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神戸市・兵庫県産木材の活用事例の紹介(神戸市 須磨区役所 北須磨支所)

8月13日にリニューアルオープンした名谷・北須磨支所ビルには、兵庫県産の木材や神戸市産の木材がふんだんに使われているとのことで、どのように使われているのか見に行ってきました!(視察日:2024年8月6日)


北須磨支所新庁舎とは?

神戸市営地下鉄名谷駅の南出口から南西に約5分の場所にある、地上7階建ての鉄骨造のビルです。
ビル全体を森に見立てた「名谷をみまもるはぐくみの森」というデザインコンセプトが設定されており、階ごとにもコンセプトがあります。
▼神戸市ホームページ▼
https://www.city.kobe.lg.jp/i73375/kuyakusho/sumaku/syokaitorikumi/sumanewtown/kitasumashisyo.html

どこに、どんな木材が使われている?

建物の中に入るとすぐに、たくさんの木材が目に入ります。
1階にあるベンチは、腰板部分には宍粟市山崎町産の木材が、天板部分には神戸市産の木材8種類が使われています。すぐ隣の壁には、木材に触れて違いを感じられるように、同じく神戸市の木が12種類展示されたパネルがありました。

六甲山の森林整備で伐採された木材などを活用


兵庫県の木が使われているところには、こちらのロゴが押されているそうです。わかりやすい!
(押されていない場所もあります)

2階には親子が無料で遊べる「おやこふらっとひろば名谷」があります。部屋の周辺の壁面サッシやベンチには宍粟市山崎町の木材が使われています。

おやこふらっとひろばの中にも、たくさんの木材が使われています。
丸太をそのまま活かした切り株ベンチ(兵庫県産のヒノキ)もありました。

3階から上の階は、フロアごとにコンセプトが決められており、テーマに沿ったデザインが施されています。宍粟市山崎町をはじめとした兵庫県産の木材が天井のルーバーや受付前のパネルに使われています。壁や柱なども不燃木パネルで装飾されており、温かみのある空間となっていました。構造上、木材が使えず、アルミ材などを使用している場合もプリントや木材のシートが貼られており、建物全体が統一されたデザインとなっています。

左:天井ルーバー(7階)、中央:受付パネル(5階)、右:柱(7階)

県産材・神戸市産材だけで建物内すべての木材を賄うことは難しく、大量に木材が必要になる場所には北海道旭川市産のものが使われています。

1階 総合案内

神戸の建物には神戸の木を使う。それが当たり前になってほしいですね。
ちなみに、近隣の名谷図書館にも、神戸市産材を使った「丸太ベンチ」が置いてあります。

六甲山小学校で伐採されたヒノキ。

お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

参考情報

・名谷活性化プラン

・建物の概要

【住 所】須磨区中落合2丁目2-6
【階 数】地上7階建て
【事業主】(株)こうべ未来都市機構
【設 計】(株)UDコンサルタンツ
【施 工】(株)岡工務店

・使用されている木材

以下の木材が活用されています。
○兵庫県産材(宍粟市山崎町および佐用郡佐用町)
○神戸市産材(六甲山:森林整備で伐採された木材を活用)
○国産材(北海道旭川市)
兵庫県・神戸市産の木材がどこにどのように使われているかは、以下のHPでも紹介されておりますので、ぜひご覧ください。
▼神戸木材業協同組合ホームページ▼

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