次に繋がるようにLINE交換しとこ。
昨夜、寒空の中、駅北口のアトレの角にちょっと背高めの女の子がニコニコしてA4サイズのデッサン帳みたいなのを持って一人立っていた。
そこには「1時間3,000円」と買いてある。
それ以外にも何か書いてあるんだろうけど、
それはパッと見、分からない。
「ガールズバーいかがですか?」
って声をかけてくる彼女。
ボクのこと、幾つに見えて声かけてくれたんだろう。
「ごめんね。このあと、行く店もう決めてるんだ」
「じゃ次は来てね」
「君、クチビルがぷっくりしていて可愛いね」
満更でもない笑みを浮かべて
「じゃスマホ出して❤️🔥」
横断歩道の信号が青になる。
彼女の方を見ながらゆっくり歩き始めると
彼女も横断歩道を渡ってボクに着いてくる。
対岸のマツキヨの前に着くと
「次に繋がるようにLINE交換しとこ」
言われるがままにボクは先日、覚えた通りにボクのQRコードを画面に出現させてみせた。
「そうそう。ちょっと待って」
手慣れた手つきで彼女、LINE交換の手続きを終えてメッセージを送ってくる。
「りかです!」
そして恥ずかしがっているネコ?の絵。
(なんだろ、これ?)
ボクは基本、真面目な男なので、
メッセージをもらったらすぐに返信する。
「ゆたかです。りかさん」
そう返信した。
そして僕は画面の上に表示されている名前を見ながら
「あれ、Ayakaさんって?」
「それ本名なんです。お店では、りかなんです」
「あ、なるほど。そういうことね」
「じゃまたね」って左手をあげて別れ、タミコさんの店に向かった。
タミコさんのお店でカラオケを楽しんで、
Ayakaさんのことはすっかり忘れていたけど、
0時を過ぎてからメッセージくれてたんだ。
「いつでも待ってます❤️🔥」
そして、今夜は出勤のお知らせまで。
「おはみょん😊🌸今日もしゅっきーん!」
「がんばって👍」とエールを送ると、
今また返信がきたぞ。
「ありがとーいつか来てね❤️🔥」
こういう粘り強い営業に弱いボク。