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私の場合…WOW2024 Week39

今回のお題は、Viz Extension(Viz拡張機能)を使うものです。
Viz拡張機能は、Tableauのビジュアライズ表現をさらに柔軟にさせることができる機能で、Tableau 2024.2以降のバージョンから利用できます。
「マーク」でグラフの種類一覧の一番下にひっそりと「Viz拡張機能」のボタンがあります。
いろんな素敵なグラフが用意されているのですが、現時点で無料でPublicにパブリッシュできるのはサンキーだけです(おそらく…)。
この機能、恐ろしく簡単に複雑なVizを作れます。今回のサンキーも、たった5つの情報をドロップするだけでVizが完成します。
簡単すぎて誰がやっても同じ手順になりますw
なので、今回は作成手順というよりも、Viz拡張機能を初めて使う人向けの説明みたいな感じです。

▼今回のお題


1.全体像を把握する

・「Age group」「Made of former study」「Level of qualification obtained」「Domicile」の4つのディメンションが並んでいる→すべて元データにある
・各ディメンションをつなぐ帯の幅は「Number of students」→学生数を計算する必要がある

2.Viz拡張機能を有効にする

指定されているデータを読み込んで、「シート1」を開きます。
「マーク」のグラフ一覧で「+Viz拡張機能の追加」をクリックします。
「サンキー」を選んで「開く」をクリックします。
「マーク」が「Sankey」になります。

Viz拡張機能追加ボタン
拡張機能の選択画面

3.Sankey Chartを作る

「マーク」の「レベル」に[Age group][Made of former study][Level of qualification obtained][Domicile」を入れます。
これだけで既に4つのディメンションが”波々”でつながった状態になります!
※順番は「マーク」にあるディメンションの位置を上下させることで入れ替えることができます。

既にサンキー!

続いて、各ディメンション間をつなぐ幅を設定します。
デフォルトでは等間隔になっているので、この帯にメジャー情報を付与します。
今回は「学生数」なので、[Nnmber]を「リンク」にいれます。
帯の幅が[(合計)Number]で表示されます。
これでサンキーは完成です。

私の場合、データを読み込んだデフォルトの状態では[Number]は「ディメンション」(=青色で線よりも上)になっていました。
「ディメンション」のままでは「リンク」に入れることができないので、「メジャー」に変更する必要があります。
[Number]を右クリックして「メジャーに変換」をクリックします。これでメジャーになります。(緑色で線よりも下)

サンキー完成

4.サンキーの書式を整える

今回の要件では、書式に指定はありませんでしたが、私の場合、できる限り見た目をお題のVizに似せることを心掛けているので、書式を整えます。

「マーク」の「書式設定の拡張機能」をクリックします。
今回は余白と色を変更しました。
「Level Appearance」の「Level Padding」と「Edge Padding」を「10」にします。
次に「Color」で「Sunrise-Sunset Diverging」を選びます。
わずかな変化なのですが、それぞれの要素の間に余白ができて、少しすっきりします。

書式設定の機能拡張画面
書式も整いました

5.ツールヒントを整える

「マーク」の「ツールヒント」をクリックし、以下情報を記入します。
「コマンドボタンを含める」のチェックを外します。(これは好みです)

<Age group> | <Mode of former study> | <Level of qualification obtained> | <Domicile>

Number of students:	<合計(Number)>

最後に、シート名を「Sankey」に変更します。

6.ダッシュボードの作成

「サイズ」で「固定サイズ」を選び、要件どおり幅1000×高さ800にします。
今回は、タイトルとグラフの2段なので、コンテナは利用しませんでした。
「オブジェクト」から「テキスト」を選び、タイトルを記入し、フォントサイズ等を整えます。
続いて、「シート」から「Sankey」を選びタイトルの下に配置します。
シートのタイトル文字(Sankey)を右クリックし「タイトルの非表示」を選択し、タイトルを消します。
タイトルとグラフの高さを整えて、ダッシュボードの名前を「WOW2024 W39」に変更したら完成です。

Viz拡張機能を使えば憧れのサンキーもこんなに簡単にできます。
でも、いつかはマニュアルでサンキーにトライしてみたいと思っています。

Tableau Publicにパブリッシュしたら、WOWのトラッカーに登録するのも忘れずに!
▼WOWトラッカー
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