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「大人になる」とは

「子どもの頃に思っていた23歳は、もっともっと『大人』だったのになぁ。」

最近、友達のそんなつぶやきをインスタのストーリーで見たり、直接聞いたりすることが増えた。
私自身も、まだまだ「大人」にはなりきれていないなと思う。

じゃあ「大人になる」って、どういうことなんだろう。
ふと疑問に思って、最近ずっと考えていた。

ぐるぐる日々考える中で
「大人になれていない」のではなくて
「大人になる」ということの基準が、年々高くなっているだけじゃないか、と思ったりした。

この数日間旅行に行っていたのだけれど
そこで自分なりの答えが見つかった気がするので、今日はそのことを書きたい。

「大人になる」というのは、どういうことなのか。私はこれまで、
「悩んだり迷ったりせずに、自分の決断に自信を持てていること」とか
「自立した生活を送っていること」
だと思っていた。

でも最近自分の中でしっくりきた「大人になる」ということは、「いろんな経験を積んでいく」ということ。

人生を生きていると、いろんなことがある。
大人になった自信はあまり持てないけれど
それでも、大学に入学したての自分と比べると、数えきれないほどの「経験」を積んできたことは自信を持って言える。

アルバイトをした。
働く楽しさを知ったし、失敗もいっぱいした。
カメラを買った。
写真は、ひとときの楽しさをいつでも思い出すための栞になることを知った。
同じように写真が好きだったり、自然が好きだったりする友達と出会った。
今のパートナーとも出会えた。
いろんな場所に旅行に行った。
旅先でいろんな人・景色・食べ物・文化と出会って、世界は広いことを知った。

目の前のことを頑張りすぎて、プチうつみたいになった時期もあった。
心と体はつながってるんだな、と知った。
常に100%でいなくても大丈夫、という考え方を知れた。

そんないろんな経験をしてきた中で、いろんな新しい価値観や、考え方に出会った。

今回行った長野旅行でも、新しい発見があった。
スキーにも行ったことのなかった私は生まれて初めて、分厚く積もった雪を見た。

雪がまあるく積もること、初めて知った。
衝撃だった。


旅行の前日地元でも、うっすら雪が積もった。
めったに見られない景色に大興奮していると
職場で他の先生たちが「雪降ってきたな…。早よ帰ろ!ちっちゃい時は嬉しかったけどなぁ。」と苦笑いしていて
「大人になる」というのは、雪を素直に喜べなくなることなのかな…なんて考えていた。

いや、でもでも。
今回の旅行で、その考えは変わった。

大雪の地域では、「楽しい」だけでは済まされない、生活と隣り合わせの雪があること。
あんなに雪が積もると、危険性もはらむこと。
そんなことを自分の目で見て知ることができたから。
だからこそこれからは、地元で雪が降ったとき
喜びつつも、大雪のリスクを頭の片隅に忍ばせておくことにする。



こうやっていろんな価値観・考え方を自分の頭の中に並べた上で、自分の考えを自分で選ぶ。

いろんな経験を積んでいく中でそれができるようになることが、「大人になる」ということじゃないかなと思った。

社会人になって、自由に使える時間やお金が増えた。
友達関係も洗練されてきて、いつ会っても幸せになれる友達だけが、つながりを続けてくれている気がしている。
だから休みの日は、いつも最高に楽しい。

そんなことを思うと、なんだか「大人になる」
って、そんなに悪いことじゃないのかもしれないと思えた。
自分が思った道を、自分で選ぶことができるから。

これからの人生、まだまだいろんな新しい経験を積み重ねていくことになると思うけれど

大人の特権をうまく楽しみながら
子ども心も忘れない大人でありたいな。

めったに降らない地元で雪が降ったときは
目をキラキラさせて、子どもと一緒に雪のいいところを楽しめる、そんな大人でありたい。

この前の帰り道、うっすら積もる雪が嬉しくて
心躍る中で撮った一枚。

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