見出し画像

【スキクロ2024】冬澄のおしゃれ遍歴〜幼少期から現在まで〜



序章

おしゃれって難しい。
自問自答ファッションを知る前は、おしゃれやファッションのことをそんな風に常々思っていた。
かわいい服を着たからといって、かわいい自分になれるとは限らないし、大バズりしている流行りのコスメを使っても自分に似合うとは限らない。
二十数年の年数で私はその悲しい現実を知ってしまった。
このnoteは私のおしゃれ遍歴を振り返りつつ、それに付随したお気持ちnoteである。

1章 幼少期(〜6歳まで)

①おそろい

兄弟姉妹がいる者の宿命として、おそろいの服を着させられたことがある人は少なくないだろう。
二歳下の妹がいる私も例に漏れず、母の主導で妹とおそろいの服を着させられてきた人間である。サイズ違いのワンピースや、色違いのTシャツなどなど。この頃の写真を見返すと、ほぼ妹とおそろいの服ばかり。
妹のことが大好きだったのと、服の好みというのがハッキリしていなかったこともあり、母が選んだ服を言われた通り着ていた感じだったが、特に拒否したことはない。
あの頃着ていた服たちは、ワンピースや裾にフリルがちょっと付くくらいの可愛らしくもあり、わりとシンプルなものばかりだった。
今思うと母と好みが近かったから、特に忌避感もなかったのかなと推察している。

②流行とネイル

幼稚園でも既に流行というものがあったのを覚えている。
髪型に靴下、麦茶にお砂糖入れたり…などなど。
特に覚えているのが、お化粧である。お母さんに赤いマニキュアを塗ってもらった指をそのままにして登園した女の子がいた。その指先がとても艶やかで、きれいで、うらやましかった。真似したいと思った私は、赤い水性マーカーペンで爪を塗って登園したくらいにはうらやましくして仕方なかった。
それを見かねた両親が、子供向けの水や石鹸で落とせるタイプのマニキュアを買ってくれた。サンリオキャラクターのキキララが描かれた瓶に、キラキラのラメがいっぱい詰まった透明なマニキュア。瓶に鼻を近づけるとちょっと甘い匂いがしたのを覚えている。爪がキラキラに染まるのが楽しくて楽しくていっぱい使った。
思い返すとあの頃って「流行しているからやらなきゃ!」じゃなくて、「かわいい!おもしろそう!うらやましい!」みたいな感情が原動力だったな。純粋に流行を楽しんで、新しい物や知識を吸収していたな〜って感じ。

③スカートとズボン

この頃の私はスカートが好きだった。
母に着させられていた服たちは、ズボンもあったものの、女の子ということもあってか気持ちスカートが多い印象。
その中でも一番好きだったのは、十歳年上のいとこのお姉さんからお下がりでもらった、グレーと白と黄色のチェックのノースリーブのワンピース。リネンだったのか、サラッとしていて暑い夏にはとても快適で着心地よくて好きだった。
引っ越しをしたその年の夏は、好きすぎてしょっちゅう着ていた。
お気に入りだったので、新しい幼稚園にも着て行ったら、先生に注意された。
「幼稚園ではスカートは禁止しているから、次からはズボンを履いてきてね」とのこと。
そうだったのか…!!と衝撃を受けたし、知らずに規則破りをしたことにちょっと泣きそうになったのを覚えてる。今日一日はそのままでいて大丈夫だよ〜と先生に言ってもらえたのでよかったが、衝撃のあまり家に帰って速攻母に共有した。
それからは幼稚園の日にはズボン、お休みの日にはスカートという按配で過ごした。

2章 小学生時代

①ユニクロのフリース

小学校は、体育があろうがなかろうか体操服がデフォルトの学校だった。その上に上着だけの制服を夏以外は着るという感じ。
ある意味着るものに悩まなくていいので楽ではあった。冬は体操服の上からだけど自由にトレーナーなり、デニムなり着れたので意外と選択肢があって楽しくはあった。とはいえ、やっぱり私服の学校に憧れを持つのは致し方ない。
冬になると周りのみんなが一斉に、ユニクロのフリース素材のものを着出す。
温かそうでいいな〜と思いつつ、みんなとお揃いにしてまで着たくはないな…という謎の反抗心で、結局六年間一度も着ることはなかった。
この頃我が道をいくのがかっこいい、個性的なのはいいことだと思っていた私は、あまり人と同じことをするのが好きではなかった。と言っといてなんだが、別にファッションで個性を出すつもりはこれっぽっちも当時の私にはなく、むしろファッションだけでいえば、ザ・無難だったといえる。
今の私は、人の真似をすることは決して悪いことでもないし、我が道を行くことだけが決していいことだとは思っていない。
ただ、この時の私は彼らの真似をするということが、いつか自分も彼らのようないじめっ子になってしまうような気がして、同じ物を身につけることが怖かったのかもな…と振り返った今思う。そんなことあるはずないのだけどね。

ここから先は

7,405字

¥ 100