新しいシートを開き「マーク」の空白部分をダウブルクリックし直接計算式を入れるエリアを表示させます。そこに「’’」(ダミーなので何でもいいです)を入れます。
画面を「ビュー全体」にして「マーク」で「多角形」を選びます。(表示されていた「■」が消えます。)
ビューの何もないところで右クリックをし「注釈を付ける」から「エリア」を選びます。「注釈の編集」で「Sales by Category」と入れ、左寄せにし、サイズと太さを調整します。
注釈を右クリックし「書式設定」を選びます。左側に「注釈の書式設定」メニューが表示されるので、以下の通り設定します。
・網掛け:白|100%
・枠線:黒|一番細い実線|100%
・コーナー:さらに丸みがある
画面の一番左上に寄せて画面の4分の1ほどの高さにします。
注釈をダブルクリックして「注釈の編集」画面を表示させます。「Sales by Category」の文字の最後にカーソルを移動させ、エンターを複数回(5~8回)押して文字の下に空白を入れます。
「適用」をクリックして、文字が左上に移動していればOKです。
※一番上まで移動していない場合はもう少し改行してください。
もう一度、ビューの何もないところで右クリックし、「Sales by Sub-Category」として同様の書式設定をし、画面の残りスペース(下4分の3)に配置します。
先ほどと同様に「Sales by Sub-Categry」の後ろに改行を入れて、文字が一番左上にくるようにします。
※こっちは20回以上(かなり)エンターが必要です
上部メニューバーの「書式設定」をクリックし「網掛け」を選びます。
「シート」のタブで「ワークシート」の色を「なし」にします。
シート名を「back_light」とします。
これでLightテーマ用の角丸四角は完成です。
Darkテーマ用は、「back_light」のシートを複製して作ります。
「light_back」のシートを右クリックし「複製」を選びます。新しくできたシートの名前を「back_dark」を変更します。
Darkテーマの場合、背景が濃いグレーでタイトル文字が白色です。
上の方の注釈を右クリックし、書式設定を選びます。「網掛け」で濃いグレー(#505050)を設定します。
次に上の方の注釈をダブルクリックしタイトルの文字色を白に変更します。
下の方の注釈も同様に、背景と文字色を変更します。
8.ダッシュボードに配置する
新しくダッシュボードを開き、右側メニューの「サイズ」で「固定サイズ」を選び「カスタム」で幅:1000px、高さ:800pxに設定します。
レイアウトは、左側にフィルター情報、右側にRegion選択ボタン、Category売上、Sub-Category売上の順に縦並びです。
そして、Rightテーマを選択した時は白、Darkテーマの時は中間グレーに背景色が変わります。
今回はダッシュボードの配置も難解です、、、
背景色をパラメーターで切り替える必要があるので、すべて「浮動」として配置していきます。
ですが、各パーツをすべて「浮動」にすると上下左右の位置合わせが面倒なので、いったんタイルやコンテナの中に配置して、それごと浮動としていきます。
最終的にな全体配置・構成イメージはこんな感じです。(分かっていただけるでしょうか…
黄色の部分
ということで、上の図の黄色い部分を作っていきます。
最終的には浮動にしますが、いったんはいつも通りスタートします。
「ダッシュボード」の「オブジェクト」で「垂直コンテナ」を選択しダッシュボードに配置します。
「シート」から「region」と「category」と「sub-category」を「垂直コンテナ」に順番に入れます。
この状態で右側の「項目の階層」を見ると「タイル」の下に「水平コンテナ」その下に「垂直コンテナ」が2つ配置されています。
「タイル」の下の「水平コンテナ」を選択し、青枠のタブの「▼」をクリックして「浮動」を選択します。
ダッシュボードの上下左右に均等に少し余白ができるくらいのサイズに拡大します。
この状態で、右側にある凡例が格納されている垂直コンテナを左側に移動させます。
※コンテナの移動、浮動の状態の方が思ったところに配置しやすい、というTableauあるあるです。
「Theme Selector」以外の情報を消します。
お手本のVizを参考に各シートの上下左右の配置バランスを整えます。
各シートのタイトルは、タイトル文字を右クリックして「タイトルの非表示」を選択して消しておきます。
パラメーターはボタン選択にする必要があるので、見た目をカスタマイズします。
「Theme Selector」をクリックして表示されるグレーのタブの「▼」をクリックします。「単一の値のリスト」を選びます。
「category」のシートを選択すると表示されるグレーのタブの「▼」をクリックし「フィルター」から「Order Date の年」を選びます。
自動的に左側のコンテナに配置されると思いますが、別の場所に入った場合は移動させます。
フィルターもパラメーターと同じように、選択ボタン式にする必要があるので「単一値リスト」に変更します。
「category」と「sub-category」の上に角丸四角の背景を重ねることを考えて、それぞれの余白を設定します。
私の場合、「外部パディング」で「category」は「上:30」、「sub-category」は「上:50」にしました。
「sub-category」のシートはスクロール表示になっているので、ダッシュボード上のビューを変更してから調整ます。
「sub-category」シートを選択して表示されるグレーのタブの「▼」をクリックします。「自動調整」で「幅に合わせる」を選択します。
すると、棒グラフの幅が小さくなるので上の「category」と同じくらいの幅になるように調整します。
※グラフ幅の調整方法は、シート上でセルをつかんで下に引っ張ることで変更できますが、セルをつかむのが難しいです。なので、私は書式設定を使います。「sub-category」のシートを選択した状態で上部メニュバーの「書式設定」を選択します。「セルのサイズ」で今回の場合だと「より高い」を選びます。
切り替わる背景色の設定
今度は全体構成のブルーの部分です。
いよいよパラメーターで背景色が切り替わる設定をします。
これはTableau の「Dynamic Zone Visibility」をという機能を使います。
今回は、この機能を使ってダッシュボード全体の背景と角丸四角の背景を切り替えます。
準備として左上のパラメーターで「Theme Selector」が「Light Theme」になっていることを確認します。
次に「ダッシュボード」の「オブジェクト」で「浮動」を選んでから「垂直コンテナ」を選びダッシュボードに配置します。
一旦は場所はどこでも構いません。
「オブジェクト」で「タイル」に戻してから「シート」の「back_light」と「back_dark」を浮動の垂直コンテナに配置します。
両方のシートのタイトルを非表示にします。
★切り替える2つのシートが同じコンテナ内に配置されていることが重要★
「back_light」だけを選択し、「レイアウト」の「値を使用して表示状態を制御する」にチェックを入れ「Is Light Theme?」を選びます。
<挙動の解説>
「Is Light Theme?」がYesの時にのみ「back_light」を表示するようにしています。Noの時=Dark Themeの時は非表示になり、同じコンテナ内に残っている「back_dark」のみが表示されます
パラメーターで「Dark Theme」を選んで「back_dark」のみが表示されるようになっていることを確認します。
これと同じことをDarkテーマにも設定したいので、「back_dark」を制御するための計算式を作ります。
「Category」シートを開いて、新しく計算式を作り[Is Dark Theme?]とします。
//Is Dark Theme?
[Theme Selector]='Dark Theme'
もう一度ダッシュボードに戻って、「back_dark」シートを選択します。
「レイアウト」の「値を使用して表示状態を制御する」にチェックを入れ「Is Dark Theme?」を選びます。
ダッシュボード上の「Theme Selector」パラメーターをポチポチして、切り替えがうまくいっていることを確認します。
最後に、「垂直コンテナ」の大きさを2つの棒グラフより少し大きくなるように変更し、青色タブの「▼」をクリックして「浮動順」で「最背面へ移動」を選びます。
すると、角丸四角の背景が棒グラフより下に配置されます。
上下左右位置の微調整を行います。
ダッシュボード全体の背景
左側の「項目の階層」で「タイル」(一番外側)を選びます。
「レイアウト」の「外部パディング」を「すべて:8」から「すべて:0」に変更します。続けて「バックグラウンド」で中間グレー色を設定します。(私の場合、一番左の下を選びました)
ここでダッシュボードの背景は中間グレーに変わります。
次に、左側メニューの「ダッシュボード」の「オブジェクト」から「空白」を選んでダッシュボードに配置します。
※「浮動」ではなく「タイル」です
ここではまだ背景は中間グレーのままです。
「空白」オブジェクトを選択した状態で、「レイアウト」の「バックグラウンド」で「白」「不透明度100%」とします。
ここでダッシュボードの背景が白色になります。
続いて少し上の方にある「値を使用して表示状態を制御する」にチェックを入れ「▼」の部分をクリックして「Is Light Theme?」を選びます。
確認のために、「Theme Selector」パラメーターをポチポチして、背景が切り替わることを確認します。
見た目を整える
左側のフィルター情報が入っている垂直コンテナに薄いグレーの枠線をつけます。
垂直コンテナを選択した状態で、「レイアウト」の「枠線」で薄いグレーを選択します。(私の場合、右から2列目の真ん中)
パラメーターの設定をする
お題のVizでは、Region選択ボタンでRegionを、Category棒グラフでCategoryを選択できるようになっています。
その動きをよくよく観察してみると。。。
Regionボタンの方は、クリック→選択、再度クリック→選択解除を繰り返します。Categoryの棒グラフも同じです。
ですが、それぞれが独立して動いています。つまり、Regionの選択が解除されてもCategoryの選択はされたままで、その反対も同じです。
う~ん。。。
最初、通常のパラメーター設定でやってみたのですが、微妙に動きが違うのでいろいろ試してみたのですが。
結論、パラメーターを動かすための計算式を作る必要がある、というところにたどり着きました。
ということで、設定の前にパラメーター用の2つの計算式を作ります。
「Region」シートを開いて、新しい計算式をつくりそれぞれ[Region for P][Category for P]と名付けます。
//Region for P
IF [Region Select] THEN '' ELSE [Region] END
//Catefory for P
IF [Category_Select] THEN '' ELSE [Category] END
このまま「Region」シートで「マーク」の「詳細」に[Region for P]を入れます。
次に「Category」シートを開き同様に「マーク」の「詳細」に「Category for P」を入れます。
ここで気づかれた方もいると思うのですが、「マーク」に新しい情報を追加したのでまたもや、Categoryフィールド用の棒グラフの長さが変更されてしまいます。
なので、「行」の[Header]をクリックして「表計算の編集」を選びます。
「特定のディメンション」で「Category for P」にチェックを入れます。
これで事前準備が整いました。
ダッシュボードに戻って、上部メニューの「ダッシュボード」をクリックし「アクション」を選びます。
左下の「アクションの追加」で「パラメーターの変更」を選びます。
「パラメーター アクションの追加」画面で以下画面のように設定します。
※ソースフィールドは[Region for P]です
同様に、Categoryについてもパラメーターの設定をします。
※ソースシート等すべての項目をcategory関連に変更します。
これで、RegionボタンとCategoryが別々に動作する設定が完了しました。
ですが、実際にVizを触ってみると、選んだRegionがハイライトされたままになってお題のVizのようにすっきりしません。
ハイライトを消す
ということで、ここからが最後の仕上げです。
クリックしたときにハイライトされないようにしていきます。
「region」シートを開き、以下2つの新しい計算式をつくります。
[de-HL_True]
//de-HL_True
TRUE
[de-HL_False]
//de-HL_False
FALSE
この2つ[de-HL_True][de-HL_False]を「マーク」の「詳細」に入れます。
ここで、「ダッシュボード」に戻って上部メニューの「ダッシュボード」から「アクション」を選びます。
左下「アクションの追加」から「フィルター」を選びます。
「フィルター アクションの追加」画面で以下のように設定します。
※ターゲットシートは「ダッシュボード」ではなくシートをダイレクトに選びます
これで、Region選択ボタンをクリックしても、色は変更されますがハイライトされないようになったと思います。
これと同じことを「category」と「sub-category」の2つのシートに対して行います。
※「category」シートは「マーク」に情報を追加するのでまた棒グラフの長さが変わってしまうので対応が必要です
先ほどと同様[Header]の表計算の編集で対応できますが、もっと簡単な方法もあります。「マーク」にある[de-HL_True][de-HL_False]をクリックして「属性」にするだけです。「属性」は表計算には影響を与えないので表計算が崩れません。ただし、「属性」にした場合、ラベルやツールヒントとして使うときに「*」表示になってしまうこともあるので、ケースバイケースで使い分けがいいと思います。
これでやっと完成です。
最後に「ダッシュボード」を「WOW2024 W45」と名前を変更してください。
長い長い長い道のりでした。過去最長の手順となってしまいました。お付き合いありがとうございます。
Tableau Publicにパブリッシュしたら、WOWのトラッカーに登録するのも忘れずに!
▼WOWトラッカー
https://workout-wednesday.com/track-submission/