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Distant Sea Girl

6
話数で語る物語ではなく、タイトル分けで語るちょっと変わった物語。
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#小説

1 寝

1 寝

安定
している
とは言え

この姿勢で
寝る訳
にはいかず

就寝には

常に
合理的な
姿勢が
求められる

カナ
「チャクラ制御で変化能力を解放して寝ろとは教えたけど‥」

カナ
「この姿勢は教えた覚えはないわね‥」

布団の無い
生活では

この姿勢は
重宝しそう

カナ
「ま、良いわ。この子が環境の変化で、ストレスになるよりは」

とは言え

寝苦しい筈の
姿勢からは

すやすやと
寝息が

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2 ネオジェネシス

2 ネオジェネシス

Distant Sea Girl

海上浮上都市
ネオジェネシス

圧倒的な
質量で聳える
フィールドタワー

エノク
カナの
形態は

バムイ族

変化能力を
持つ
魔女

第二神経器官
魔力腺

源となる
ルーン

バムイ族にとって
ルーン枯渇は
死活問題
摂取は必須

オレンジ色の
半霊半物
エネルギー

エノクは
小学生

この
世界線は

精神世界物語の
改修版

エノラの
人生に
エノ

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3 初 登校

3 初 登校

学校

エノクの
初めての
通学

それまで
色々
あった
そうだが

エノク
「ママ、行って来ます!」

カナ
「矯正用だけど、乱視なら必要でしょう」
「行ってらっしゃい」

玄関を
飛び出して
全速力で
駆け出す
エノク

カナ
「遅刻する訳でもないのに」
「友達出来るかしら?」

ネオジェネシスの
高層住宅ビル

この街は

車道
歩道と
完全に
区分されている

子供が
飛び出しても
車に

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4 眼鏡

4 眼鏡

カシャン

エノクが
学校の廊下で
生徒の誰かと
ぶつかって

眼鏡を
落とした

眼鏡に
ヒビが
入る

見える
かもと
外した眼鏡を
持ったまま

そこで
ぶつかって
落として
しまった

エノク
「あ」

生徒
「ご、ごめ」
エノク
「ごめんなさい!」

生徒
「え?」
エノク
「よそ見してた」
「ごめんなさい」
生徒
「けど‥眼鏡」
エノク
「大丈夫。矯正用だし」
「ちゃんと見えるから」

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5 見えないの

5 見えないの

学校
帰り

仲良くなった
雫とエノラで
帰る

エノラは
アルビノ
話せば
明るい

雫は
黒髪で
少し
落ち着いた
感じ

エノラ
「え⁈学校まで走って来たの?」


「もしかして、体育系?」

エノク
「ん〜?嬉しいと走り出すの」

体育系とは
違うと思う

どちらかと
言えば
インドア?

エノク
「そんなに、足早くないけど」

此処で
匂いがした

気がつくと
エノラも
反応していた

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7 調達

7 調達

おはよう



朝ごはんと
別腹で
ルーン摂取

どんぶりサイズ

カナ
「育ち盛りには、それくらいで充分」

エノク
「いただきま」
「あむっ」

ルーンを
頬張る

残った
ルーンを
眺めて
聞いてみる

エノク
「ママ。私の分のルーンって、いつも夜中に調達してくるの?」

カナ
「 」

エノク
「どうやって、調達して来るの?」
カナ
「夜の方が、分かりやすいのよ」
エノク
「暗いと、光る

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