高校演劇サマーフェスティバル2023に感動した話(1日目のみ)
はじめに
高校演劇は過去やっていたのもあって観劇の機会があれば良く参加してます
高校演劇は春にある全国大会に向けておおよそ9月から1月までに全国で予選が開かれますがサマーフェスティバルの存在は知らず今回初観劇でした
素晴らしい舞台の数々だったので
1日目のみの感想となりますが、書いていこうと思います
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https://kokoengekisummerfes.jimdosite.com/
足立区立中学校演劇選抜体『となりのエーミール』
エーミールと呼ばれる女の子が主軸になるお話
大人数が舞台上で入り乱れるダイナミックな演技は見ていて迫力がありミュージカルのような雰囲気を感じました
登場キャラクターが多い作品ですが、各先生方が上手くキャラクターの心情や行動を代弁していたためお話の展開がわかりやすかったです
あれだけの人数のダンスは練習も含めかなり大変だったと思います
4色それぞれのダンスコンセプトも面白く中学生劇は初めてでしたがレベルの高さを感じました
エーミールのキャラクター造形もかなり深い設定になっていて勉強になりました
北社市立甲陵高等学校『イティテンディア』
イティテンディアという彗星が地球に接近してきた所から始まるお話
この作品は一言で言うと非常に脚本が面白いです
作者の「郷原 玲」さんは高校演劇の顧問をやっているお方という事で
脚本自体に公演を想定したギミックや演出が散りばめられていると思います。役者の方はかなり演技が大変だったと思いますが、見ている方は分かりやすい工夫がされていたため非常に楽しく見れました
ある意味振り切っている展開に大きな刺激をもらった作品でした
東京農業大学第三高等学校『修学旅行』
沖縄に修学旅行中の女子高生達の恋に焦点を当てたお話
この作品はキャラクターの個性が非常に引き立てられていた印象が強かったです
内容はある程度お決まりの展開というか、驚くような事はそこまで起きないのですが、各キャラクターの行動理由が明確でそれが対立する事で面白い化学反応を多く生んでいたと思います
特に先生や男子高校生との絡みが女子同士の掛け合いとは明らかな差を生んでいて、演技の上手さに思わず唸りました
あと良かったのは場面変化がなかったにも関わらず、場面に追加されていくギミックのおかげで飽きずに見れた所です
長野県岩村田高等学校『ジャスティス!』
この作品も脚本がかなり特徴的で調べてみると原作の斉名高志さんは
劇団を立ち上げ長年活動されている方で、今回もアドバイザーとして参加されているという事で、作品を通して舞台装置や小物、衣装、音楽、効果音、アクションや口上などのディテールの細かさが洗練されている印象でした
特にこの80年代の戦隊物を思わせる空気感を高校演劇で観られるとは思わなかったため単純に感動しました
作品の設定も細かい部分が多く最終的に大きなどんでん返しもあり見ていて結構対象年齢高めな舞台だなと思いました
高校生が高校生を演じる舞台ももちろん素晴らしいのですが、こういった少し特殊なキャラクターが出る作品は新鮮でかつ面白く感じます
千葉県立国府第高等学校『ハレハレ。』
12月25日、とある港町。この町では毎年最後の日曜日にもちつきをする事が恒例でその準備をしている高校生達のお話
この作品のすごさはその独特な空気感でした
動かない場面、証明も終始暗めで動きがない
大きな舞台に小さな装置の中で沢山の人間が入り乱れている
まるで本当の部屋をのぞき見しているような不自然な感覚がありました
キャラクターも少し脚色はしているものの比較的等身大なイメージで
会話劇でほぼ進行していきます
でもそれが何というか心地いいんですよね。劇的な移り変わりがあるわけでもなく大きな事件があるわけでもないんですが、もちつきのために集まった人と交流をしていくなかで自分の将来について思いを馳せる主人公
友達が集まった際のなんとも言えない空気感や年末あたりに感じるソワソワした雰囲気。あの狭い空間だからこそなんだがリアルで上手い演出だと思いました。もっと広い会場だとさらに際立つと思います
最後に
高校演劇サマーフェスティバル自体は1995年から毎年開催されているという事で知りませんでした
私自身も高校演劇は近年見る機会が増えたのですが本イベントで演じられた作品はどれもとても面白くにレベルが高かったと感じています
また機会があれば来年も参加しようと思います
それでは以上、ここまで読んで頂きありがとうございました
またどこかの記事でお会いできれば幸いです
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