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備忘録*小学生時代③ 下剋上算数と伴走

宮本先生の天才ドリルシリーズを一通り終える。
それが4年生の終わり頃。

5年生、さあこれからまたどうしようか・・。

この時期に、我が家の大きな転換期。
私の退職。

プレッシャーを感じない朝が、最高に最高に清々しい。

その分、家族のこと、生活のこと色々見直したり、考えなくてはならないけれど。
でも、この晴れ晴れとした気分は何にも代えがたいものだ。

そして、思春期に片足をつっこむ長男と、新生活を迎える破天荒な次男。
私の日常的な威圧感が、彼らに少なからず悪影響を与えていたのは間違いないわけで。

時間と余裕を手に入れたからには、できる限りのことをしてあげたいと思った。

長男は基本何でもできるタイプ(そうさせてしまった、、)ので、私にできることはやはり勉強をみることくらいかなと。

ただ、ここぞとばかり思春期男子にグイグイいったところで、絶賛嫌われるのは目に見えているので、、
とりあえず、家の片付けなんぞしつつの様子伺いから。

前からリビング学習の横でパソコン作業をすることがあったので、その場所はそのまま私の定位置にして、少しずつ距離をつめていくことにした。

時間もできたし、一緒に勉強する教材がほしいなと思い、夫に相談。
夫の休みの日にカフェでランチしがてら、本屋に寄ってみたりした。

本屋って、めっちゃ楽しい!
ただプラプラ眺めてるだけでも飽きないし、子どものこれからについて本を片手にああだこうだ話したりできるのもまた楽しい。

色々巡った末に見つけた『馬渕教室・桜井信一さんの下剋上算数』

伴走の神髄を教わった一冊!

まず、ネーミングセンス抜群。
表紙にもあるように、時短で家庭学習向けのテキスト、まさに理想型。

そしてなにより、中学受験に必要な算数のノウハウを一問ずつ丁寧に解説してくれている!

伴走する保護者にとっても、とてもありがたい一冊。
運命の参考書だと思った。

長男がこれにどんな反応するか少し心配だったけれど、意外とこの「下剋上」という響きがうちの思春期には刺さったらしく。
面白そうだと食いついてくれたので、助かった。

オレンジ色のいわゆる初級編と青色の上級編があり、のちに親子の会話では「オレンジ」「青」で通るように。

オレンジの冒頭には、この問題集を解く上で必要な算数の知識や考え方が書かれていて、初めは一つ一つ読み進めて理解していく。
私もはじめて知ることだらけ・・とてつもなく勉強になった。

本題に入ると、大問10問で100ページあり、時間を測って進める。

いや、測れたもんじゃない。

こりゃ、大変だ。
とにかく解説を読みながら、一緒に問題を解くことに専念する。

そう、建前上では。

なんせ、私に時間ができたとて、長男のスキマ時間は変わらないから。

2人で初見の問題を考えてる時間がもったいない。
私は事前に問題を解説できるよう、秘密の自主勉を開始することに決めた。

自分がやっていることに意味があるのか謎だったけれど、算数の知識を増やすための今私にできる最良の道と信じて、コツコツ続けた。

それから、長男の前では見よう見まねの伴走を続け、1人でオレンジの問題を解けるようになったのは、97ページから。

それからも時間は気にせず、90点、70点、70点。
まずまずの滑り出しだ。

2周目からは、時間を測るようにしてみる。
エクセルで表を作り、時間と点数と間違えた所を記録し、特に苦手な問題を重点的におさらいする。

ミニバスの練習で疲れているし、勉強の時間も限られている中で、なるべく毎日1ページは解くことを目標に。

2周目を終えた頃には、気づけば半年ほどが経っていた。


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